本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 【奈良】世界最大の木造建築は圧巻!華厳宗大本山〈東大寺〉を参拝〜前編〜 LEARN 2021.08.21

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第78回目は奈良県雑司町に街詣で。そして、ついにやってまいりました!古都・奈良の文化財の一部としてユネスコ世界遺産に登録されている〈東大寺〉。そして世界最大の木造建築でもあるんですよ〜!それでは早速!詣でましょ〜う!

奈良 東大寺

東大寺へ向かう前にちょっと〈奈良公園〉をお散歩。ベンチにゆっくり腰掛けて、朝の木漏れ日が差し込む芝生でくつろぐ鹿さんたちや鹿せんべいを購入した観光の方について行く鹿さんを眺めて過ごします。奈良県では鹿さんがいる光景は当たり前ですが、よくよく考えてみるとすごい非日常ですよね。鹿さんは国の天然記念物に指定されているんですよ〜。

奈良 東大寺

鹿さんに癒されながらてくてく歩いていると、それはもう圧倒的な存在感と形容し難い威厳を放つ南大門が、どか〜ん!と現れます。南大門は962年に台風で倒壊しましたが、1199年に再建され、国宝に指定されています。

そして、門内の左右にはかの有名な木造金剛力士像が!あまりの迫力に腰が抜けてしまいそうになります。高さ8.4mとありますが体感でははるかに大きく感じられ、今にも動き出しそう。大仏師・運慶、湛慶、快慶、定覚によってなんと、わずか69日で造立されたのだとか…!力士像の足元で鹿さんが休憩していました(笑)。

奈良 東大寺

回廊の中に入ると、見えてくるのは大仏殿!!学生以来の再訪ですが、やはり何度拝見しても変わらぬ衝撃。だって想像の数倍大きいんですもん!大仏殿は1567年に兵火のより焼失し約120年あまりの間、大仏さまは雨ざらしになっていました。現存の大仏殿は1709年(江戸時代)に再建されたものになります。

奈良 東大寺

いや〜人間って圧倒されると声が出なくなってしまうんですね!大仏殿に入ってからはしばらくは黙々と見入ってしまいました。一般的には“奈良の大仏”として知られる「東大寺盧舎那仏像」は大宇宙の存在そのものを象徴する仏様。大仏は政府の事業のみならず、国民に結縁を求め造立されたのだそうです。

大仏様が座る蓮華座が展示されていたのですが、これがとても興味深い!2度の兵火に巻き込まれたにも関わらず線刻画は当初の部分がかなり残っており、以前の大仏様のお姿が描写されています。上段部分には釈迦坐像が大きく描かれ、下の楽譜のようなところは「華厳経」の説く「華厳蔵世界」の有様を表したものなのだとか。7世紀に描かれたもだと思うとビックリですよね〜!ありがたいながらもどこか可愛らしくもあり、オーパーツの様でもある彫刻画にドキドキしました。

さて、念願の〈東大寺〉にお邪魔させていただいたのですが、私が〈東大寺〉に到着したのは午前10時で、帰る頃にはすっかり夕暮れの17時になっていました。つまり、今回ご紹介させていただいたのはほんの一部!〈東大寺〉に関しては数回に分けてじっくりご紹介させていただきます。それでは皆様も良い参拝を〜!

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