個性豊かなパン屋が勢揃い。 今行くべきパン屋は埼玉にあった!?【埼玉】注目が集まるおしゃれベーカリー8選 FOOD 2020.03.27

実は今行くべきパン屋は埼玉にあった!“パン呑み”で人気の虎ノ門〈ブラン〉が、大宮に出店したりと埼玉のベーカリーシーンは進化中。看板にそばと書かれたパン屋や、和風パンなど個性豊かなラインナップが勢揃い。日本中のパン屋を旅するパンラボ主宰の池田さんがおすすめの埼玉のパン屋をご紹介します。

1.〈いちあん〉/埼玉

「あんバター」250円
「あんバター」250円

あんぱんが名物。なんと5種類のあんこをすべて手作り。つぶあんにアングレーズソースを合わせた「あんバター」、2時間練って作る白あん使用の「ラムレーズンクリームサンド」など、すべてのパンを自家製の酒種で作る。ハード系も薄皮で軽やか。併設のカフェでは野菜もパンもたっぷりのプレートを。身も心も健康的になれる。

4761

〈いちあん〉
■埼玉県所沢市旭町27-23
■04-2941-6862
■10:00〜18:00 火水休
■26席/禁煙

2.〈川越ベーカリー楽楽〉/埼玉

蔵の町・川越は菓子屋横丁に立つ和風のベーカリー。店の人気No.1は、地元秩父の味噌を使用した「お味噌のパン」。川越産小麦ハナマンテンで作る「彩の国地粉食パン」のさっくりな食感はサンドにうってつけ。向かいの〈サンドイッチパーラー楽楽〉では卵サンドなど、カラフルなラインナップを展開。

〈川越ベーカリー楽楽(らくらく)〉
■埼玉県川越市元町2-10-13
■049-257-7200
■8:00(土日祝7:30)〜17:00 不定休
■テラス12席/禁煙

3.〈cimai〉/埼玉

白亜の建物のドアを開けると、古めかしい家具の上に、うつくしいパン。姉妹が思い思いに焼く。姉は自家培養した発酵種で。ずっしり重たく見えて、もっちりやわらかなテクスチャー。「黒糖くるみ」など甘いパンもお手の物。妹はイーストで食パン、あんバターなど。余計な要素を削ぎ落とし、シンプルなおいしさ。

4.〈畑のコウボパン タロー屋〉/埼玉

店頭に並ぶ、色とりどりの瓶。季節の果物、野菜、花々を水に浸し、酵母を育てている。この酵母液を使ったパンからは、季節の香りがあふれだす。たとえば、冬から春にかけてはゆず。「ゆず酵母のフリュイリュスティック」は、レーズンやクランベリーなどのフルーツを、ゆずが香りと酸味と苦味でうつくしく彩る。

〈畑のコウボパン タロー屋〉
■埼玉県さいたま市浦和区大東2-15-1
■048-886-0910
■10:00〜売り切れ次第終了 日〜水、金休

5.〈パン工房 Ampel ゆきやなぎ飯能駅前店〉/埼玉

看板には「そば」の文字。そば屋で売ってる食パン専門店!?答えは否。いわゆる高級食パンとは一線を画し、北海道の自然栽培農家・中川農場の小麦を自家製粉するなど、オーガニック材料を使用。毎日食べられるシンプルなタイプ。ふるふると躍ってじゅわっと溶け、飲み物のように喉をつたい下りていく。全粒粉とプレーンの2種、丸パンも用意。

〈パン工房 Ampel ゆきやなぎ飯能駅前店〉
■埼玉県飯能市柳町23-20
■070-4073-1105
■10:30〜売り切れ次第終了 月火休

6.〈パン工房 風見鶏〉/埼玉

ホシノ天然酵母を操ってイノベーティブなパンを作りだす巨匠・福王寺明シェフ。「石窯食パン」は加水の多い生地を超高温で焼き上げ、ばりっとした皮の香ばしさと引き出された小麦の風味がすばらしい。ハムサンドになんとのりも加えた「和風サンド」が想定外のおいしさ。香りでも、ぱりっとした食感でも楽しませる。

〈パン工房 風見鶏〉
■埼玉県さいたま市南区大谷口5338-6
■048-874-5831
■10:00〜19:30 木、第3日休
■テラス6席/禁煙

7.〈Boulanger Lunettes〉/埼玉

地元・川越で作られるパン用小麦ハナマンテン。この小麦を愛して、愛して、愛しすぎてしまった若松大輔シェフは、10年以上使用し手中に入れた。ベーグル、食パン...ハナマンテンのスペシャリストとして、自由自在にパンを作りだす。リュスティックは焼き込んだ皮の香りが濃厚。バゲットからはじんわりと地粉っぽい香りがにじみだす。

〈Boulanger Lunettes(ブーランジェ リュネット )〉/埼玉
■埼玉県川越市砂新田2-8-11
■049-292-9653
■9:00〜18:00 月休ほか不定休

8.〈Blanc à la maison〉/埼玉

“パン呑み”で人気の虎ノ門〈ブラン〉が、大宮に出店。コンベクションオーブンを使った、加水が多く、口溶けのいいパン生地がおいしさの秘密。大宮のパン職人と虎ノ門の料理人、2人の刺激から生まれる惣菜パンはイノベーティブ。「茄子とベーコンチーズ」はソース代わりにねぎみそを使用。

〈Blanc à la maison(ブラン ア ラ メゾン)〉
■埼玉県さいたま市中央区上落合8-3-26 103
■048-708-0455
■8:00(土日祝10:00)〜18:30 月、第2・4火休

Navigator

池田浩明(いけだ・ひろあき)/パンの研究所「パンラボ」主宰。パンライター。自称「ブレッドギーク」(パンおたく)。NPO法人新麦コレクション理事長として、日本においしい小麦を普及する活動も行う。

※掲載しているパンはすべて取材時のものです。

(Hanako1182号掲載/photo:Hiroaki Ikeda, Kenya Abe text:Hiroaki Ikeda special thanks:Yuya Uemura, Ami Hanashima edit:Yoshie Chokki)

Videos

Pick Up