ちゃんと歩いたものだけがたどり着けるご褒美パン〜〈金麦〉と〈ジャンティーユ〉〜
2017.07.03

第2回 花井悠希の朝パン日誌 vol.2 ちゃんと歩いたものだけがたどり着けるご褒美パン〜〈金麦〉と〈ジャンティーユ〉〜

パンを愛するヴァイオリニスト花井悠希(はないゆき)がお届けする「朝パン日誌」。7月に入ってムシムシと湿度と暑さが増してきたこの頃、外を沢山歩くのはそろそろ嫌だなぁというときに、せっせと足を動かした選ばれし者だけがたどり着けるパンをご紹介します。(←壮大
花井 悠希
花井 悠希 / ヴァイオリニスト

「三重県出身。三重県四日市市観光大使。3歳よりヴァイオリンを始める。 2010年4月21日コロムビアよりデビュー。〈1966カルテット〉メンバー。http://columbia.jp/hanaiyuki/

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実直なご主人の佇まいも魅力…〈金麦〉の「白金あんぱん」と「さつまいものリュスティック」

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■白金あんぱん

静かな白金の住宅地にある〈金麦〉さんは地元の方々で賑わうあったかみのあるパン屋さん。白金台の駅からも、目黒駅からも、広尾駅からも、結構歩かないとたどり着けないという立地がなかなかにくい。やっとたどり着いた店内でハード系からお惣菜系まで幅広く並んだパンを前に悩みに悩み、「白金あんぱん」と「さつまいものリュスティック」をお持ち帰り。ハイソなエリアなのにお手頃価格というのも安心感高いです。ありがたやー!

「白金あんぱん」の真っ白なパン生地を見ると、ついついモチモチした柔肌を期待しますよね。安心してください、こちらの期待にしっかりとしたもっちり感で応えてくれます。

もっちりを抜けると、中には宝物たちが詰まっているのです。小豆餡とクリームチーズ、そしてドライ杏。小豆とクリームチーズのタッグは小豆の甘みをクリームチーズの淡い酸味がすっきりとまとめてくれています。そこにドライ杏という刺客。あんみつの経験から、杏と小豆の相性の良さは知っている。だが、そこにクリームチーズともっちりパン生地が加わることは想定外!

でも、安心してください。(二回目)杏さん、私達の味方でした。小豆とクリームチーズタッグのあっさりとした仕上りに、ドライ杏がねっとりとしたコク深い甘みを絡めてくるんです!それをパン生地がまとめあげる!!小ぶりなサイズ感のわりに、重さがしっかりある理由は、ここにあったのですね。あったかいお茶入れて、畳に座り、ちゃぶ台を前に食べたいパンです。(今も売っているかな?ちゃぶ台)

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■さつまいものリュスティック

こちらはぐるりと一周、カリッと香ばしい皮に包まれています。そこをパリッと突入すると、ふわっと押し返す弾力のある生地に出会います。その瞬間、ぶわぁっと鼻を駆け登る、小麦の香り!とりあえずここで1つ深呼吸を。もれなく幸せになれます(笑)。

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■細かく練りこまれた甘いさつまいも

生地が甘さ控えめな分、さつまいもの自然な甘みが味に温もりを与えてくれています。でも主役はちゃんとパンに譲って、名脇役の仕事を全うしている。さすがです!お砂糖を少し入れたミルクたっぷりのカフェオレと一緒に、さぁめしあがれ!

お気に入りがきっと見つかる…〈ジャンティーユ〉の「パヴェ」と「岩塩とチョコレートのマフィン」

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甘く優しいパンから、美味しいバターと共に夜食べたいバゲットまで、幅広い品揃えの『gentille』さん。目黒駅から15分くらい歩きます。

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■クリーム盛り盛りな今風、じゃなく正統派なクリームパン

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■みんな大好きシナモンロール

魅力的なパンばかりの店内で、気圧のせいなのか近頃ずっと頭がずーんと重い私が、今回心の赴くまま選んだのは、「パヴェ」と「岩塩とチョコレートのマフィン」。

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■パヴェ

ブリオッシュ生地でカスタードクリームとチョコレートを包んだ甘いおやつパン。表面は、こんがりと色づき、ヒビ1つなくツヤツヤとなだらかで美しい。鏡代わりに顔を映せそうなほどです(笑)。そこからはみ出た両サイドのカスタードの色白感がまた、こんがりな表面と良いコントラストを演出しています。

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■中のカスタードはトロトロ感が残るこれぞ半熟!

包むブリオッシュ生地は、軽く柔らかく、想像していたよりも甘さ控えめで、表面の香ばしい苦味がわずかに感じられる実は大人なテイストです。

その分、カスタードとチョコレートチップが甘さ担当という感じで、親しみやすい味わいに持っていってくれています。中のカスタードが、多すぎない量だからこそ、このブリオッシュ生地にもちゃんとスポットライトが当たり、大人も大人で楽しめて、子供は子供で美味しいパンになっているのかなと思いました。幅広い世代がそれぞれの感覚で楽しめるパンです!

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■岩塩とチョコレートのマフィン

こちらはパヴェに比べて、より大人顔。なぜなら表面にパラリと振られた岩塩がキリリと冴え渡っているんです。

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ベースのマフィンは、とてもきめ細やかで、はらりはらりとこぼれ落ちる粉1つ1つまでしっとりしています。細胞レベルで、しっとりしてる?ってやつです。(言いたいだけ)

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そのきめ細やかで、ほわほわほわと口内に解けていく繊細な食感を邪魔しないように、チョコレートも細く小さく削られて、練りこまれています。だから、ほわほわの中でチョコレートが幾度となく淡く溶けて甘い余韻を残すんです。想像するだけでドリーミーでしょ?

その世界に、岩塩がキリリと顔をだし、甘く夢見がちな世界にメリハリを加え、チョコレートのコク深い甘みを際立たせてくれるのですよ。

チョコレートマフィンにこんなにも岩塩が合うなんて、大発見です。初めてこのマフィンを食べた時、衝撃でした。7年前くらいになりますが、今でも強烈に記憶に残っているマフィンです。

次の更新では梅雨も明けて夏が訪れているでしょうか!?ピカピカの太陽待ってるよ!

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