都内の人気店6軒を巡ってわかった! 香川のソウルフード、讃岐うどんが再びキテる理由とは?
さっと食べられてコスパもいいうどん。日本人は、昔からその優しい味に癒されてきたはず…。そんな中で最近、東京で讃岐うどんのリバイバルブームが到来してます!つけ麺にもお蕎麦にもないつるるんっとした喉越しで、うどんってこんなに美味しかったの?と思ってしまうような体験ができる都内の人気店6軒をご紹介。
1.主流な立ち食いスタイルならココ!〈おにやんま 新橋店〉/新橋
通りに面した自販機の前には、常に食券を買う順番を待つ人の行列。立ち食いの讃岐うどん店〈おにやんま〉ではこれがごく当たり前の光景だ。厳選した小麦粉を使い、1日に何度も生地を伸ばして製麺することで、常に〝打ちたて〞〝切りたて〞〝茹でたて〞、伸びやかなコシと艶やかさのある麺を出せるオペレーションを確立。平日には1日800人以上が、ツルツルのうどんや揚げたての天ぷらに舌鼓を打つ。
2.世界に広がるUDONの原点を味わうなら…〈麺㐂 やしま 円山町店〉/渋谷
香川で80年前に創業し、40年前に祖父の代で渋谷に移店。当時渋谷では珍しかったうどん専門店は街の人に愛されてきた。ビル解体により現4 代目で富ヶ谷に移店した後、渋谷に再出店。麺は注文のたびに茹でるため、いつでも湯がきたての出来たて。お客さんを飽きさせないよう20種以上にも増えた品書きの中には「ミートソースうどん」などの変わり種も。それも、渋谷になじむ店ならでは。
3.店主の手打ち麺は間違いなく美味しい!〈こくわがた〉/本郷三丁目
大阪人の両親を持つ店主・寺尾将幸さんは、自身の舌を信じ、だしはなじみの関西風に、麺は香川で習得した讃岐風にこだわる。毎日自ら手打ちする麺は、ところどころ捻れたり太くなったりしてだしや醤油とよく絡む。「うどんは個人の好みだから、どれかをオススメすることはない」と頑固な印象だが、8~9割の常連客に交じる慣れないお客さんにはメニューの選び方を案内してくれる。
4.素材選びから提供のタイミングまでこだわるカリスマ店!〈丸香〉/神保町
出来たてのベストな状態を食べてもらうため、注文を取るタイミングや、麺を茹でる量・時間、全てを計算し尽くしている。香川出身の店主・谷口さんが目指すのは、そんな行き届いたサービスも含めた“香川の日常食”。食材へのこだわりも並でない。トッピングのネギは香り際立つ香川の青ネギを使用。伝統的な讃岐うどんのコシ強麺とシャキシャキネギの、食感のコントラストがいい。
5.無添加・無化調のだしが嬉しい♡〈谷や 和〉/水天宮前
「うどん馬鹿」を自称する谷和幸さんは、地元香川の有名店〈もり家〉で修業を積んだ。讃岐うどんの格を上げたい、との熱意を胸に独立。今も勉強中という谷さんのうどん作りが始まるのは毎朝5時から。小麦を練り、生地踏みをし、空気を何層にも含ませる。すると抜群の弾力が生まれ、コシの強い麺が完成。目指すうどんに近づけるため、湯がく水や締める水の状態も調整するという。
6.フレンチ風カレーうどんが斬新!〈香川一福〉/神田
高松のうどん店〈一福〉で修業した職人が、昨年8月に東京進出。習得した製法を継承しつつも、東京流にアレンジする。本店と同じく細めの麺は“のび”が特徴だが、本店以上にコシを重視。あっさりしただしも、讃岐風よりは濃く取ることで東京人が食べやすい味に。最近期間限定から通常メニューに昇格した「カレーうどん」は、四ツ谷の名店フレンチ〈北島亭〉とコラボした逸品。
(Hanako1123号参照)