うつわ|骨董から作家ものまでがそろう、うつわとの出会いは一期一会。
食卓を華やかに彩る花咲くうつわや、花をモチーフにした可憐な和菓子。
持ち帰る喜びのある花探しを。
〈京都やまほん〉
型物から骨董写しまで、上品な仕立てをそろえる。
生活に寄り添ううつわから、日用の道具、茶道具までを扱うギャラリー。花モチーフのうつわは、華やかさよりも静けさが漂う。生活の中で花を楽しむための花器も充実している。
■京都府京都市中京区榎木町95-3 延寿堂南館2F(二条寺町東入ル)
■11:00~18:30 木休
■075-741-8114|二条寺町
〈essence kyoto〉(エッセンス キョウト)
大胆なのに甘すぎない、華やかさを食卓に。
小野哲平や二階堂明弘ら人気作家のうつわがそろう中で、絵付け作品は大谷桃子のものがセレクトされている「。南国のおおらかさを持ちつつ、様式化されているのが魅力」と店主の荒谷啓一さん。
■京都府京都市左京区岡崎円勝寺町36-1 2F
■11:00~18:00 月休、ほか不定休
■075-744-0680|岡崎
〈観山堂〉(かんざんどう)
手ごろな印判で折々の花を食卓に咲かせる。
古伊万里や漆器からガラス、印判までそろい、初心者にも敷居の高くない骨董店。とりわけ料理好きの店主が選ぶ印判皿は食卓を可愛らしく彩るものが豊富で、選ぶ喜びがある。
■京都府京都市東山区新門前通大和大路東入ル西之町207
■11:00~17:00 水休、ほか不定休
■075-561-0126|新門前
その審美眼に定評ある店主が営む店がそろうこと、都だった京都に集まる骨董が多いことから、うつわを買うなら京都でという話も多く聞く。様々な花が咲くうつわとの出合いにも、期待せずにはいられない。三重伊賀に本店を構える〈京都やまほん〉では、さりげなく咲く花が料理を際立たせる白磁や絵唐津を。うつわから茶葉まで暮らしを彩るものを扱う〈essence kyoto〉で手に入れたいのは、滋賀・信楽で作陶する大谷桃子のうつわ。一期一会に心が弾む骨董探しなら、新門前通に店を構える〈観山堂〉を訪ねたい。
買って帰るもうひとつの楽しみに、花の和菓子がある。花をかたどったり、デフォルメした意匠を使った生菓子や干菓子から、花や葉をあしらったものまで。食べるのが惜しくなる見目麗しい和菓子たちは、自分土産にも手に入れたい愛らしさ。
photo : Norio Kidera, Yoshiko Watanabe, Kunihiro Fukumori text : Mako Yamato