銀座のランドマーク。 今年で開店90年の〈銀座三越〉へ。老舗呉服店の女将・千谷美恵さんのデイリー使いに密着! FOOD 2020.06.06

銀座で歴史を刻む老舗呉服店の女将、千谷美恵さんが日常使いする、銀座が誇るデパート〈銀座三越〉。今回はその歩き方を完全密着させていただきました!

1.〈丸福珈琲店 ザ・パーラー〉で 買い物前に待ち合わせ。/6階

「濃いめのコーヒーに甘いスイーツがよく合います」
「濃いめのコーヒーに甘いスイーツがよく合います」

紳士フロアの奥にある〈丸福珈琲店 ザ・パーラー〉は穴場的カフェ。「買い物前にお友達と待ち合わせたり、仕事の打ち合わせに使うことも。コーヒーが濃いめなので甘いスイーツといただくとおいしい。フルーツたっぷりのホットケーキをよく頼みます」。ザ・パーラーオリジナルブレンド880円(税込)。

2.パンやお菓子がそろう地下2階、〈日本橋 弁松総本店〉で弁当も。/地下2階

「パンは〈ジョアン〉で。歌舞伎を観に行くときは〈日本橋 弁松総本店〉のお弁当。江戸前のかための赤飯が好みです」。並六弁当(赤飯)1,350円。ミニクロワッサン 100g 168円(各税込)など6種のメニューをできたてで提供する〈マルシェ・デュ・プティフール ジョアン〉がオープン。

3. 9階「銀座テラス」にある銀座出世地蔵尊にお参り。/9階

地上31mの芝生広場「銀座テラス」にある三囲神社と銀座出世地蔵尊にご挨拶。震災や空襲を経て、今では大きな百貨店の屋上に祀られていることから出世地蔵尊と呼ばれるようになったとか。「こちらに来たときにはなるべくお参りします」。ご本体は中央のお堂に。写真上は1976年に建てられた分身像。

4.〈銀座 米屋彦太郎〉で自宅用と贈り物用のミニパックを。/地下3階

普段使いのお肉や野菜などの生鮮食品は地下3階で購入。「お米は自宅用には“つや姫”が好き。〈銀座 米屋彦太郎〉では玄米を選んでその場で精米してもらうこともできます。メッセージ付きの1合や2合のパックもよく使います。お米はプレゼントにもいいんです」。山形県産つや姫 300g 540円(税込)。

5.〈ボン・ボーノ・グー〉のワインで買い物終わりにひと息。/地下3階

地下3階のテイスティングカウンター〈ボン・ボーノ・グー〉では選りすぐりのワインがグラス1杯からいただける。「たくさん買い物をすると疲れてしまうけれど、家に帰る前にここでひと休み。気分をスッキリさせてから帰るようにしてます」。シャサーニュモンラッシェ(テイスティンググラス)1,650円(税込)

〈銀座三越〉

〈銀座三越〉

銀座のランドマークである銀座店は、今年で開店90年。
■東京都中央区銀座4-6-16
■03-3562-1111
■10:00〜20:00、9Fレストラン11:00〜22:00(11・12Fレストラン〜23:00)不定休

Navigator…千谷美恵(ちたに・みえ)

実家は1878年創業の銀座の呉服店。アメリカ留学、30歳でシティバンク銀行銀座支店の支店長という経歴を経て呉服店の5代目となる。その後、より多くの人に着物の魅力と和の文化を伝えようと2009年に〈銀座いせよし〉を独立開業。
実家は1878年創業の銀座の呉服店。アメリカ留学、30歳でシティバンク銀行銀座支店の支店長という経歴を経て呉服店の5代目となる。その後、より多くの人に着物の魅力と和の文化を伝えようと2009年に〈銀座いせよし〉を独立開業。

銀座三越の地下は、いいお店がきゅっとコンパクトにまとまっていて回りやすいのがいいところ。特にお菓子売り場は全国のお菓子が買えるので、ご先祖様へのお供えも、自分のおやつも、それぞれ好みのものを一度に買えるのが便利。生鮮食品はデパ地下で買うと高いイメージがあるかもしれないけれど、意外とお買い得品や掘り出し物があるんですよ。曜日によって安いこともあって、お野菜がよりどり4つでいくらとか(笑)。ここに来ればお客様へのお土産も、夕ごはんの支度も、明日の朝ごはんも全部買えて、ひと息つける場所もあるのがいいですね。

(Hanako1183号掲載/photo:Mariko Tosa text:Ayumi Shirasaka
edit:KanaUmehara)

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