「生地を伸ばす、包むは練習あるのみ!空心餅 (コンシンピン) 」|真佑のお弁当奮闘日記
料理研究家のウー・ウェンさんを義母にもち、ウー・ウェンさんのクッキングサロンでアシスタントを務める井上真佑さん。ウー・ウェンさんとの日々の仕事と著書から学び、義母としてのウー・ウェンさんのアドバイスを受けながら、井上さん自身の工夫を加えて作ったお弁当の中身とは?
今月の問題作「空心餅(コンシンピン)」
今月の失敗作は空心餅。ぱっと見ハンバーガー、サンドイッチみたいなお料理です。
1.ボウルに強力粉、ドライイースト、グラニュー糖を入れ、塩を振ったらぬるま湯を加えて混ぜます。
2.油を入れて手で練ります。ベタベタです。
3.少し強力粉を足しつつ、諦めずに練ったらちょっとまとまりました。この時点で合っているか不安です。
4.一次発酵させたら大きくなりました。
5.棒状に伸ばしてみようと思ったのですがなかなか伸びず…写真の長さで諦めました(笑)。
6.棒状にした生地を8等分にします。
7.1/8の一つを1/6切りはなします。
8.大きい方の生地を直径7〜8cmの円に伸ばします(そもそも円にならないのですが)。小さい方の生地に油をつけ、真ん中に置きます。
9.小さい方の生地を入れ込みながら包んでいきます。むずかしい…。
10.包めましたが、なんだかいびつ。
11.裏側に水を少しつけ、ごまを振りかけます。
12.ごまをつけた面を下にして、フライパンに並べます。強火でごまが固まるまで焼き、ひっくり返したらフタをして弱火で焼きます。
出来上がったものを割ってみると、中に包んだ小さい生地がぽろんととれて、中が空洞になります。この空洞に肉そぼろを詰めて挟み、食べるのです。
やっぱりむずかしかったです!分量より水を少なくしたのにも関わらず、生地を練るところでもうベタベタで、これは合っているのか?と挫けそうになりました。そのあとも生地は伸びないし、円にはならないしで、小麦粉に振り回されっぱなしでした。
やっと生地を包めたかと思いきや、出来上がりはきれいに中の生地がとれず。空心餅は包んだ小さい生地がきれいにとれて、空洞があることが大前提なのでだめだめですね…。
先生の空心餅は大きい方の生地が薄く、空洞が大きくてお肉がたっぷり入るので、食べたときの満足感が全く違います。小麦粉とお肉のバランスも最高です。やっぱり小麦粉料理はお肉や餡とのバランスが重要で、少ないのはもちろん、多すぎるのもダメなので修行あるのみ。
焼く工程も「もういいかな?」と思って取り出してみたら半生だったりしたので、そこもしっかり学びたいです。
今月の義母とのひとコマ「春餅(しゅんぴん)パーティー」
先日、先生のお家で春餅パーティーを開催しました。
来てくださった方と一緒に生地を伸ばしたり、成形したりするのは恒例の時間。写真の先生は熱弁しているシーンです(笑)。
先生はなでるように麺棒を動かすとスルスルッと簡単に生地が伸びていくのですが、これが本当にむずかしい…。「生地に対して優しさをもっていない!」といつも叱られます。
まだまだ修行の道のりは長そうです。