フェスにはワインを持って行け。
大人の遊び方にワイン必須なワケ FOOD 2023.11.28

おいしいワインをさらに美味しくする要素は、料理、場所、人、目的が複雑に絡み合う。「ワインを何と一緒に楽しむ?」という質問を〈MERCI BAKE〉〈CHEZ RONA〉の店主田代翔太さんと会社員の五十嵐宗さんにしてみました。

【フェスとワイン】

とっておきを持ち寄って組む渾身のワインセットリスト
音楽とナチュラルワイン好きが共通して仲良くなった会社員の五十嵐宗さんと〈CHEZ RONA〉店主の田代翔太さん。音楽フェスへ行くときは会場内に停めたキャンピングカーを基地にして過ごすのがお気に入りだ。もちろんワインは欠かせない。「事前打ち合わせなしで思い思いのボトルを持ち寄り、最終的にどんなラインナップになるかも楽しみの一つ」と声を揃えた。2人組のDJがそれぞれ曲をかけ合うように、自分が持ってきたワインを披露しては盛り上がる。2〜3泊を共にするフェスでは、どのワインをどのタイミングで飲むかも重要だ。田代さんが最初に選んだのは、アルコール度数が低めで軽快な赤。朝一番の水分補給がてら、キンキンに冷やしたものをぐいぐい飲みたいそうだ。

フェスのセットリストに合わせてワインのセットリストも組むのが楽しい
フェスのセットリストに合わせてワインのセットリストも組むのが楽しい

「夜は少し特別なワインを大切に飲んで寝たい。『あのミュージシャンが良かった!』と、ワイン片手に余韻に浸れたら、最高な一日の締めくくりです」
 
さらにキャンピングカーで一手間かけて料理を作れば、ワインのタイムテーブルをより補強できる。冷蔵庫で冷やしておいた新鮮な野菜や魚で、陽を浴びて疲れた体をリフレッシュ。

エチケットの雰囲気が生産者によって違うのも、ナチュラルワインの面白いところ。いつもお店で選ぶものより少しポップなデザインがフェスのテンションには合う。〈ドメーヌ・ラ・ボエム〉の「サン・プル・サン」は、代々木上原の〈àcôté〉で購入。
エチケットの雰囲気が生産者によって違うのも、ナチュラルワインの面白いところ。いつもお店で選ぶものより少しポップなデザインがフェスのテンションには合う。〈ドメーヌ・ラ・ボエム〉の「サン・プル・サン」は、代々木上原の〈àcôté〉で購入。

「アウトドアでカジュアルにするにしても、お店仕様のグラスを使うのがこだわり。良い音楽を良い環境で聴くように、ワインもちゃんとおいしく飲めるようなセッティングにしたいんです」と五十嵐さんが言うように、肩肘張らずに、でも一本一本を大切に。フェスでワインを堪能してみてはどうだろう。

photo_Taro Hirano text_Uno Kawabata (FIUME Inc.) edit_Rio Hirai (FIUME Inc.)

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