イタリアを愛する女子がおすすめ!2020年、夏のイタリアン・ポップス5選。
2020.09.11

「伊太利亜 ミラノ村からBuongiorno!」第10回 イタリアを愛する女子がおすすめ!2020年、夏のイタリアン・ポップス5選。

元ミラネーゼによる『伊太利亜通信』。帰国後も季節ごとに訪れているイタリア各地をレポートしていますが、国をまたぐことが遠い日常となっている今は、シンプル&素材勝負のイタリア料理を食べながら、その魅力を再確認中。第10回は、イタリアでこの夏ヒットした曲をご紹介します!
静谷 麻衣
静谷 麻衣 / ライター

「いままでに訪れた国、約35カ国。イタリアに住んでからというもの、太陽が照りつける真夏の海で泳ぐことが何よりの楽しみとなりました!(Instagram @shizuraaa)」

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ニューノーマル時代とイタリアン・ポップス

特別な経験の真っ只中にある、2020年の夏。ニューノーマル時代の波は私たちの生活にだけでなく、イタリアン・ポップス界にも。春のステイホーム以来、新しい生活の反映という意味でも「イマドキ」な曲が多くリリースされ、この夏のヒットチャートを賑わせています。

1.「Ti Cerco Da qua」/Greta

この夏、私が最もリピートしたのは、2018年に結成した若者4人組・Greta(グレタ)の一曲。5月にリリースされて以来、彼らの初のヒット作に!その存在を知らしめました。バスドラムが刻むビートと優しい歌声のマッチがなんとも癒される…!メロディーはさることながら、ニューライフスタイルがいち早く反映された映像にも注目。これまでイタリアでは目にしなかったマスク姿がセンセーショナルなミュージックビデオです。
撮影は、彼らが住む街〈パドヴァ〉で。わたしたちが生きる「今」を表現したかったと言い、曲の中ではロックダウンによって生まれた距離、満ち足りなさ、眠れない夜、そして私たち1人1人が胸の内に秘める強さ、を示唆。一方で、ひと気がなく空っぽになった街の美しさ、いつもより明るく輝く星、屋上からの歌声、といったロックダウン中のロマンティックな面にもまなざしを向けています。

2.「Karaoke」/Boomdabash ft.Alessandra Amoroso

あちこちで繰り返し耳にし、思わず口ずさんでしまう夏の大ヒットソングはイタリア語で「Tormentone(トルメントーネ)」。輝かしい功績となるわけですが、実はこの言葉のもともとの意味は…「苦痛すぎるもの」(笑)海でもバールでも、車の中で聴くラジオでも、聴き飽きるほどに繰り返され、良い意味で耳から離れなくなるメロディーだから。今年のトルメントーネのひとつは、間違いなくこの曲!
YouTubeの再生回数は、現在6,500万回以上!Boomdabash(ブーンダバッシュ)とAlessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ)のコラボは、昨年のトルメントーネ「Mambo Salentino」に続き2年連続。「大変なロックダウンを経て、たとえこの夏がいつもと違う特別なものになろうとも、再出発に向けた前向きなメッセージを送らなければ、と思った」。そうインタビューに答えています。「Karaokeは単なる歌ではなく、この瞬間を生きる証であり、未来への希望を与えてくれるもの。家でも海岸でもどこでも良い。歌うことの喜びを感じ、音楽がもたらすポジティヴな波動に夢中になってほしい」。

3.「Ma il cielo è sempre più blu」/Italian Allstars 4 Life

1975年にリリースされた、故Rino Gaetano(リーノ・ガエターノ)の名曲カバー。ジャンルも世代も異なる50名以上のアーティストが、それぞれの自宅からワンフレーズごとに歌を繋ぎます。〈アマゾンイタリア〉から曲が購入でき、それがイタリア赤十字社への支援となるシステム。曲の途中で転調し、イタリア・ラップ界のスターが登場するシーンも見どころ。誰にも会えなくなった過酷な日々を嘆き、“おそらく地球が私たちに何かを伝えようとしている”と説いています。
「眼鏡をかけている人もいれば、電車に乗っている人もいる。畑を耕す人もいれば、中庭を掃く人もいる。昇給を望む人もいれば、サンレモで遊ぶ人もいる。カラブリアで生きる人もいれば、愛に生きる人もいる。(中略)でも、空はどんなときも青い」。無限に欲しがろうとする社会と、その矛盾。それでも、立場の違いに関係なく私たちが見上げる空は同じもの。“真っ青な空だけが私たちを繋ぐ唯一のもので、私たちはその一部にしか過ぎない”と、陽気な曲調の反面、訴えかけるものはとても深い内容です。

4.「Un'altra estate」/Diodato

第8回でご紹介している2020年のサンレモ音楽祭の優勝者、Diodato(ディオダート)。「いつもとは違う夏」を表現したこの曲について、こう語ります。「突然、家にいることを余儀なくされた私たち。窓辺から見える景色は冬の終わりを告げ生命力あふれる春へと進んでいくも、私たちの心にはまだ、とけきれない冷たい痛みが残った。私たちがいなくとも自然界は前に進んでいき、あたかも私たちを励ましているようだった。ミラノの家の窓を開けると、海の匂いがした。夏が来た。目を閉じたまま、そこに向かって最初の一歩を踏み出した」。
私たちを待っている海。かつては何てことないレジャーだったはずなのに、今は深い意味を持つように。パワフルで神秘的な水平線を目指して身体を緩め、自分を取り戻すこと。自由になって、呼吸を整えること。“海を目の前に、どんな効果があるかなんて誰にも分からないけれど、それが私たちを癒してくれるのか確かめてみよう”と、メッセージを送っています。

5.「Balla Per Me」/Tiziano Ferro, Jovanotti

イタリアを代表する大御所アーティストの共演が実現!イタリア・ラップ界の先駆者で、現在は子供から大人まで誰もが知るJovanotti(ジョヴァノッティ)と、ロサンゼルスに住むTiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ)。別撮りを合成して作られたミュージックビデオは、声だけでなく2人の個性やスタイルも見事に融合。
ティツィアーノにとって、ジョヴァノッティは子供の頃からのアイドル。7歳で購入した初めてのアルバムは彼のものでした。ジョヴァノッティと一緒に歌う、という幼い頃からの夢がついに現実のものに。2人が踊り続ける姿は微笑ましくも、歌詞の意味は深いもの。“人生とは美しく、希少なもの。だからこそ犠牲にしたものを決して忘れてはいけない。それと同時に、前を向いて歩んでいかなければいけない”ということ。そして“暗く悲しいときには心を解放してとにかく踊って!音楽で乗り越えよう”とエールを送っています。

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