一つの茶葉を、飲んで、食べて、ゆったり過ごす。〈SAKUU 茶空〉
2020.04.13

奥渋谷にできた新たなお茶スポット。 一つの茶葉を、飲んで、食べて、ゆったり過ごす。〈SAKUU 茶空〉

2月にグランドオープンした〈JINNAN HOUSE〉。渋谷から少し離れ、落ち着いた雰囲気の神南エリアに誕生した小さな複合施設だ。緑の生茂る庭には水色のフードトラック、2階建ての建物にはギャラリー&イベントスペース、そして“茶食堂”〈SAKUU 茶空〉が入居している。伊藤園が茶葉を厳選するこのお店は、ブランディングディレクターの福田春美さんがディレクション。お茶を新たな角度から見つめられる、豊かな体験ができる。
西村 佳芳子
西村 佳芳子 / Hanako編集部

「編集・ライター。どんどん高まるエンゲル係数と睨めっこの日々。」

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日本茶のティースタンドやティーサロンは今やスタンダードになりつつある。静岡茶、鹿児島茶というざっくりした呼び名ではなく、お茶にもシングルオリジンが登場している時代だ。日本茶の奥深さが再認識されている今、「天竜茶」のみでドリンクや定食に展開する〈SAKUU 茶空〉の在り方はまた新鮮に映る。

”氷蒸し”で茶葉の旨みを味わう。

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天竜 氷蒸し 四煎750円

ここでは、「スタンダード 三煎」と「氷蒸し 四煎」、2種類の淹れ方で提供する。「今回改めて日本茶について勉強してみたら、茶葉をいかにコントロールするかが大事だと気がつきました」と福田さん。独自に開発した“氷蒸し”で抽出されるのは、茶葉の旨味(テアニン)だけを引き出した出汁のような味わいだ。

茶葉ごと食べるヘルシー定食。

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罪悪感のない唐揚げ定食950円

「お茶は普通、抽出して飲むときには茶葉の3割程度の栄養しか取れないと言われています。そこで茶葉ごと食べられるようにしたらどうかと考えました」と福田さん。唐揚げの衣や野菜炒め、自家製のほうじ茶塩などで茶葉をそのまま摂取することができる。福田さんが「いくら食べても罪悪感がない!」と自負する唐揚げには、埼玉の米農家から取り寄せる無農薬の米粉を使用し、ヘルシーな印象。男子も満足できるボリュームだが、ペロリと完食できる。ここでまた茶葉の楽しみ方の幅広さを実感する。

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豚肩ロースの生姜焼き定食950円
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お茶の世界は道具を揃えるのも楽しい。〈SAKUU 茶空〉で使われる急須や器は、店頭での販売も行っている。氷蒸しに使う急須は、萬古焼の窯元〈南景製陶園〉と磁器作家イイホシユミコさんのコラボ作品。対して三煎に使うのは、今トレンドだという平型急須だ。これが、茶葉がよく広がる形なのだそう。食事を提供するオリジナルの器は、笠間で活動する陶芸家、菊地亨さんによるものだ。

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ここのつ的桜餅600円
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いつまでも過ごしていたくなる居心地の良さも魅力。「気取らず、お茶にまつわる食べることを発信していけたらと思っています」(福田さん)。夜には卵焼きや生姜焼きなどのおつまみとともに、オリジナルティーカクテルなどアルコールも提供している。

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〈SAKUU 茶空〉
■東京都渋谷区神南1-2-5
■03-6434-9675
■11:30〜21:30LO(日〜19:00)
■無休
■16席(テラス席あり)
■禁煙

photo:Norio Kidera text:Kahoko Nishimura

2021年4月1日以降更新の記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。ただし、引用元のHanako掲載号が1195号以前の場合は、特に表示がなければ税抜価格です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。

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