今年も1年頑張りました。私をねぎらうご褒美ごはんの最適解|京都、どこ行けばいい? もしもし京都相談室Vol.4 TRAVEL 2023.12.31

国内外問わず京都にやってくる多くのお客様のご要望に合わせ、様々なスポットやプランを提案し、メジャーどころからニッチな穴場的スポットまで知り尽くしたフリーランスPR中村葵さん。そんな彼女なら、京都に行く時の「困った!」、「知りたい!」の最適解を教えてくれるはず。ということで、中村さんの京都何でも相談室、開室します。「もしもし中村さん、今年1年頑張った、私をねぎらうご褒美ごはん最適解、教えてください!

中村葵さん
中村
みなさん、今年も1年お疲れ様です! 今年もよく頑張りまし​​たよね、私たち。2023年もあと残りわずか。(と書いたまましばらく体調を崩していたら、ほんとに今年の残りわずかになってしまった、風邪、めちゃくちゃ流行っていますね、皆さんもどうぞお気を付けください!)

それでは、早速今年最後のご質問!
相談者
相談者
中村さん、こんにちは。忘年会、新年会、イベントシーズンの年末年始。自分へのご褒美ごはんへ行きたいなと思っています。なかなか予約が取りにくいシーズンかと思うのですが、少人数でしっぽり幸せを感じられるごはんやさんを教えてください。
中村葵さん
中村
ご質問、有難うございます。気の置けない人たちと美味しいごはん、なにより幸せな時間ですよね。1年間の自分へのご褒美にものを贈るのもいいですが、大好きな人と楽しむ美味しいご飯とお酒は何にも変え難い贅沢というものです。

カウンターで好きなものを好きなだけ。〈つろく〉で自分を甘やかしたい

中村葵さん
中村
まず1軒目、大好きな〈つろく〉さん。皆さんに、こっそりご紹介いたします。といっても、たくさんのメディアに取り上げられている人気店。いつか訪れたい、私の憧れの和食料理店〈游美〉さんの姉妹店として〈游美〉さんの敷地内、お隣にある割烹です。

お店へは、細い路地を奥へと進んでいくのですが、その道中がすでに心踊ります。1歩石畳の路地を進めば、雑多な日常とは一旦お別れ。“京都の割烹”と聞くと少々緊張感がありますが、店内は、ゆるいカーブを描いた全席カウンター席。カウンターにはちょっとした小上がりの席もあり、モダンでカジュアルな雰囲気に、すっかり緊張感もほどけるはず。
お店の佇まいも好きです。
お店の佇まいも好きです。
つろくの内装
中村葵さん
中村
お料理は、東京・新橋〈京味〉出身の料理長によるアラカルト。ご褒美ごはんですから、ぜひ好きなものを好きなだけご注文を!(事前の予約時に、お願いしておくとおすすめを出していただけるコース料理もお願いできるとのこと)
海老芋の天ぷら。和食だと、日本酒がすすみます。
海老芋の天ぷら。和食だと、日本酒がすすみます。
旬の食材をいただけるのも嬉しい、この時期は栗。
旬の食材をいただけるのも嬉しい、この時期は栗。
器も素敵です。
器も素敵です。
中村葵さん
なんといってもつろくさんで注文いただきたいのは、“”!まあ、こちらのお米の美味しいこと。パンより米派、とにかく米派、の私。白米も、季節の炊き込みご飯も、とにかく土鍋で炊かれたこちらのお米をひとくちいただけば、おいしさと慈悲深さがじんわり身体に染み渡り、ほろりと涙が溢れます(いや、ほんとうには泣きませんけど。でも、それくらいの気持ちです。ただ、リアルに記念すべきひとくち目は感嘆の「美味しい…!」は、自然と口から溢れるはず)。
この日は牡蠣ごはんをオーダー。白米に、へしこやすじこ、卵など時期によりますがごはんのお供といただくのも至福。
この日は牡蠣ごはんをオーダー。白米に、へしこやすじこ、卵など時期によりますがごはんのお供といただくのも至福。
ごはん4杯おかわり。幸せ。
ごはん4杯おかわり。幸せ。

つろく

住所:〒604-0813 京都府京都市中京区松屋町51
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日
HPhttps://yuubi-tsuroku.com/

おしつけがまさのない居心地の良さが最高。私的京都イタリアンNo.1〈Vena

中村葵さん
中村
続いて、2軒目。まあいうまでもなく、これまでもこちらの連載でご紹介しているお店は全て愛してやまないシリーズなのですが(普段自分自身のInstagramなどではご紹介していない、ほんとうに大切なお店ばかり)、こちらの〈Vena〉さん、私の京都イタリアン堂々No.1

叶うのであれば季節ごとに訪れたいお店です。親友の1人に紹介したところ、その親友のパートナーさんはめったに外食を好まないそうなのですが、このお店だけは気に入って、記念日ごとに京都にまで足を運んで訪れるお店になったそう。素敵。

〈Vena〉さんの好きなところのひとつに、おしつけがましさのなさ、があります。そう書くと、ちょっと偉そうに聞こえてしまうかもしれないのですが、派手さのない控えめさ、と言ったらよいのでしょうか。お店の方のサービスも、北欧のセンスの良いしつらえも(とても素敵です)、お料理も、全て良い意味でおしつけがましくない、居心地の良さがあります。
前菜盛り合わせの美しさ。盛り合わせ内に、1品も無駄なものなし。
前菜盛り合わせの美しさ。盛り合わせ内に、1品も無駄なものなし。
中村葵さん
中村
お料理は、昼も夜もコース料理1本。2階には個室があり、こちらにはベビーカーもOKで、京都では珍しく子連れOKのレストラン。(しかも、個室利用料必要なし!)他の人を気にせず、ゆっくり食事を楽しめるところも、ご褒美ごはんにぴったり。こういうところも人に勧めたいポイントです。ありがたいですよね。

私、コースのスタート1品目に提供されるスープに、毎度感動します。はじめて訪れた時にいただいた、とうもろこしとあなごのスープは忘れられない衝撃でした。身体に静かな稲妻が走る感じ。ああ、また行きたいなあ、〈Vena〉さん。
数年前にいただいたスープ。普段お料理の写真をあまり撮らないのですが、あまりの美味しそうさにしっかり撮影。
数年前にいただいたスープ。普段お料理の写真をあまり撮らないのですが、あまりの美味しそうさにしっかり撮影。

Vena

住所:〒604-0002 京都府京都市中京区 夷川上ル鏡屋町46-3
営業時間:12:00~13:00(最終入店)、17:30~20:00(最終入店) ※ランチは月・火・土・日・祝のみ営業
定休日:水曜日
公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/vena.kyoto/

ずっと浸っていたい。今、京都でご褒美ご飯をするなら〈middle〉に行きたい!

中村葵さん
中村
そして最後3軒目、〈middle〉。こちらのお店、私が今京都で自分へのご褒美ねぎらいごはんに行くとしたらここ!という個人的願望店です。行ってみたい。

先日イベントで〈middle〉さんのお料理を数品いただいたのですが、一品出て来るたび、まだ終わらないで…!と祈りました。こんなに美味しいお料理を食べ終わる時が来るなんて。
中村葵さん
中村
お店は、北大路の北大路橋のふもと。2階の窓からは賀茂川が。訪れた時は昼間だったのですが、夜の景色だとまた雰囲気がガラリと違いそうです。

若手シェフ、藤尾さんはコロナ禍に独立してオープン。日本料理の繊細さを感じるイノベーティブな料理、コースでしっかり味わってみたいです。

来年も仕事頑張らねば。

middle

住所:〒606-0812 京都府京都市左京区下鴨上川原町5-3
定休日:不定休
公式HPhttps://middle.co.jp/reservation.html
※完全予約制です。

中村葵さん
中村
以上、ご褒美ねぎらいごはん3店でした。

みなさんの2023年はいかがでしたか。私は、今年『Hanako』さんでこの連載ができていることが、個人的嬉しいトピックトップ5でした。美味しいごはんと美味しいお酒、語り合いたい人たちと今年を振り返り、そして2024年の目標を語ったりする時間、楽しみましょう。大人数の食事が苦手な私の年末年始は、親友たち1人1人と個別で会う約束をしています。楽しみ。

それではまた来年!皆さん、よい年末をお過ごしください。
text&photo_aoi nakamura

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