ハナコラボSDGsレポート エシカルな生活の楽しさを伝えられるブランドを目指す〈UKAI Brooklyn〉|エディター・大場桃果
ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第77回は、エディター、ライターとして活躍する大場桃果さんが、ライフスタイルブランド〈UKAI Brooklyn(ウカイブルックリン)〉の代表である鵜飼梨恵さんに話を伺いました。
エシカルなライフスタイルに身を置くためにアメリカへ
ーー〈UKAI Brooklyn〉は鵜飼さんがニューヨークで暮らしていた頃に立ち上げたブランドだそうですが、渡米するきっかけは何だったのでしょうか。
「もともと環境問題やヴィーガンの食生活に興味があったのですが、2010年代の日本ではまだ『お肉を食べない』と言うと驚かれてしまうような状況でした。ちょうどその頃、旅行で訪れたアメリカで、エシカルなライフスタイルが日常に馴染んでいると実感したんです。『ここに身を置いてみたい!』と感じ、30歳の時に衝動的にニューヨークへ渡りました」。
ーー移住前から環境への関心は高かったんですね。
「自然に囲まれた滋賀県に生まれ、祖父母が育てた野菜と釣った魚を食べて育ったおかげか、豊かな自然を守らなくてはという気持ちは子どもの頃からありました」。
ーー実際にニューヨークで暮らしてみて、どんな発見がありましたか?
「食に限らず、自分の身体に意識を向けている人が多いと感じました。アメリカは日本に比べて医療費が高いからか、みんな自分の健康に責任を持っているような」。
ーーなるほど。そんな中、どのような経緯で自分のブランドを始めたんですか?
「自分の口に入るものはできる限り自分で作った方が安心だなと思い、趣味でお菓子を作っていたんです。ヴィーガンのクッキーやブラウニーをたくさん作って、友達にも配っていたら、そのうち買いたいと言ってくれる人が現れて。カフェに卸売をするようになったのをきっかけに企業化しました」。
ーー現在はお菓子以外の商品も展開していますが、共通するコンセプトは何でしょう。
「“人にも地球にも優しいプロダクト”をテーマに、毎日使うものや、生活に必要なものを中心に作っています。基本的には自分が欲しいものを作っているんですけど(笑)。それをみなさんにも楽しんでもらえたらうれしいですね」。