憧れは、バレリーナのような美しさ。 バレリーナ直伝!正しい姿勢で歩こう【バレリーナ金子仁美のきれいなカラダのつくり方】 LEARN 2022.08.24

バレリーナ金子仁美さんが、ベールに包まれたバレリーナの生活と、日常でできる簡単ストレッチやトレーニングをご紹介します。第29回は、正しい姿勢で歩く秘訣をお届けします。

【STEP1】立っているときの正しい姿勢を身につけましょう

まずは、立っているときの姿勢です。肩が前にくると自然と胸も落ちて背中が丸くなってしまいます。まずは鎖骨を左右に引っぱり、肩の位置を横に持っていきます。体は胸をそったり、お尻を突き出さないようまっすぐにすることを意識してください。お腹は丹田からみぞおちまで、細い糸で引っ張るような意識で引き上げます。
頭は体の中で一番重たい場所なので、下を向いていると首と肩への負担が大きくなり、凝りの原因になります。そのため、目線は下げずにまっすぐ保ちましょう。最初は意識することばかりで大変かもしれませんが、信号待ちや電車を待つ間など、ふとした瞬間に意識することで、体が覚えて姿勢をキープする筋肉がつきます。日常の意識でからだを整えていきましょう!

【STEP2】立ち方を覚えたら、歩いてみましょう

歩き方の正しい例。
歩き方の正しい例。

続いては歩き方。歩くときは、膝とつま先の向きが真っ直ぐになるように足を出し、かかとから着地します。足を地面からはなすときは、足裏で地面を蹴ることを意識してください。足の親指で地面を蹴るイメージでしっかりと足を押し出しましょう。歩幅は普段どおりでいいですが、シェイプアップにつなげたい方は、普段より大きな歩幅で歩くと効果的です。

次は歩き方のNG例。まず注意したいのは、ガニ股になってしまうこと。バレリーナはガニ股で歩きがち。私も意識して歩いているのですが、気をつけないとついひざが開いてしまいます。この歩き方は骨盤のゆがみや足首、膝などの痛みの原因になる歩き方なので注意しましょう。もし私がこのように歩いていたら注意してください(笑)!
つま先が中に入る内股はO脚の原因になったり、股関節や膝などの関節痛、女性はお尻が大きくなってしまったりする原因になります。足の向きを真っ直ぐにして歩く、地面をしっかり蹴るように押し出す。これらを意識して歩き続けることでからだを変えていきましょう。時間に余裕のある方は長めのウォーキングもおすすめです。
姿勢や歩き方を意識するほかにも、トートバッグなど肩にかけるかばんを使うときは左右の肩に交互にかけることで体のゆがみ防止になります。また、自分の足に合ったインソールを使うと足への負担も軽くなります。最近は、普段お世話になっているピラティスの先生に紹介していただいたインソールを愛用。足裏を正しく踏んでいる感覚があるので、長時間歩いても疲れにくくなりました。

【日常のひとコマ】最近お気に入りのバッグと巻きスカート

最近は〈東京バレエ団〉のロゴトートバッグを愛用しています!そして、母が手編みで編んでくれた巻きスカートも。写真のものはまだ試作品ですが、これから本格的に作っていく予定だそう。

さて、〈東京バレエ団〉では10月の舞台『ラ・バヤデール』に向けてリハーサルが本格化しています。第2幕“影の王国”の群舞は海外公演で絶賛されたほど!〈東京バレエ団〉の一糸乱れぬ群舞をお見せできるよう頑張ります。そして、プロモーション映像もチェックしていただけるとうれしいです。以上、金子仁美でした。また来月、お会いしましょう!

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