母歴11年。母の日にありがとうを受け取って。我が子たちからもらった「手作りの冊子」|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around MAMA 2019.05.28

この連載は…… モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、子ども服ブランド「kitutuki」のディレクターとしても活躍中の asacoさんの連載。実は5月に4人目のお子さんを出産したばかりのasacoさん。4人目育児ってどんな感じ?家族の関係は変化した?家事やお仕事は?などなど、にぎやかな家族の日常を綴ります。

vol.20 「母歴11年。母の日にありがとうを受け取って。」

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かぜおくん、先日無事1歳の誕生日を迎えました。産んだ日も、入院中もずっと、初夏のような気持ちの良いお天気が続いて、そんな中、助産院で記念すべき母の日を迎えたのがもう1年も前のことだなんて。子供たちが満面の笑みで一輪のカーネーションをプレゼントしてくれたのがとっても嬉しかったあの日。夫が気を利かせて持参してくれた小さな一輪挿しに、ちょこんと活けたそのお花を部屋の片隅に飾って、久しぶりの赤ちゃんと過ごした日々は今でもちょっと胸が苦しくなるくらい幸せに包まれた時間でした。

さて、そして迎えた今年の母の日。朝から家族みんなで息子の用事に付き添って、穏やかだった去年とは打って変わって慌ただしく、自分自身もすっかり母の日だという事を忘れて過ごしていました。ま、そもそも大して期待もしていないんですけど、、、我が子たちからも特に何の気配も感じられず「今年はスルーだなぁ、でもそんな年もあっていいか!」みたいな気持ちで、いつもと変わらない1日を終えようとしていました。

ところが。普段どおり寝室でかぜおくんを寝かしつけていると、突然子供たちが部屋に入ってきて、長女りねんの「いっせーのーせ」の言葉に続いて「ママ、いつもありがとう!」と始まるではありませんか!まるで何かのサプライズ企画に巻き込まれたような衝撃、ホントにホントに、心底ビックリしたー!

そして、我が子たちからニコニコ顔で手渡されたのは明らかに手作りの冊子。「ママへ 4人より」と書かれた表紙をペラペラとめくってゆくと、3人それぞれのお手紙に続き、まだ読み書きもできないかぜおくんのページまであって、思わずじーーーーーーーん。驚きと感動で胸がいっぱいになりながら、とりあえず一人ずつ、ギュウギュウと抱きしめて「本当にありがとう、みんな大好き!」と、わたしは滅多にそんなこと言わないのですが(意外にシャイなんです…)その時ばかりは照れ臭さなんて忘れて、ありがとう、大好き!を繰り返し子供たちに伝えたのでした。

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いや実は、夫の政治くんは早々に子供たちが何やらコソコソと作っているのに気付いていたそうなんです。むしろ、え?知らなかったの?って驚かれました。いやぁ、自分が鈍感で良かったと思った瞬間です。(笑)

ちなみに、じっくり冊子を読んでみると、まぁ色々とツッコミどころ満載。「鬼のようなママでも大好きです(姉)」「お菓子100円まで買ってくれてありがとう(兄)」「ママ本当はやさしいんだね(妹)」などなど、完全にわたしの鬼ママっぷりをネタにしている箇所が多々あって、思わず眉間にシワが寄ってしまうのですが… そんなところも含めて一生大切にしたいと思う宝物。なんというか、内容ももちろん、3人一緒に、わたしのために何か手作りしようと思ってくれた気持ちがとても嬉しかったのです。

去年の5月にかぜおくんが生まれて、いつにも増してあっという間だったこの一年。4回目の子育てなので気持ちに余裕があるとは言え、やはり4人の子供たちとの暮らしは思った以上に慌ただしく、怒涛のように駆け抜けた毎日でした。とは言え、上3人に助けられたことはたくさんあって、かぜおくんが泣けば誰かしら抱っこしてくれるし、オムツ替えに寝かしつけ、お風呂に入れたり着替えさせてくれたり、長女りねんをリーダーに、本当によくお手伝いしてくれました。

ただ、弟ができて、ますます頼もしいお姉ちゃんお兄ちゃんになったなぁと嬉しさ反面、ハっとする瞬間もありました。それは、かぜおくんが居ない時にだけ、上3人が子供っぽい仕草や表情をのぞかせた時。急に「ママ〜!」と抱きついてきたり、チュウの嵐にあったり(笑)普段割と飄々としている3人だけれど、もしかしたら、弟ができたことで知らず知らずのうちに甘えることを我慢させてしまっていたのかもなぁと、申し訳ない気持ちに…。

どうしても、一番小さなかぜおくん中心の生活になりがちだけど、それでももう少し、上3人が”ママに思いっきり甘えていいんだ”と思える時間を増やしてあげられるといいな。こどもたちの優しい贈り物を手に、そんなことをじんわりと思った母の日になったのでした。

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我が子たちがまだまだ小さな赤ちゃんだった頃、オギャーオギャーと訳もなく泣かれる度に「早く話ができるようにならないかなぁ…」と途方に暮れていたけれど、いつの間にか一丁前にコミュニケーションがとれるようになって、母の日にはド直球の「ありがとう」まで。数年前には想像もできなかった風景が、今、目の前にある幸せをしみじみと感じます。

りねん、ざいざい、すいちゃん、かぜおくん、こちらこそいつもありがとう!

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