できたてスイーツが食べられる。 今年のトレンドは「カウンター×スイーツ」。【東京】カウンター席で楽しめるスイーツ専門店4選 FOOD 2020.03.08

今年スイーツのトレンドキーワードはカウンター。おとなのスイーツ時間を堪能したいなら、最高級に美味しいものを食べに行こう。そこで今回は、作っている様子まで見ることができ、出来立てを味わえるカウンター席のあるスイーツ店をご紹介します。

1.絶品スイーツのフルコース。料理とお菓子の枠を超えた「お菓子なレストラン」〈山-yama-〉/

勝俣孝一(かつまた・こういち)/〈アンカシェット〉を経て〈ランプラント〉では料理の研鑽も積み渡仏。パリの一ツ星レストラン〈Sola〉のシェフパティシエを務める。オーストラリアでも修業し、帰国後独立。
勝俣孝一(かつまた・こういち)/〈アンカシェット〉を経て〈ランプラント〉では料理の研鑽も積み渡仏。パリの一ツ星レストラン〈Sola〉のシェフパティシエを務める。オーストラリアでも修業し、帰国後独立。

ミニチュアみたいなクロワッサンにフォアグラプリン。リング状のショープレートに美しく並ぶ10種の小さなフード。勝俣孝一シェフが始めたのは、パティシエの技で作る〝お菓子っぽい料理〞と〝デザート〞をコースで楽しむ「お菓子なレストラン」。「〝おいしい〞が正義ですから」と、彼はフルスイングでそこにアプローチする。

「バシュラン」のバニラアイスには、希少なタヒチバニラを通常の8倍量使うと聞いて驚愕。バニラ高騰が止まらない今、お菓子屋ではありえないこともこのスタイルならできるのだ。はかなメレンゲのほろっと儚い食感の中、イチゴとレモンの果実味と重なり湧き立つバニラの色香に、スプーンが止まらなくなる。また、「おいしいものに手がかかるのは当然」と、加工品はフルーツピューレさえ一切使わない。使うのは地元山梨を中心とした日本のとびきりの素材たち。かつてないおいしい発見の連続に、ワクワクが止まらない。

〈山-yama-〉
ランチとディナーは同じ内容。15:00〜の「小さなデザートコース」(3,500円)も。要予約。
■東京都渋谷区恵比寿1-26-19 B1
■03-6456-2971
■ランチ12:00〜(2月から土曜のみ)、デザート15:00〜、ディナー19:00〜(一斉スタート)不定休
■6席/禁煙

(Hanako1181号掲載/photo:MEGUMI text:chico)

■さらに詳しくはこちらから!

2.寿司スタイルで楽しむ極上モンブランパフェ〈Mont Blanc STYLE〉/富ヶ谷

注目店ひしめく富ヶ谷エリアに、今年5月、栗専門店〈和栗や〉の姉妹店〈モンブランスタイル〉がオープンした。「谷中商店街に似た雰囲気の場所を探していたら偶然見つかって」とオーナーの竿代信也さん。店に入ってまず目を引くのは、寿司屋を思わせるL字のカウンター。作りたてを0秒で提供したいと、握り寿司からヒントを得た。フードメニューは「モンブラン デセル」と「モンブラン パフェ」の2種類のみ。

1.3倍サイズのラージ1,389円も。注文後、目の前で巻き上げてくれるのが面白い。モンブランペーストに使う和栗は、本店と同じ茨城県笠間産を使用し、風味が異なる「剥き栗ペースト」と「渋皮ペースト」は本店に比べてより滑らかに。パフェの中身は通年の自家製小豆と、樹上完熟の桃を使ったシャーベット(夏季限定)から選択。

「モンブランパフェ」1,389円。
「モンブランパフェ」1,389円。

「モンブランの風味や甘さを感じてもらうため」とドリンクメニューも厳選した。日本最北限のお茶の産地・茨城県奥久慈の茶葉を使った焙じ茶や煎茶は和栗のこっくりとした甘さを引き立たせる。この店のテーマは〝モンブランのこれからの形〞。作りたてにとことんこだわった店づくりからはモンブランの新たな可能性が見えてくる。

(Hanako1162号掲載/photo : Kanako Nakamura text : Momoka Oba)

3.繊細かつ上品な風味が堪能できる!〈銀座凮月堂〉/銀座

2018年にリニューアルオープンした〈銀座凮月堂〉。和洋菓子喫茶から和に特化した甘味処として、店内も和モダンな雰囲気に生まれ変わりました!全メニューを和菓子職人が考案しており、パティシエではなく職人の感性で作り上げる和スイーツは他店とはひと味違う仕上がりです♪

中でも一押しは、レベルアップした「和栗のモンブラン」。注文後に作る今話題の〝しぼりたて〞のため、和栗本来の繊細かつ上品な風味が堪能できます!また月替わりの「凮月堂パフェ」はあえて抹茶やあんこは使用せず、旬の和素材をメインに意外な組み合わせで構成するのがこだわりポイント。その他お酒を使用した大人な「あんみつラムレーズン」などの洋風スイーツがある一方で、カウンター越しに職人が作る「上生菓子」といった本格的な創作和菓子もいただけます!

定番のカステラや栗饅頭は手土産としても購入可能なので、年末の帰省土産や年始の挨拶にもおすすめ。

(Hanako1180号掲載/photo:Hiromi Kurokawa text:Reika Yasuhara)

4..オレンジソース香るクレープシュゼット。〈ATELIER KOHTA〉/神楽坂

キッチンを囲むカウンター9席すべてが特等席。目の前で吉岡浩太シェフが作るデザートを楽しみに、スイーツ女子たちが連日席を埋める。

オレンジソースでクレープを煮込みつつ、手際よくオレンジの皮を剥いてフランベに。シェフの無駄のない動きにうっとり。フライパンからあがるオレンジの香りがスイーツ欲をくすぐる。
オレンジソースでクレープを煮込みつつ、手際よくオレンジの皮を剥いてフランベに。シェフの無駄のない動きにうっとり。フライパンからあがるオレンジの香りがスイーツ欲をくすぐる。

フランスの古典菓子のひとつで、ソースで煮込んだクレープのこと。まず、薄く焼いたクレープを四つ折りにして、オレンジソースでクレープを煮込みつつ、手際よくオレンジの皮を剥いてフランベに。次に、熱したグランマニエ(オレンジリキュール)を青い炎とともに、らせん状に剥いたオレンジの皮をくるくると伝わせてクレープへと落とす。みずみずしく爽やかなオレンジの香りもご馳走のデザートだ。

(Hanako1122号掲載/photo:Masanori Ikeda(YUKAI) text:Yumiko Ikeda)

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