憧れは、バレリーナのような美しさ。 体幹と股関節に効く!バレエの動き「アラベスク」を取り入れたトレーニング【バレリーナ金子仁美のきれいなカラダのつくり方】

LEARN 2022.01.26

バレリーナ金子仁美さんが、ベールに包まれたバレリーナの生活と、日常でできる簡単ストレッチやトレーニングをご紹介します。第22回は、バレエのポーズ・アラベスクを使ったトレーニングをレクチャーします。(記事トップ画像:©︎Kiyonori Hasegawa)

「アラベスク」トレーニングにトライ!

1.まずは背筋、腹筋、そして股関節を動かします。自分の股関節がどこまで動くかを意識してみましょう。美しいアラベスクをするためには、股関節が前後に倒れずにまっすぐの状態。上半身ときれいなラインでつながっていることが重要です。私たちバレエダンサーは「ひらいている」という表現を使うことが多いです。

金子さん連載 第22回

2.正しい状態をキープしながら、まずは足を15度上げてみましょう。人間は後ろに基本15度しか上げることができず、股関節を使うことでさらに上げることができるのです。

3.続いて45度、90度…。上半身のポーズは変えずに少しずつ高く上げていきましょう。ご自宅でやる際は、それぞれの角度を10秒キープすることから挑戦(結構きついと思うので無理しないでください)。正しいカラダの使い方がわかっていないと筋肉を痛める原因になりますので、やりすぎには注意が必要です。

※写真は説明のために手を股関節のところにそえています。慣れてきたら腰から手を放し、肩の高さまで上げて前に伸ばしてみてください。

「いきなり足を上げるのは難しい」という人は、イスを使ったトレーニングに

1.イスの座面に足をかけ、15度上げます。

2.続いて、背もたれを使って90度上げてみましょう。

金子さん連載 第22回

恒例のおまけの1枚です。

【日常のひとコマ】

終演後の1枚。左から私、涌田美紀ちゃん(キトリ役)、池本祥真さん(バジル役)、安西くるみちゃん(キトリの友人役)、井福俊太郎くん(ガマーシュ役)。
終演後の1枚。左から私、涌田美紀ちゃん(キトリ役)、池本祥真さん(バジル役)、安西くるみちゃん(キトリの友人役)、井福俊太郎くん(ガマーシュ役)。

今年も横浜市主催による教育プログラムの一環で、市内の小学生に向けて『ドン・キホーテの夢』を上演しました。毎回、客席からは新鮮な反応がかえってきて、私たちダンサーにとってもうれしい公演です。今回、私はキトリの友人役で出演しました。

ブルメイステル版『白鳥の湖』第3幕より、ナポリのソリストを踊る金子仁美。 ©︎Kiyonori Hasegawa
ブルメイステル版『白鳥の湖』第3幕より、ナポリのソリストを踊る金子仁美。 ©︎Kiyonori Hasegawa

次の舞台は2/18(金)~2/20(日)のブルメイステル版『白鳥の湖』。私は四羽の白鳥・ナポリのソリストを踊ります。特にナポリのソリストは、現在の私のレパートリーの中で唯一の悪役なので、楽しんで踊ってきたいと思います。今回の上演から装置と美術が新しくなるので、私たち出演者にとっても楽しみな公演。

メイキング映像がバレエ団の公式YouTubeチャンネルにアップされていますので、観ていただけたらうれしいです。以上、金子仁美でした!また来月お会いしましょう。

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