
日帰りでも、泊まりでも。鎌倉 Magazine No. 1135 2017年06月08日 発売号
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パティスリー パティスリー クグラパン目白の名店〈エーグル・ドゥース〉などで経験を積み、アルザスに渡り腕を磨いたシェフの笹岡鉄兵さんが開いたパティスリー&カフェ。店名はアルザスの郷土菓子・クグロフとシェフが大好きなうさぎ(ラパン)を合わせた造語。主役はもちろんクグロフと、店名を冠したシグネチャー「クグラパン」。メープルシュガームースでできたクグロフ型のスイーツは、驚くほど繊細な柔らかさで、苦みや酸味の重層的な味わいに心が躍る。カフェスペースでは、アルザス産の自然派ワインとケーキを合わせる楽しみも提案。チーズケーキと少し冷やした赤の魅惑的なマリアージュ、お試しを。
和食 江之島亭朱の鳥居を右手に折れて住人御用達の裏参道へ。ここは観光客が少なく、のんびり歩きたい派向き。ゆるやかな坂道を歩いて御岩屋通りにぶつかったら、まずは腹ごしらえ。お目当ては目の前の相模湾を泳ぐ新鮮魚介だ。片瀬や腰越、材木座の港で揚がったシラスの釜揚げと地アジを盛り込んだ丼も、島の磯で育ったサザエのつぼ焼きも、期待をはるかに超えるおいしさ。鯵しらす二色丼1,404円(税込)。
カフェ gula〈銭洗弁財天〉奥の鳥居を抜け左手にある築84年の古民家カフェ。スイーツセットが300円(税込)と良心的。
和菓子 甘味処 紀の国屋本店青銅の鳥居から続くにぎやかな弁財天仲見世通りの中ほどにあるのが寛政元年創業の〈紀の国屋本店〉。昔ながらの手仕事で餡を炊いて練り上げ、ひとつひとつ生地で包む「女夫(めおと)まんじゅう」が名物だが、この季節に食べたいのがアイス最中(1個250円、税込)。サザエやホタテ、ハマグリを模した最中は香ばしくサクッと軽い。豆の風味豊かな餡やアイスとの相性もぴったり。餡は粒餡とこし餡から、アイスはバニラ、抹茶、小倉から好きなものを組み合わせて。
カフェバー 定食 PIGGY’S KITCHEN2016年に材木座から移転。カリフォルニアスタイルの空間はそのままに、カフェご飯が中心だったメニューを一新。「昼からお酒が飲めるように、おつまみから定食、ラーメン、冷やし中華まで、選びきれないくらいそろえました」とオーナーの平井昌一さん。写真は一番人気の「釜揚げしらすポキライス アボカド入り」1,100円(1〜3月を除く)。
カフェ vuori海産物問屋の倉庫を独自の美意識でみごとにリノベーションした空間に、古材の天板のテーブルやチャーチチェアが並ぶ。オーナーの岡田咲耶子さんと旦那様の2人で作り上げた、穏やかな空気が流れるカフェだ。店の顔となるのは、ガレットや焼き菓子などの手作りスイーツと、ネルドリップで丹念に淹れる雑味のないコーヒー。それらを店主が惚れ込んだ村木雄児さんの器が引き立てる。6月中旬からは大人気のかき氷も登場。ランチをやらず、純粋にデザートだけ出す店は、鎌倉でも実は希少。スイーツを頬張りながら、ゆったりと時を過ごせる贅沢な場所だ。
カフェ コーヒー専門店 鎌倉 長谷 珈琲&ガレット長谷寺を行き来する観光客を見おろす、長谷通り沿いの2階に今春オープン。エアロプレスなど、抽出方法を選べる自家焙煎のコーヒーと合わせて、粗挽きの北海道産の蕎麦粉を使ったガレットを朝から味わえる。専用のクレープパンで1枚ずつ生地を焼き、具材にひと工夫。名産のしらすと好相性の大葉を合わせ、ゴーダなど4種のチーズを一緒に包みこんである。鎌倉野菜サラダもたっぷり。1,200円。
ワインバー binot.鎌倉駅から徒歩2分。陸地と海の温度を一緒にする夕凪が吹く頃にオープン。晩ごはんや呑みの時間より少し早めなのは、駅のホームの立ち食いそば屋のような、気軽さと心地よさを併せ持った存在でありたいという思いから。幼少期に体質改善のため、ベジタリアンだったこともある店主の阿部さんが作る、季節野菜の惣菜は、素材そのものを味わう、繊細で、優しく、力強いもの。お腹いっぱい食べてもいつもカラダごと軽く、スキップして帰れるような感じなのだ。鎌倉で9年、ここで出会った人たちと生み出す阿部さんの食コラボは、満月バーをはじめ、さまざまな形でおいしい記録と記憶を残し続けていて、ほんと、目が離せません。
その他専門店 茶館 天藍ゆったりとした時間が流れる中国茶館は、朝も慌ただしさとは無縁。まず、薬膳湯でおなかを温めて食事をスタート。七分づきのお米に胡麻油をまぶして炊いたお粥に、日替わりの副菜をトッピング。金針菜の醤油煮、白菜漬物の辣白菜(ラーパーツァイ)など、そのままつまんだりお粥になじませつつ食べ進める。暑い日は、生姜オイルだれでさっぱりと食す、ゆし豆腐朝食(600円)もおすすめ。600円。
和菓子 洋菓子・焼き菓子 かまくら七十二今年3月20日にオープンした小さな菓子舗。その名の通り、旧暦の二十四節気七十二候をテーマに、日本の季節を表現したお菓子が並ぶ。真鶴産レモンを使った代表作の「レモンケーキ」のように、和洋の枠に捉われず、日本の素材を用いた煎茶や抹茶に合う味わいが信条。店を立ち上げたのは〈DEAN & DELUCA〉でブランドディレクターを務め、自身も鎌倉出身である天野芳恵さん。前職で培った食の知識とネットワークを生かし、全国の信頼する職人やパティシエと創る品々は、食べれば誠実な手仕事であることが分かる。パッケージデザインも美しい、いわば“贈り菓子”。鎌倉発の新たな手土産の登場だ。













