心地よさを全身にチャージ! 「來宮神社で大楠の生命力に触れよう」/MARIKOの、神社 de デトックス!

LEARN 2021.04.28

この前お正月だなぁと思っていたら、すでにゴールデンウィークなのですね。そんな今回は熱海の〈來宮(きのみや)神社〉を参拝しました。熱海のトレードマークでもあるお社は、「来福スイーツ」をいただけるカフェやオリジナルのアロマオイルなど、新たな魅力を発信する一面も。境内の奥に鎮まる名物の御神木「大楠」も必見です!

木々と共に在るお社へ。

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熱海の街中に鎮座する〈來宮神社〉は、「大己貴命(おおなもちのみこと)」や「五十猛命(いたけるのみこと)」、「日本武命(やまとたけるのみこと)」をお祀りし、来福や縁結びのご利益で知られています。また、神様と参拝者とを繋ぐ「なかとりもち」として、五感で感じる参拝をテーマに新しい取り組みをしていることでも話題なんです。

小路には約6,000種類の日本の古典植物が。中には「祝い」や「災い除け」の意味を持つものも。
小路には約6,000種類の日本の古典植物が。中には「祝い」や「災い除け」の意味を持つものも。

参拝を終えて向かったのは御神木の「大楠」へと繋がる「楠への小路」。この小路はご祭神であり、樹木の神様である五十猛命の御遷座1,300年を記念して始まった緑化事業の一環。さやさやと笹の葉音に包まれて歩いているだけで清々しい気持ちに。

いざ大楠と対面!

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さて、小路を抜けると視界いっぱいに御神木の「大楠」が飛び込んできました。その迫力に思わず圧倒されてしまいます。それもそのはず、本州最大の大木で、何と樹齢2,100年を数えるのだとか。來宮神社は元々、江戸時代末期まで「木宮明神」と称し、木々に宿る神様を祀ってきました。特にこの大楠は神様の依り代として大切にされてきた存在です。

大楠を一周。近付くとその大きさにびっくり!
大楠を一周。近付くとその大きさにびっくり!

今なお、瑞々しい葉を茂らせる大楠は、まさに生命力の象徴。そのご利益から大楠を1周すると1年寿命が延び、また願い事を誰にも言わずに1周すると願いが叶うと言われています。また、日没から23時までは『kodama project』というライトアップも楽しめますよ。

権禰宜の磯部直人さんによると、5月は葉が入れ替わる時期で辺りは楠の樟脳の匂いに包まれるのだとか。落ち葉の香りを嗅いでみると、スーッとして爽やか。実はこの楠や檜をブレンドしたアロマオイル「SOU」も〈オープンカフェ報鼓〉で購入できます。訪れた際はぜひ香りと共に大楠を感じてみて。

来福スイーツでほっこり幸せ。

本殿の裏手にある〈茶寮 五色の杜〉でのんびり。
本殿の裏手にある〈茶寮 五色の杜〉でのんびり。

境内では御祭神の「五十猛命」にお供えして喜ばれたという「麦こがし・橙・百合根・ところ」を使用した「来福スイーツ」がいただけるカフェを3か所併設しています。私は大楠を見ながら静岡抹茶と和菓子が楽しめる〈茶寮 五色の杜〉へ。

「麦こがしの落雁と静岡抹茶のセット」
「麦こがしの落雁と静岡抹茶のセット」

特に「麦こがし」は、身体に触れると「無病息災」になる特別なお供えとして、毎年7月の例大祭では街中で1トンも振り撒かれるのだとか。私も麦こがしの落雁をいただきました。ほっこり優しい甘さが神様もお好みだったのかもしれませんね。

最後に見逃せないスポットも。

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最後におすすめなのが鳥居を潜ってすぐの「第二大楠」。來宮神社には大楠を含む7本の大木が生えていましたが、残ったのは2本のみ。第二大楠は落雷を受けて空洞になりながらも、成長している不思議な木。大楠とはまた違った静かな魅力を感じますよ。

神職の方が掃き揃えている落ち葉は魔除けの猪目のハート型。境内にも3か所、猪目が隠れています。
神職の方が掃き揃えている落ち葉は魔除けの猪目のハート型。境内にも3か所、猪目が隠れています。

大楠の生命力溢れるあたたかさのおかげか、來宮神社では1時間ほどゆったり過ごす参拝客が多いのだとか。ぜひ皆さんも足を運んでみませんか?

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