本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 【京都】引っ越してから初めての春!桜咲き乱れる〈仁和寺〉を参拝〜後編〜

LEARN 2021.05.01

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第72回目は京都市右京区を街詣で。さて、今回は前回に引き続きこの季節は“京都の春のフィナーレを告げる桜”で有名な〈仁和寺〉をご紹介させていただきます。桜だけでなく、国宝の金堂、庭園など見どころ目白押しの〈仁和寺〉。それでは早速!詣でましょ〜う!

京都 仁和寺

仁王門から続く広い中央の参道の突き当たりに見えてくるのは国宝・金堂。寺院建築でありながら、寝殿造という珍しい建築。それは元々は御所の天皇の私的区域である内裏の正殿である紫宸殿を〈仁和寺〉に移築したものだからなのだそう。そして、現存する最古の紫宸殿であることから国宝に指定されています。

京都 仁和寺

私が訪れた日には「御室花まつり」が開催中で僧侶の方が法話をされていました。〈仁和寺〉の“仁和”は仁和4年に創建されてことから、つまり元号なんですって〜!〈五重の塔〉同様、金堂も特別公開が行われていたので、ゆっくり拝見させていただきました。

金堂を奥に進んでいくと水掛不動尊様がいらっしゃりました。ご挨拶を済ませ、水をかけさせていただこうと柄杓を持ってびっくり。柄杓の柄がとーっても長いんです!不動尊様が鎮座されている岩には立派に苔がむしていて、古くから親しまれていることがよくわかります。

京都 仁和寺

さて、お次はぐぐーっと仁王門の方まで戻り庭園へ!白砂敷きが美しい枯山水のこちらは「南庭」。江戸時代までは大切な儀式を執り行うための場所とされていました。綺麗でまっすぐな枯山水!清々しいですね〜。

また、「仁和寺御室藝術」という芸術祭が行われていました。そのため境内のいたるところに作品が展示されており、まるで美術館のよう。境内や建築など、過去から継承された空間藝術空間の中で、その手法や技法を踏襲・改変した現代アートを展示されており、現代アートに寛容な姿勢がとても素敵です。

京都 仁和寺

庭園を奥に進むと辰殿があり、目の前には「北庭」が広がります。壮大でありながら繊細で、計算し尽くされたお庭はいつまでも眺めていたくなるほど美しい!縁側に座って庭の流水や鳥の声に耳を傾けたりとゆったりとした時間を過ごさせていただきました。春うららな素敵な参拝をありがとうございました〜。

〈仁和寺〉でゆったり過ごしていたらすっかりお腹がぺこぺこに!タクシーで10分ほどのところにある〈西陣 鳥岩樓〉にお伺いさせていただきました。とても趣のあるお店構え。懐かしい雰囲気の渡り廊下や広い中庭があり、なんとも京都らしい風格。

京都 仁和寺

お店の奥の2階に通されたのですが、窓からは先ほどの中庭が。珍しい構造の建築に目を奪われていたら、トンっと置かれた親子丼と鳥のスープ。そう、お昼はこのメニューのみ。だしをよ〜く含んだフワッフワの卵にぷりんぷりんの鶏肉、そしてこんなジューシなお米食べたことない!それらが見事に調和して素晴らしいハーモニーを奏でます。鶏白湯のような白濁したスープも全く鳥の臭みやえぐみがないのに、しっかりとしたコクがありおかわりが欲しくなるほどでした。No.1の親子丼に出会いました。ごちそうさまでした〜!

2回にわたりご紹介させていただいた真言宗御室派の総本山〈仁和寺〉。実はご紹介できたのは3分の2ほど。広い敷地をのんびりゆっくり散策して、春の空気を存分に味わうことのできる素晴らしい参拝となりました!それでは皆様も良い参拝を〜!

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