小池栄子のお悩み相談室 第20回:「職場の先輩がとにかくネガティブで、“エナジーバンパイア”なんです!」 (26歳・デザイナー) LEARN 2023.10.04

仕事、プライベート、家庭生活含め、日々頑張っている人ほど悩みは尽きず、誰かに聞いてもらいたい、いいアドバイスが欲しい…そう思っている女性たちの声がHanako編集部に寄せられています。そこで、女優としてひときわ存在感を放ち、かついつもスパッと気持ちのいい発言をされている小池栄子さんに、人生の先輩としてアドバイスをしていただくこととなりました!隔週更新でお届けします。

――相手の気力を奪ってしまう人=エナジーバンパイアは、実は意外と身近に潜んでいるのかも…。対処法はあるのでしょうか?

本日のお悩み

同じチームにいる先輩は、とにかくネガティブ。「今日はいい天気ですねー」と話しかければ「暑いと困るよね」と返ってくるし、「さきほど○○社のBさんにお会いしました」と言えば、「Bさんって仕事は早いけど意地悪なところがあるんだよね、昔こんなことされて…」と愚痴や悪い噂を話し出す始末。割り切った付き合いを心掛けているものの、仕事が終わると、すべてのエネルギーを吸い取られたようにぐったりしてしまいます。友人関係なら縁を切ることもできますが、職場が一緒で、仕事で密に関係を取らなければならないうえに、隣の席で逃げられず…。こんなとき、小池さんならどうされますか?(26歳・デザイナー)

――何を聞いても、何を話していても、ネガティブな答えを返してくる人っていますね。悪口もそうですが、聞いているほうはエネルギーが吸い取られて、疲労がどんどん蓄積していく…。

愚痴ばっかり聞かされるのって、嫌ですよね。そういう人って、とにかく聞いてほしいんでしょうか。もしくは、そこまでも考えていなくて、自然と愚痴や悪口が口から出ちゃうぐらい癖になっているとか…。

――気付いていないパターンもあるんでしょうかね。だとすれば、「●●さん、いっつもネガティブですよね〜(笑)」って、明るく突っ込んでみたいですね。

うん、それもいいと思いますよ。「すごい才能ですね!」って褒めちゃうとか(笑)。それか、逆にその愚痴や悪口に乗っかって、その人よりももっとひどいことを言って黙らせるとかね。

――あははは(笑)。でも、一緒になって愚痴や悪口を言いたくない気持ちもありますよね。

そうですよね、どうしたらいいんだろう。私だったら、プライベートで付き合いがないんだったら、耐えるかもしれませんね。仕事だ、と思って。何かアクションを起こすことで恨まれたり、攻撃されるも嫌ですもんね。ただし、誘われても飲みに行ったりランチに付き合ったりしないで、あくまでも会社の先輩として、会社だけで会うと割り切って。

――そうやって割り切れるのであれば、一番いいですね。心のシャッターを下ろして、明るく流すというか。

もしくは「たまには楽しい話しません?」と振ってみるとか。または、Bさんの悪口を言い始めたら「私はBさん好きですけどね」って言ってみるのもいいかもしれませんね。悪口を言っている自分の方がダサくて恥ずかしい、と気づいてもらえるアクションをしてみるのも有効ですよね。

クセになっている悪口は、 真剣に取り合わないでいいのでは。

――まあそもそも、愚痴や悪口をすぐに言うタイプってどこにでもいますし、もっと言えば、絶対に言わない人なんていないですもんね。

そうそう。あと、昔、母親に向かってとある人の悪口を言っていたら、「そういうこと言ってるってことは、向こうも栄子の悪口言ってるからね」って言われて。う〜んなるほど〜って思ったことがありました。

――確かに。一方だけが不快な思いをしていることってあまりないですよね。そして、そうやって少しずつ、悪口の「お互いさま感」に気づいていく人が多いとも思います。

あとは、この相談者がたまったものを吐き出せるような、同じ体験をしている別の誰かがいてくれればいいですね。母じゃないですけど、悪口言うやつの悪口は、私は倍ぐらい言ってもいいと思ってて(笑)。

――あははは(笑)。確かに、言ってもいいって思っちゃいます。

だからうっぷんばらしじゃないですけど、ごはんを食べたりお酒を飲みながら、わかり合える誰かと「そうだよね、あの人ひどいよね」とか「私も嫌〜い!」って言い合って。そうやって、仲良くなれるといいですよね。

――コミュニケーションのひとつとして、たまには愚痴や悪口を言い合うことで仲良くなる、ということもありますもんね。つまり愚痴とか悪口って、真面目に聞くものではないというか。

そうそう。真面目に聞かなくてもいいんじゃない? 適当に「ああ〜」「ふ〜ん」とかって相槌を打ってもいいし、相手にしなくてもいい。なんならかぶせ気味に「へ〜」とか言ってみて、明らかに興味ないとか聞いてないアピールをしちゃうぐらいでもいいと思いますけど。向こうだってクセになって自然と毎日口から出てくるんだとしたら、こっちばかり真剣に聞いているのはばからしい。自分の体力を吸い取られないように、適当に流すのも手だと思います。

Photo_Syu Yamamoto text_Aya Wakayama


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