洋書やアメコミをインテリアのアクセントに。 デザイナーやスタイリストも訪れる自由が丘の古書店とは?古本の新しい可能性を探る古本屋〈西村文生堂〉へ。 LEARN 2020.02.07

おしゃれな洋書や写真集などが揃い、デザイナーやスタイリストも訪れる自由が丘の古書店とは?時代と共に変化しながら古本の新しい可能性を探る古本屋〈西村文生堂〉をご紹介します。

専門家として、本のある空間をコーディネート。

西村文生堂 自由が丘
西村文生堂 自由が丘
ディスプレイ用の本のサイズを測定。ブックコーディネート業は年間1,000件以上手がけている。
ディスプレイ用の本のサイズを測定。ブックコーディネート業は年間1,000件以上手がけている。

22歳の時に古書店を引き継いだ3代目の西村康樹さん。本の専門家として長年自由が丘の街を見守ってきて気づいたのは、貴重な古本が集まってくること。
「パリにいい古本屋が多いように、この周辺も文化レベルが高く、誰かが一生かけて大切に集めた本があって、それを求める人がいる。本がそんなふうに循環するからこそ、古本屋が成り立つと感じます」

時代に合った古本屋のあり方を模索して、ブックコーディネート事業にも力を注ぐ西村さん。

部屋や本棚のディスプレイに最適。洋書をイメージしたシンプルなデザインのダミーブック。1,000円~。
部屋や本棚のディスプレイに最適。洋書をイメージしたシンプルなデザインのダミーブック。1,000円~。

映画やドラマの小道具として使う本を集めたり、本や雑貨を使ってレストランやオフィスの空間ディスプレイを手がけている。

西村文生堂 自由が丘

店舗も洋書や写真集などビジュアルに特化した品ぞろえで、地元民はもちろん、デザイナーやスタイリストが本を求めてやってくる。
「古本屋は地域の特性を反映するものなので、この店は今の自由が丘を表しているのかなと思います。店を継いだ当時は今どき古本屋なんてと言われたけれど、目標は死ぬまで古本屋でいること!昔も今もその思いは変わりません」

インテリアのアクセントに。

西村文生堂 自由が丘

マーベルファンの急増で、1970年代のアメコミが大人気。ロール状の誌面はフレームに入れて飾るのがおすすめ。コミック、ロールブック各300円、2つで500円。

店舗では古本の買取も。

西村文生堂 自由が丘

創業して約70年という老舗で、創業当時ののれんも店に飾られている。全集、美術書、インテリア本、雑誌、浮世絵など扱うものは多岐にわたり、買取も行っている。

〈西村文生堂〉

白と黒を基調としたシックな店には、センスのいい本がぎっしり!ディスプレイ用の洋書はオンラインでも販売。本と街を熟知した代表の西村さんは、自由が丘のガイドブックの制作にも携わっている。
■東京都目黒区自由が丘2-11-8
■03-3717-6843
■11:00~19:30 無休

(Hanako CITYGUIDE『自由が丘 百科事典』掲載/photo: Shinnosuke Yoshimori text: Rie Ochi)

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