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前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 フラワーアーティスト・前田有紀が広島で出会った、子どもと巡りたいスポットたち。 Learn 2022.04.23

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、広島で触れた自然とおすすめスポットについてのお話です。

あっというまに4月も終盤ですね。先日お仕事の出張が西日本であり、広島・福山に立ち寄ってきました。自然と文化を感じられる週末となりました。

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最初に訪れたのは、瀬戸内海のほぼ中央に位置する鞆の浦(とものうら)”潮待ちの港"として栄えたこの町は、ジブリ映画「崖の上のポニョ」やハリウッド映画「ウルヴァリンSAMURAI」の舞台になったことでも知られています。重要文化財になっている歴史的建造物が街のそこかしこに残されていて、街の人の暮らしも続いている、不思議な懐かしさのある街でした。

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宿泊先は〈NIPPONIA 鞆港町〉。街の商家に受付があり、宿までは歩いて向かいます。地元の方に町を案内していただいて、部屋につくまでにも鞆の歴史や最近のこと、お祭りの時の様子など、近所のおじちゃんに教えてもらうような距離感で、気さくにお話ししていただきました。

丘の上にある、第78代内閣総理大臣を務めた宮澤喜一氏が別荘として使っていた家をリノベーションした広縁という部屋に泊まりました。二面取られた窓と”広縁”の名の通りの広い縁側から望めるのは港の風景。

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庭でみんなで走り回り、縁側に腰掛けて港から行き交う船を眺めて過ごしました。食事は、町の料亭や定食屋さんに歩いて訪問するスタイル。どこでも町の人が優しくて、気がついてたら自分からも「こんにちはー」とおじいちゃんに話しかけたりして、ずっと町の人との距離が近かったのが印象的でした。決して家ではないけど、家のように子どもたちがのびのびしていて、懐かしくホッとする気持ちになってぐっとこの街が好きになりました。ちょうど咲き始めた牡丹と満開ではらはらと散っていく八重桜に季節の移ろいを感じました。

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日中は、〈神勝寺 禅と庭のミュージアム〉を訪れました。お寺にぷらっと立ち寄るような気持ちでいったらとんでもないところでした!

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まず、7万坪でとっても広大。境内全体を歩くには2時間半かかるそう。そして、最初に目に飛び込んでくるのはアートパビリオン〈洸庭〉。

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丘の上に佇むフィナンシェのような大きな建築で、駐車場からもちらっと一部が見えて、「あ、あのすごい形のはなに?」と度肝を抜かれます。名和晃平さん率いるSANDWICHが手がけたものなんだそうです。

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境内全体を通して、「見る。歩く。休む。瞑想する。ゆっくり禅を楽しむ体験。」というコンセプトのもと、写経をしたり、坐禅をしたり、アートや、修行僧の食事スタイルが学べる神勝寺うどん、茶室、浴室などなど、さまざまな体験を通じて、禅とは何かに触れられます。

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広大な敷地は新緑の緑に包まれて、どこにいても心地いい緑風が吹き抜けていました。山ツツジがそこかしこで満開に。竹径も、鎌倉の竹とは違う佇まい。私たちはというと、子どもたちがいるのでフルコースでは体験できなかったけど、いつもと同じように、のんびり散策しながら季節の草花を愛でました。神勝寺うどんも、長男は”食べ物への考え方”を教わり、かなり聞き入っていました。

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自然に触れて、健やかな食事をいただく。禅の大きく深い部分はわからなくても、その前提のところで、忙しい暮らしの中であちこちに気持ちが向いてフル回転している心を鎮めて、整えることが大切な気がしました。そして、しまなみ海道を渡って、瀬戸内海の向島へ。〈立花食堂/life:style〉というライフスタイルショップが併設されたカフェに立ち寄りました。大きなヤシの木の下で広々とした芝生の庭で走り回る子どもたち(と、夫)。

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みかんジュースがとんでもなく美味しかったです。かぎりなく本州に近いのですが、それでも島時間のゆったり感はあって、穏やかな瀬戸内海を眺めて癒されるひとときでした。近くではツーリングの小さな大会も行われ、これがしまなみ海道を走るサイクリストたちか!と遠望の眼差し。子どもがもっと大きくなったらみんなでツーリングできたらいいなと思います。広島には尾道などまだまだ素敵な街とお花のある風景がたくさんありそうなので、また、ちょこちょこ旅しにきたいです!

〈NIPPONIA 鞆 港町〉
■広島県福山市鞆町鞆595
https://nipponia-tomo.jp/

〈神勝寺 禅と庭ミュージアム〉
■広島県福山市沼隅町大字上山南91
https://szmg.jp/explore/kohtei/

〈立花食堂/life:style〉
■広島県尾道市向島町立花287−1

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