もっと!京都 通るだけではもったいない!探検気分で楽しめる〈京都駅ビル〉|田中泰子

TRAVEL 2023.06.22

京都在住のハナコラボ パートナーが、現地に住んでいるからこそわかる、いま行くべき注目スポットを紹介。今回は、シュガーアーティストの田中泰子さんが、京都にある、子ども連れでも楽しいスポットをお届けします。

〈京都駅ビル〉へやってきました

今回はみなさんご存知、有名な〈京都駅ビル〉を紹介します。
京都の玄関口として通過するだけの方や、今度じっくり来たいなと思っていてもなかなか行けていないわぁという方もいるかと思います。私は普段から大変お世話になっている大好きな場所。わざわざ立ち寄りたい場所だと思ってもらえるような〈京都駅ビル〉の魅力を、昼と夜にわけて紹介させてください。

〈京都駅ビル〉は「人と文化の出会う街」と謳っており、人と文化が出会い交流する場を提供しているそうです。要するに憩いの場ですね。
この巨大なビルの設計をされたのは建築家の原広司さん(代表作のひとつが〈梅田スカイビル〉と聞いて、あー!納得!となりました)。京都駅がいまの姿になったのは1997年、こちらで4代目だそうです。国際指名コンペ方式で、世界的に著名な建築家(あのお方も、あのお方も!)7名が指名され、審査の結果、原広司さん案が選ばれたそうです。良い建物をありがとうございます!
まず、ガラスで覆われた空と一体化したような外観は、〈京都タワー〉や建物、空が映り込んでいて、見る角度によってバラバラに切り取られて映ります。とても素晴らしくて、何年経っても色々な場所から楽しく拝見しています。碁盤の目のイメージでもあるそうです。

京都駅の中央口からコンコースに入ると、まるで宇宙ステーションで、左右に段丘状に空間が大きく広がっていて(山と谷に見立てているんですって)、東西ほぼ建物の端までいってしまっている長い長いエスカレーターが独特の存在感を放っています。いくつもの個性的なステージみたいな感じも不思議だし、浮いている喫茶店もすごいなと思います。ちなみに、娘は〈京都伊勢丹〉の2階から10階まで真っ直ぐに続くエスカレーターがお城に来たプリンセスみたいで好きみたいです。
西側の2階に開放的な空間の〈ミスタードーナツ〉が、7月にリニューアルオープンされるので楽しみ(娘とのおやつタイムにいい)。

そして〈京都駅ビル〉と言えば、こちらの空中経路。別名「スカイウェイ」です。光のファンタジーは、毎日17時~22時までライトアップしています。

通るだけではもったいない!探検気分で楽しめる〈京都駅ビル〉|田中泰子

個人的に1番のお気に入りスポットは、空中経路の中から見える景色。各階のガラスの渡り廊下には人が行き来していて、道路の交差点での様子も見えて、さらに写真には写っていませんが、下には電車のホームがあり、ホームにいる人や電車が到着したり出発したりするのがおもしろくてずっと眺めています。こちらは昼の様子ですが、夜は雰囲気がガラッと変わって、また観察がやめられなくなってしまいます。

続いて、光のファンタジーその2・東広場です。毎日17時~22時30分まで。空中経路からエスカレーターで東の広場に降りるルートで行くと自分たちも照らされ、光の模様が溢れて出てきていてワクワクしてしまい、ワァー!と言ってしまいます。
しかし、残念ながら今年の7~9月はおやすみするのだそう(節電かな…)。6月中か10月以降にぜひ(正確な期間は伺われる際に各々ご確認お願いします)。

東の広場に続いた北側には駅ピアノがあります。イベントなどが行われている際は利用できませんが、毎日10時~19時まで演奏していいそうです。ちなみに、西口広場にも駅ピアノがありまして、そちらは駅の改札すぐで人通りが多めです。

通るだけではもったいない!探検気分で楽しめる〈京都駅ビル〉|田中泰子

名物の171段ある大階段では、毎晩グラフィカルイルミネーションが行われています。季節やイベント時期に合わせて、音の演出も。クリスマスにはツリーが飾られててものすごく素敵だし、以前は大階段駆け上がり大会なんかも開催されていて楽しそうでした(私もいつか出ようかな)。
ということで、みんなの憩いの場、〈京都駅ビル〉の魅力を思いっきりお伝えしたかったのですが、わたしが話を短くまとめることが出来ないのが原因で、スペースが足りませんでした。

他にも、4階南広場には「うっどすくえあ」という名の大人も子供も芝生で過ごせる広場があったり(こちらもしばらくの間お休みされるそうです)、新幹線や電車が眺められる広場もあったり、まだまだたくさん。

締めに一つだけどうしてもお伝えしたい〈京都駅ビル〉のすごいなと思うところがあります。とにかく“映り込み”が素晴らしいのです。自分たちや人の影が、壁面やガラス、柱にもに映り込みまくるので(そして何となくいい感じに映ってるように感じる)、普段は自撮りをしないのに撮ってしまいます。〈京都タワー〉は本当にどこにでも映り込んできます。こっちじゃなかったよな?という方向に現れたりするので、娘とは「あ!あそこにもある!京都タワー!」という感じで楽しんでいます。思わぬところから現れる〈京都タワー〉がひたすら見つかりますので、みなさんぜひ探してみてください。

通るだけではもったいない!探検気分で楽しめる〈京都駅ビル〉|田中泰子

季節も時間帯もシチュエーションも問わず、いい時間を過ごせる〈京都駅ビル〉。私はいつもタイムリミットで途中で帰ることになるので、隅々まで散策するという夢をいつか叶えたいと思っています。
旅行で京都に来る方は、〈京都駅ビル〉の探検を予定に組み込んでみてはいかがでしょうか?ファミリーもカップルもおひとりさまも満喫できると思います。7月は祇園祭なので、ちらほらお囃子の練習が聞こえだしてわくわく。合わせてぜひ!

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