いちじく好きさん注目! いちじくの魅力を活かした絶品レシピ3選
photo_Tetsuya Ito recipe & styling_OKAZ DESIGN text_Kazuyo Nojiri cooperation_UTUWA
吉岡秀治・知子夫妻による料理とグラフィックデザインのユニット。「時間がおいしくしてくれる料理」を大切にしながら、雑誌や映
像などの分野で独自の世界観を表現。器と料理の店〈カモシカ〉も運営する。
色気のある果実とステンレスが彩る、洗練された秋の食卓。
上品な甘さと芳醇な香り、ねっとりとした食感のいちじくは、秋を代表する果実の一つ。「宗教的モチーフにもよく用いられていますが、独特の色っぽさを感じるんですよね。もちろん食材としても優秀で、料理にもお菓子にも相性がよく、未熟なものも完熟しても楽しめます」とオカズデザインの吉岡知子さんは語る。
その魅力を生かして教えてくれたレシピは、よく熟れたいちじくを生のまま使った華やかなサラダ、固めのいちじくをローストして、ソースのような感覚でお肉とともに味わう料理、そして同じく固めのものを煮込んだコンポートの3品。前菜、メイン、デザートのいちじくづくしのミニコース風となった。
そして、それらを彩るのが、金工作家・竹俣勇壱さんのステンレスの食器とカトラリー。
「素材の質が高く、佇まいもシャープで、改めて陰影の美しさにうっとりしました。いちじく同様、色気があるんですよね」
1. ローストした甘いいちじくをソースに重ねて豚肉を愉しむ。「いちじくと豚肩ロースのマスタードグリル」

いちじく(固くて未熟なもの) …1個
豚肩ロース肉かたまり …200g
(煮豚用などで厚さ4㎝)
塩 …5g
オリーブオイル …大さじ1
[マスタードソース]
粒マスタード・白ワイン・レモンの搾り汁 …各小さじ2
作り方
❶ 塩豚を作る。豚の水気をキッチンペーパーでふきとり、塩をすりこみラップをして、冷蔵庫で一晩おく。
❷ 翌日①のラップを外し、水気を再度ふきとる。焼く1時間前から常温に出しておく。
❸ フライパンを弱火で熱し、オリーブオイルを入れる。②の豚を一面2分半ずつ、合計15分じっくり焼く。フライパンから取り出し、アルミホイルで包んで12分ほどおく。
❹ ③のフライパンを洗わずに中火で熱し、縦半分に切ったいちじくに砂糖・塩は各ひとつまみ(分量外)をふり、表面を軽く焼き付け、取り出す。
❺ ④のフライパンにマスタードソースの材料を入れて中火にかける。沸騰したら火をとめ、よく混ぜる。
❻ ③の肉を食べやすい大きさに切り、器に盛り付けていちじくを添える。マスタードソースは好みで添えるか、かける。
2. 熟れたいちじくの甘みととろみがフレッシュハーブに絡む一皿。「いちじくとフレッシュチーズ、生ハムのサラダ」

いちじく(熟したもの) …1、2個
フレッシュチーズ …1個
(ブッラータやモッツァレラなど)
フレッシュハーブ …適量
(ベビーリーフやクレソン、ルッコラなど2、3種類)
生ハム …適量
ローストナッツ(好みのもの) …適量
作り方
❶ いちじくは先端を切り落とし、2または4等分くらい、食べやすい大きさに手で割く。
❷ フレッシュチーズの水気をキッチンペーパーなどでしっかりふき、同じように手で割く。①と②の表面に軽く塩・胡椒(各分量外)をふる。
❸ フレッシュハーブをボウルに入れ、オリーブオイル少量(分量外)で軽く和える。
❹ 器に盛り付け、食べやすい大きさに切った生ハムを飾る。砕いたナッツとフレンチドレッシングをかける。
[フレンチドレッシング]
❶ エキストラバージンオリーブオイル大さじ2、白ワインビネガー小さじ2、レモンの搾り汁小さじ2、柑橘の搾り汁(甘夏やグレープフルーツなど)小さじ2、マスタード小さじ1と塩、白胡椒適量をボウルに入れ、完全になじむまで丁寧に混ぜる。
❷①のボウルに油を少量ずつたらしながら、乳化するようにしっかり混ぜる。味をみて、足りなければ塩や胡椒で調える。
3. スパイスのふくよかな香りがいちじくの風味を引き立てて。「いちじくのコンポートとヨーグルトシャンティ」

いちじく(固くて未熟なもの)…4、5個
赤ワイン …2カップ
グラニュー糖 …100g
レモンの搾り汁 …大さじ3
黒胡椒 …10個
クローブ …5個
カルダモン …5個
八角 …1個
[ヨーグルトシャンティ]
生クリーム(35%) …100㎖ほど
水切りヨーグルト …大さじ2
(ギリシャヨーグルトでも)
はちみつ …小さじ3/4
作り方
❶ 鍋(いちじくが重ならずにぴったり入る直径で、酸に強いもの)にいちじく以外の材料を入れ、強火にかける。アルコールが飛んだら火をとめ、冷ましておく。
❷ いちじくを①に加えてキッチンペーパーで落し蓋をし、弱火にかける。沸騰直前に火を弱め、1分煮て火をとめる。粗熱がとれたら汁ごと密閉容器に移し、冷蔵庫で一晩冷やす。
❸ シャンティ用のヨーグルトとはちみつを小さなボウルに入れ、②のコンポート液大さじ1とよく混ぜる。
❹ 生クリームをやわらかく泡立て、③を少量ずつ加えながら、再度軽く泡立てる。味をみて足りなければはちみつを足す。
❺ 器にコンポートとシャンティを盛る。
1975年、金沢生まれ。1995年に彫金を学び始め、2002年に独立。アトリエ兼ショップをオープン。ジュエリーを中心に創作活動をスタートするが、近年はカトラリーや器など、生活の道具の制作にも力を入れている。
住所:石川県金沢市新堅町3-37
TEL:076-223-2319
営業時間:11:00~20:00
定休日:水休
https://www.kiku-sayuu.com//東京〈雨晴〉などでも取り扱いあり。
企画展は東京〈カモシカ〉にて11月7日(土)~11月16日(月)に開催予定(火~金休)。
※今回使用している器は料理家私物。



















