62eaface7efec217c77da8979ca61c20

ツレヅレハナコの電車メシ_File6 新チャイナタウン【西川口】!中国度100%の巨大鉄鍋で発酵白菜スープを堪能。 Learn 2017.12.20

ぽっかり予定が空いた1日。どこか知らないところへ行ってみませんか?電車で行けて、日帰りできて、もちろんおいしいものがあるところ。そんな気楽な旅が大好きな食いしん坊・ツレヅレハナコが、お腹いっぱいになる楽しい1日電車旅をご案内します!

「僕が住んでいる西川口駅の駅ビルでは、普通に揚げたて油条が売っています」。そんなツイッターの書き込みを見たのは数か月前のこと。油条といえば、中国粥などにのっている棒状のカリカリ揚げパン……、うんうん、あれおいしいよねえ。でもあんまり売ってないのよねえ。っていうか、なぜに駅ビルで揚げたて油条!?

そのツイートをしていたのは、ライターの白央篤司さん。埼玉県・西川口にお住まいで、ご近所の飲食店の様子をつぶやいていらしたのですが、その内容が衝撃的すぎた。いずれのお店も、どう見ても中国(しかも東北部!)現地店!?

IMG_3261

西川口といえば、泣く子も黙る「ちょっと治安がピリッとしてるアダルトな町」。でも数年前にアダルト系が一掃され、土地代の安さもあって外国人が移り住んで来たのだそう。特に中国人の方々が多く、それにともない中国料理店も一気に増加。お客さんは中国人だから、メニューも味も現地そのまま…というチャイナタウン状態に。えー、なにそれ。ものすごく行ってみたいんですけど!!

フードライターの白央篤司(はくおうあつし)さん。日本各地の郷土食を調べてまわるのが専門だそう。
フードライターの白央篤司(はくおうあつし)さん。日本各地の郷土食を調べてまわるのが専門だそう。

そんなわけで、さっそく白央さんにご連絡してナビをお願いすることに。現地民のご案内だなんて、なんたる心強さ!ちなみに東京駅から西川口までは京浜東北線で26分。思ってたより近いなあ。

読ませる気ゼロの看板。
読ませる気ゼロの看板。

駅を出てしばらく歩くと、確かに中国料理店の看板だらけ。歩いていても中国語がガンガン聞こえる。

IMG_3268

中国食材のお店もいろいろある。

目からうろこの蒸し焼き方法!とうもろこしパン付き絶品鍋。

読み方は「トウキジュクショクボウ」
読み方は「トウキジュクショクボウ」

さっそくおじゃまする一軒目は〈勝記熟食坊〉。中国東北部の鍋専門店だそうです。

IMG_3270

店内に入ると、すでに様子がちがう。それぞれのテーブルに、巨大な鉄鍋がはめこまれているのです!わー、見たことのないサイズ感…。だから白央さんも「4人以上で来るのがおすすめ」と言っていたのか。(そんなわけで、いつもは一人旅ですが今日は4人で参上!)

いわゆる鍋料理とは一線を画すビジュアルのメニュー。
いわゆる鍋料理とは一線を画すビジュアルのメニュー。

中国人の店員さんが何名かいますが、美しき奥様は日本語が通じます。ちなみに白央さん曰く、「最初のころは、中国人のお客さんに『この店で日本人を初めて見たよ!』と言われることもありました。そのくらい、中国人しか来ないお店」なのだそう。

オール茶色いけど激うま!
オール茶色いけど激うま!

まずは前菜をつまみつつカンパーイ!中国ではおなじみの肉やモツの醤油煮の盛り合わせをいただきます。ガツやタン、ハチノスなどのほか、あひるの水かきなんかもある。八角とともにしっとりやわらかく煮込まれていて、これはビールが止まらない~。

鍋のサイズ感、わかりますかね…。
鍋のサイズ感、わかりますかね…。

運ばれてきたのは油、ねぎ、しょうが、花椒。店員さんが目の前で鍋を仕上げていくところを、皆でじーっと見つめます。

ヤカンスタイルがたまらない。
ヤカンスタイルがたまらない。

油と香味野菜と花椒を鍋に入れて香りを出したら、次に加えるのが豚肉と大量の発酵白菜漬け。しっかり炒めたところにヤカンに入ったスープをどくどくと注ぐ。ふたをして、ひたすら待つこと20分ほど……意外と煮るのね!

IMG_3281

こちらはメニュー写真。

全然ちがうな!笑
全然ちがうな!笑

メニューの写真とは全く違うけれども(注文時に一応ことわってくれる。笑)東北中華と言えばの板春雨と野菜のあえものも食べたい!もしやと思い聞いてみたら、自家製の板春雨だそうです。ぷるっとむちむちでうまーい!これ、大好物なのよね。

IMG_3318

店内に響く「ザッパーン!」という音に振り替えると、店員さんが水槽から巨大な魚をすくっているところだった。ワイルド…!こちらは店の奥テーブルで会食をしている中国人家族グループの魚鍋になるそう。この店で肉ではなく魚の鍋を頼むって、上級者な感じ…(っていうか現地人だ)。

鍋の完成を待ちつつ、絶品自家製水餃子も食べるべし!

水餃子は3種類。
水餃子は3種類。

「ここは水餃子がおいしいので、注文しましょう」と白央さん。もちろん食べる食べるー!メニューには載っていないけれど、壁にひっそり手書きメニューがあります!

水のように食べられる餃子。
水のように食べられる餃子。

もっちもちの生地に羊肉のジューシーな餡がたっぷり……、黒酢と自家製ラー油(これがまたうまい!)をつけるといくらでも食べられそう。

うまみを吸う炭水化物投入。
うまみを吸う炭水化物投入。

そんな頃になると、店員さんがやってきて春雨を投入。おいしいスープを吸った春雨、そりゃたまらんじゃろう!

現地ではポピュラーなものらしい。
現地ではポピュラーなものらしい。

さらに出ました!問題の(?)黄色いまんじゅう。とうもろこしの粉で作った生地を団子状にしたもので、ぺたりと鍋肌につけていくのです。ほほーーーー。蓋をして、蒸し焼き状態にするんですね。

こちらも自家製!なんでも自家製!
こちらも自家製!なんでも自家製!

そして「中国のブーダンノワール」と呼びたい豚の血のソーセージも登場。もちろんこちらも自家製とのこと。ブーダン好きにはたまりません…!

中国版のこうや豆腐のようなものも入ってる。
中国版のこうや豆腐のようなものも入ってる。

いよいよ完成~。だんだん感覚がおかしくなってきておりますが、明らかに8人分くらいあるような気がいたしますね……大陸の国サイズ。でも一口食べて、全員が「うーまー!」と感動。なによりスープが最高!発酵白菜と骨付き肉(ゲンコツ!)のうまみがスープに溶け出し、なんとも言えない複雑な味わいになっております。

そのまま食べてもスープに浸しても!
そのまま食べてもスープに浸しても!

とうもろこし団子も外はカリッと、中はもっちり。とうもろこしの甘みがやさしい。スープを吸わせながら食べると禁断の味だな~。

翌日、麺を入れて食べようっと。
翌日、麺を入れて食べようっと。

あっという間におなか一杯になりましたが、余った分は保存容器(準備がいい!)に入れてお持ち帰りにしてくれるので安心。西川口まで来たからには、もう1軒行くでしょう!

メニューは1種だけど麺は6種!「ザムザムの泉」でムスリムの味を。

ひっきりなしにお客さんがやってくる。
ひっきりなしにお客さんがやってくる。

お次に向かったのは、蘭州料理の店〈ザムザムの泉〉。「ザムザム……?」と思ったらサウジアラビアのメッカに、そんな名前の泉があるらしい。なるほど、お肉もハラル。ここはムスリムの中国人の方がやっているんですねー。

斬新なメニュー展開
斬新なメニュー展開

この日は「蘭州牛肉麺」のみ(!)食べられるそうですが、メニューを見たら麺の種類が6種類!そのバリエのつけ方、斬新だな。

動きが速すぎて肝心の生地を伸ばすところが撮れず…。
動きが速すぎて肝心の生地を伸ばすところが撮れず…。

しかも、注文を受けると目の前でオーダー通りの麺を打っていきます。幅広麺の作り方、初めて見た……一瞬で生地がびよーんと麺になる職人技!

厚さがまちまちなのが、またうまい!
厚さがまちまちなのが、またうまい!

牛骨のスープでとった大根入りのスープに、コシのある幅広麺。そこに、たっぷりの香菜、細ねぎ、角切りの牛肉がのっている。うーん、コレめっちゃタイプの麺類なんですけども。たまらんわー。あれだけお腹いっぱいだったのに、モリモリ食べてしまった……。いいなあ。次は違う種類の麺もいってみたい!

スーパーも駅ビルも中国!おいしいもの探しは油断禁物。

一見、本当に普通のスーパーマーケット。
一見、本当に普通のスーパーマーケット。

「西川口はスーパーもおもしろいですよ」とのことで、連れて行ってもらったのは〈ザ・プライス〉なるスーパーマーケット。一見、普通のお店ですが、中に入るとフードコートが明らかに違う!

米線の鍋がイチ押し!
米線の鍋がイチ押し!

置いてあるものが……完全に中国。しかもおいしそう。隣の総菜コーナーでは普通にコロッケなどを売っており、コントラストがまぶしい!

「店長のおすすめ料理」ラインナップが通好みすぎる。
「店長のおすすめ料理」ラインナップが通好みすぎる。

帰りは5軒に1軒くらいは中国料理店なのではないかというエリアを歩き、「だんだん『羊の骨付きもも肉』くらいは普通のメニューになってきますよね」との地元民ならではの感覚を教えていただく。

IMG_3422

タイ料理や韓国食材のお店なんかもあります。

「当店一番人気!」だそう。最高だな。
「当店一番人気!」だそう。最高だな。

駅に着き、念願の「駅ビルで油条」も買って大満足!あー、楽しかった。白央さん、本当にありがとうございました。東京駅から30分以内の中国、ぜひ4人以上で(!)出かけてみてくださいね!

今回訪れたお店

〈勝記熟食坊〉
■埼玉県川口市西川口3-30-12
■048-258-8888
■13:00~24:00、月休

〈ザムザムの泉〉
■埼玉県川口市西川口3-32-9 メゾン里山東側
■048-299-4628
■12:00~15:00、17:00~20:30(金曜は夜のみ)、月休

〈ザ・プライス〉
■埼玉県川口市西川口2-3-5
■048-255-2020
■9:00~22:00、無休

---------------------
ツレヅレハナコの電車メシ
☆前回「箱根は温泉だけじゃない!ロマンスカーで魅惑のかまぼこ&激レアのツナサンドを食べに。」編はコチラ

※今回紹介した内容は取材時のもので現在は異なる場合があります。

第6回は東京から30分以内の中国・西川口へ!

Videos

Pick Up

YUNO TAKEMURA PinterestヘアメイクアーティストYUNO TAKEMURAさんがPinterestを使う理由。ヘアメイクアーティストとしてサロンワークを中心に活動するYUNO TAKEMURAさん。私生活では、ヨガを取り入れるなど、充実したライフスタイルに憧れるフォロワーも数知れず。そんなパワフルな彼女の好奇心を日々育んでいるのがビジュアル検索ブラットフォーム。 「ブログやSNSが流行り出したのが学生時代。自然と昔からアウトプットやインプットができるツールに触れてきました。そのうちに、ピンタレストも使うようになり、気がつけば8年目。“五感派”の私にとって、すぐに言語化できない段階の感情や脳内のイメージをビジュアルによって整理してくれるピンタレストはとても便利です」 2021年に独立し、フリーになった彼女。同時にプロダクトブランド〈HOPE〉をローンチしたり、結婚披露宴のコーディネートもはじめ、活躍の幅を広げている。 「〈HOPE〉では自分が使いたいと思うものを展開しています。昔の人が使っていた“カンザシ”を、どれだけ現代のライフスタイルに溶け込ませることができるか考えた時にもピンタレストを利用しました。例えば、最初の段階では、漠然とカンザシを作りたいけれど、どういうデザインにしたいかは自分でも見えていないんです。でも、誰に使ってもらいたいか、どういう自分が身に着けたいかというイメージは頭の中にある。そんな時に、ピンタレストを開けば、どういったライフスタイルに自分が惹かれているのかがビジュアルとして上がっているので、本当に求めているディテールが明確になっていきます。そうやって探索していくうちに、想像を遥かに超えて、新しいマインドにも気づかせてくれるので、プロダクトのデザインも着地していきます。そんなふうに、求めているものをより具体的に形にしていくために、ブランドディレクションやウェディングコーディネートの仕事、そして自分自身のビジョンを思い描くビジョンボードをピンタレストで作ってます」。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.26 PR
ホールに入ってすぐの天井には大きなシャンデリアが。
6630個(!)のクリスタルガラスはアルコールのしずくを表している。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.1「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2022.12.26 PR
Pinterest_WEB連載-3見て、考えて、作って。ピンタレストはもの作りのパートナー。美しく盛り付けられたお菓子の写真が人気を博し、SNSで計15万人以上のフォロワーを持つフードデザイナーのAi Horikawaさんは、お菓子作りはもちろん、ビジュアル制作まで手掛けている。高校生(!)のときから10年以上使っているピンタレストは、もの作りの基礎体力をつけ、今のキャリアを築くためのツールであり「もの作りのパートナーです」という、彼女のピンタレストライフとは。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.12 PR
Pinterest_WEB連載_#2-1ピンタレストは自分の視野や世界を広げるツール。人物やトラベル、企業などの広告撮影で活躍しているフォトグラファー、もろんのんさん。昨年、フリーランスになるまでは、会社員と兼業していた。そのキャリアの過程を聞いてみると。 「もともとカメラが好きというよりは、友人とのおでかけの延長線上に写真があったんです。学生時代から、『日光の紅葉を見に行こう』『国営ひたち海浜公園のひまわりを撮りに行こう』と、さまざまなところへ出向き、撮影したカットをSNSに載せていたら、Hanakoさんからお声をかけていただいて。写真の仕事を始めて8年目です」 独学でカメラを勉強してきた中、ピンタレストがおおいに役立ってきたそう。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。 Learn 2022.12.19 PR