娘から父へ…おいしい日本酒おしえます! 【日本酒】おうち蕎麦屋開店! 蕎麦前&蕎麦との相性抜群な日本酒3選~『伊藤家の晩酌』第三十二夜〜
20歳の頃から唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?第三十二夜は、お蕎麦と合わせて飲みたい日本酒を厳選して3本ご紹介。
2本目は、乳酸系の甘酸っぱい酸味を感じる「神開 吟吹雪 九號 生原酒」
テツヤ「では、次いってみましょうか」
ひいな「次は『神開』を!」
一同「じゃ、乾杯!」
テツヤ「これはね、俺が好きなやつですよ。ぬか漬けっぽい!」
山ちゃん「あ、匂いが全然違うね!」
ひいな「乳酸感があるよね」
山ちゃん「初めて飲む味!でもおいしい」
テツヤ「カナダじゃ飲めない味だよね、きっと」
山ちゃん「うん、このクセがいいね。おいしい」
ひいな「なんかこの2本でも、香りがあるところは一緒なのに、香りの系統が違うよね」
テツヤ「うん、真逆だよね」
山ちゃん「それぞれ違っておもしろいね」
ひいな「でも、次のお酒飲んだら、また印象が変わるかも」
山ちゃん「え〜!」
テツヤ「マジか!」
テツヤ「この酒は、蕎麦屋で腰を落ち着けて飲みたい感じだね。気軽に飲む感じというよりは、今日は俺3時間います!みたいな(笑)」
ひいな「蕎麦屋で長期戦!最高だね」
山ちゃん「そうそう。ちびちびいきたいね」
ひいな「お蕎麦屋さんで日本酒を飲むようになったのって江戸時代かららしいんだけど」
テツヤ「へぇ」
ひいな「注文が来てからお蕎麦を切ると出てくるまでに時間がかかるでしょう?お蕎麦が出てくるのを待ってる間に“蕎麦前”を食べるっていうのが、江戸の粋な食べ方だったんだって」
テツヤ「なるほど。蕎麦だけ食べるのは粋じゃないのか」
ひいな「一杯ひっかけて、っていうのが通なんじゃない?」
山ちゃん「なるほど、そういう食べ方だったんだね」