とっておきの一軒を体験して。 ゆったり散歩は中央線沿線で。おすすめ喫茶店、カフェ4軒【高円寺~西荻窪編】 FOOD 2018.09.17

涼しくなってきた今日この頃。休日は秋の風を感じながらお散歩したくなりませんか?おすすめなのは中央線沿線。どの駅にもお洒落でゆったりできるカフェや喫茶があるからなんです!あなたのお気に入りがきっと見つかる、高円寺~西荻窪までの4軒をご紹介します。

1.名曲喫茶で頂ける美味しいプレートも嬉しい〈CITY〉/高円寺

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住宅街の中に佇む、落ち着いたコーヒーショップ。ミニマルに統一された店内には、1960~70年代のロックが流れる。

〈CITY〉

「音楽、食、コーヒーのバランスが居心地のよさにつながると思うので、何かが飛び抜けないように気を配っています」とマスター。手作りの「チキンのレモン煮込み」は、ほっとする味。さっぱりとした後味で何杯でも食べたくなる。

(Hanako1150号掲載/photo:Megumi Seki text:Lamp Kohmoto)

2.レトロワッフルに、まったり。〈喫茶 gion〉/阿佐ヶ谷

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阿佐ヶ谷駅前の〈ギオン〉は今年で創業35年。ピンク色の壁やブランコの席がある、独特な雰囲気のかわいらしい喫茶店だ。クリームやあんこがたっぷり付いた「ワッフル」520円と「ウインナーコーヒー」440円

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改良に改良を重ねた制服は現在5代目。2代目から半袖になり、4代目から襟に刺繍を施したそう。胸元に付いた大きなリボンが特徴。店名の刺繍や袖の黒いラインがアクセントに。レトロなデザインがお店の内装とも相性抜群。

(Hanako1150号掲載/photo : Mariko Tosa text : Momoka Oba)

3.好きな本をじっくり、おやつと共に楽しめる〈Title〉/荻窪

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青梅街道沿いに2016年1 月、小さな書店が開業。店主は伝説の書店〈リブロ池袋本店〉でマネージャーを務めた辻山良雄さん。漫画雑誌や文庫本、ベストセラーもある一方、約4 割は辻山さんらしい通好みな品ぞろえに。文学や芸術、社会から絵本まで書き手の切実な生き方を生の言葉で描いた本を読みながら、書棚の先にある隠れ家のようなカフェで静かな時間を過ごしたい。

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店奥のカフェからコーヒーの香りが漂う。Titleブレンド450円は、吉祥寺の自家焙煎店〈珈琲散歩〉の豆を使ってハンドドリップ。フレンチトースト アイスのせ650円と共に是非。

(Hanako1127号掲載/photo:Yoko Tajiro text:Mutsumi Hidaka)

4.創業50年余。西荻の街から愛され続ける喫茶店〈COFFEE LODGE DANTE〉/西荻窪

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東京オリンピックの翌年、1965年に西荻窪で産声をあげた〈DANTE〉。父親の影響で子供の頃からコーヒーとクラシック音楽に慣れ親しんだ店主が、20代で一念発起して開いた。店名の由来は家に版画のレプリカが飾ってあったから。開店時には穴ぐらのように細長い建物をどう生かすか悩み、今はなき伝説の名曲喫茶、中野〈クラシック〉の美作七朗氏に相談。カウンター部分を掘り下げて高低差をつければ広く見える、と現在のスタイルに行きついた。

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コーヒーは「より香りが立つ」とサイフォン式「HARIO」のアルコールランプ式の抽出器で時間をかけて。苦みが少なくクセがない今の味に落ち着いたのは20年前のこと。「長くやっているといろんな経験をするし、順次忘れていくから(笑)。それもいいかなって」。古き良き中央線文化の名残りを探しに、ぜひ。

(Hanako1150号掲載/photo : Kenya Abe text : Hiroko Yabuki)

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