さあ、行くわよ? きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」第8回〜『ポストモダンを目指すわよ』〜

LEARN 2021.07.21

きゃりーぱみゅぱみゅが、「大人なLADY」を目指す日々を綴る新連載。おかげさまで、早くも話題沸騰です。第8回は、インテリアのお話。

『ポストモダンを目指すわよ』

皆さまごきげんよう。趣味の断捨離かねがね、現在インテリア大改造中のきゃりーぱみゅぱみゅです。

もともと私はバービー人形にまみれた家に住んでいました。まだデビューしたばかりの頃、今から10年前のお話です。バービー人形の他にマイリトルポニーとか、それらをドン・キホーテで買ってきたショッキングピンクの棚に並べたりして、とにかく一面ピンクでガチャガチャした部屋でした。

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やっぱりまだその頃は、THE原宿ガールとしての気持ちも高めたかったですし、リアルにそういうのが好きだったし、オンのときもオフのときも常に“きゃりーさん”という感じでして……まあ、家に帰っても安らげるわけがありません。というか“落ち着き”という概念すらまだない時代。ベッドの上に飾られたカラフルな風船が夜中にパーンと割れて目が覚める、そんな18~20歳でした。

それで引っ越すことになって、部屋がちょっと広くなったのでインテリアも変えてみることにしました。まず、大量に在籍していたバービー人形をリストラ。その代わりに海外の雑貨なんかも取り入れてみたり、ベッドもロケで行った家具屋さんでベッド界の“3S”の一角であるシモンズを買ってみたり、ベッドの脇にランプを置いて、寝るときはそれを点けるようになったりしました。ちょっとだけ丁寧な暮らしレベルをアップさせたつもりです。

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ですが、その写真を今改めて見てみますと……前と全然変わってないですね。相変わらずのピンク祭りです。右のカラーボックスには、謎のでかい哺乳瓶まで飾られています。なんなんでしょうか。

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ちなみにこれはその当時の本棚。『闇金ウシジマくん』をはじめ8割ホラー、2割ギャグといった陣容です。この頃、仕事のときはいつもだいたい楽屋で“大物芸能人・S田S助”とか表紙に書いてある芸能界裏情報的なコンビニ本を読んでたな。どうもこの辺からきゃりーぱみゅぱみゅとしてのファンタジーな表の顔とは正反対の、実話事件ファイル系を好んで読むようになった気がします。

そうなんですよ。ちょうどこの頃の私は葛藤してたんですよね。私はいったい何者なんだ?って。ワールドツアーをやりながら国内ツアーも回ったりと本当に毎日毎日忙しくて、やっとの思いで仕事をこなして家に帰ってきても、私を迎えてくれるのはピンクの家具たちで、私はいつまできゃりーじゃなきゃいけないのか? そもそも自分はきゃりーとして生まれてきたのか?と自問自答してました。そしてその時初めて、この家にはどこにも私が休める空間がない、ということに気がついたんです。

からの次の引っ越しで、そうだ、私は大人なんだからアンティークとか取り入れてみよう!となって、現在のフレンチアンティークなインテリアに行き着きました。それが4年前の24歳のときです。

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どうでしょう? 上の写真と比べると、かなり大人っぽくなったのではないでしょうか?イメージとしてはパリのアパートの一室みたいな感じで、全体的にラベンダーとかグレー、白とかでまとめてみました。ソファの後ろの壁紙は自分で張り替えています。でもフレンチだけじゃつまらないので、アクセントとしてメキシコの十字架やトルコランプなどを飾ることで、異国情緒もそこはかとなく漂わせています。

で、このスタイルになってからもう4年も経つし、このコラム冒頭で述べたとおり、またそろそろインテリアを一変しよう!と思ったわけです。そんなわけで目下絶賛断捨離中。次のインテリアのテーマは、“ポストモダン”で行こうかなと考えています。簡単に言うと、変わった形のアンティーク集めです。例えば、ソファの形とか色とか、あと照明もちょっとへんてこみたいな感じで揃えて、“大人へんてこ”みたいな意味合いのポストモダンにできたらいいなと。

なので次は、“統一感”がポイントになるんじゃないかと思います。いろんな形をしたへんてこなものに統一感を持たせるのはなかなか難しそうですが、その分めっちゃ楽しめそうです。こないだ美術館に行ったら、すごい参考になりました。どんなアートでもちゃんとある程度型にはめていて、統一感を保ちながら展示してるんですよね。

色も、シャビーな落ち着いた色味と、バキッとした色味の両方を取り入れたいな。私の人生はビビッドの10代、パステルの20代でしたが、30代ではその両方を統一。それが一番オシャレなんじゃないかと思う今日この頃です。

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