新しい生活様式のお参りマナー。 初詣はマスク着用がマナーに!知っておきたい4つの「新しい参拝マナー」。 LEARN 2020.12.31

これまでの常識が大きく変わった2020年は、お参りの作法にも変化が。新しい参拝マナーを身に付けて、すこやかな一年をスタートさせましょう。12月28日(月)発売 Hanako1192号「幸せをよぶ、神社とお寺。」よりお届け。

【MANNER #1】参道の鳥居は左側からくぐる。

鳥居をくぐるときは左で一礼して正中の左側を進むのが基本マナー。「頭でこうしなくては、と難しく考えるより神様に敬意の心を持つことが大切です」(平岩さん、以下同)

【MANNER #2】流水式の手水でお浄めを。

現在は手水の柄杓を撤去している神社も多いが、お参りする前には、かならずお浄めを。「センサー式や流水式など、新しい生活様式にともなった手水が今後のスタンダードに」

【MANNER #3】前の人と1mの間隔をあけて並ぶ。

初詣にマスクの着用は必須。できるだけ人出の少ない時間を選び、混雑で一定の間隔(1m)が保てないときはマスク着用のうえ、大声での会話はしないこと。

【MANNER #4】お守りやおみくじは迷わず直感で選ぶ。

御朱印帳やお守り、おみくじなどじかに手で触れるシチュエーションが多い神社ならではの配慮も。現在、多くの神社では御朱印帳は書き置き、お守りは直接触れることなく目で選ぶという新様式を採用している。「おみくじもできるだけ手探りをせずに、直感で引いていただけるようにお願いしています」

【CHECK!】安全なお参りのために。

無題 (1)

新たに設けられたお参りのガイドラインの主な内容は、参拝者は人出の少ない日にちや時間を選ぶ、参拝者や職員はマスクを着用するなど。神社ごとに採用している対策は異なるが、参拝時には最大限の配慮を。

新しいお参りマナーを実践して心身を清らかに。

一年を通して神社やお寺がもっともにぎわう初詣シーズン。新しい生活様式のもと、2021年は新年の無病息災や平安無事を願うための参拝マナーにも大きな変化が。初詣に訪れる際に知っておきたいポイントを代々木八幡宮の禰宜(ねぎ) ・平岩小枝さんに聞いてみた。「初詣の時期に限らず、多くの人に安心して来ていただけるよう、2020年に神社庁から発表されたガイドラインに沿って対策を取っています」と平岩さん。

寺社によって内容は異なるが、代々木八幡宮では屋外であってもマスクを着用すること、混雑時も約1mの間隔をあけて並ぶことを参拝者に呼びかけている。手水舎(ちょうずや)の柄杓(ひしゃく)を撤去し流水式に、“お参りの証”でもある御朱印帳は当面、書き置きにするなど、人と人との接触を極力減らすための苦渋の決断も少なくはないが、新しい時代を迎えたいま、いつでも安心して参拝に訪れてもらえることが最優先と平岩さんは話す。「初詣は松の内に、というイメージを持たれる方も多いと思いますが、絶対にこうでなくてはいけないという決まりごとはないので、いつまでにお参りに行けばいいですか?と聞かれたときは、ご自分の定めた“お正月”にお気軽にご参拝くださいとお答えしています」神様への敬意を持つように、参拝者同士が気遣い合うことも大切。新しいお参りのマナーを守って、清々しい一年をスタートさせよう。

Navigator…平岩小枝(ひらいわ・こずえ)

「マナーも人への気配りも大切に」
「マナーも人への気配りも大切に」

國學院大学神学専攻科を卒業後、実家である代々木八幡宮に奉職。2000年より禰宜に。地域メディアへの出演や講演も。

〈代々木八幡宮(よよぎはちまんぐう)〉

〈代々木八幡宮(よよぎはちまんぐう)〉

厄除開運の神様として崇敬を集める応神天皇をお祀りする、代々木の総鎮守。豊かな自然林に囲まれた、清々しさに満ちた境内には縄文時代の遺跡を復元した代々木八幡遺跡や出世稲荷社があり、季節を問わず多くの参拝者が訪れる。
■東京都渋谷区代々木5-1-1
■03-3466-2012
■9:00~17:00(御祈祷の受付は~16:30)

(Hanako1192号掲載/photo : Norio Kidera styling : Masashi Sho model : Hikari Aiko(TRUSTAR)text : Keiko Kodera)

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