ハナコラボSDGsレポート サステナブルなシャンパーニュ〈テルモン〉を楽しめる期間限定バー〈シャンパン・バー by テルモン〉をリポート!
ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第52回は、ライターとして活躍する五月女菜穂さんが期間限定のバー〈シャンパン・バー by テルモン〉を取材しました。
空間もシャンパンもサステナブル!
世界に先駆け、2021年7月1日より日本で販売開始されたシャンパーニュ〈テルモン〉。日本では「レゼルヴ・ブリュット」「レゼルヴ・ロゼ」「レゼルヴ・ド・ラ・テール」「ブラン・ド・ブラン ヴィノテーク」の4種類が展開されています。
もともと〈テルモン〉は、1912年にフランスのシャンパーニュ地方で創業したメゾン〈J・ド・テルモン〉にルーツがあります。創業から現在まで家族経営を貫き、「自然(テロワール)への敬意を大切にしながら、次世代のために環境を守る」というビジョンを持っており、所有している畑の一部でオーガニック認証を取得。そうしたメゾンの思いに共感した〈レミーコアントロー社〉が2020年10月、株式の大半を買取り、〈メゾン・テルモン〉と改名したという経緯があります。
ちなみに現在、シャンパーニュ地方で、オーガニック認証を取得した葡萄畑は全体のわずか2.5%ほどと言われているそう。その中で〈テルモン〉は所有する24.5ヘクタール(東京ドーム5.2個分の広さ!)のうち72%がオーガニック認証を受けていて、2025年までには100%のオーガニック認証を目指しているそうです。〈テルモン〉の先駆性が分かりますよね。
ただ、〈テルモン〉のこだわりはそれだけではありません。私は今回取材するまで「サステナブルなワイン」と聞いた時に、正直、あまりピンと来ず、「オーガニックワイン」とほぼ同義だと思っていました。オーガニックワインは農薬や化学肥料を使わずに製造されたブドウを使ったワインですが、サステナブルワインは、そうした環境への配慮のみならず、経済・社会的な持続可能性にも配慮して造られていることを知りました。
例えば〈テルモン〉の場合は、葡萄畑だけではなく、畑の周辺に2,500本の低木を植えて「インセクトホテル(虫のホテル)」をつくることで、生物多様性の保全をしているそう。そして、リサイクルボトルを使用し、外装材やギフト包装材を撤廃したシンプルなエコデザインを採用。メゾンで使う車は全て電気自動車(EV)に切り替え、流通では輸送に航空機を使用していません。
また、ラベルに、使用している葡萄の品種と割合、製法、適温などにさまざまな情報を書き込んで、透明性・トレーサビリティを実現しています。
今回、取材させていただいた〈シャンパン・バー by テルモン〉。シャンパーニュ〈テルモン〉を楽しめるバーとして、東京都港区の〈ANAインターコンチネンタルホテル東京〉内に期間限定(〜2023年9月30日予定)でオープンしています。
〈シャンパン・バー by テルモン〉内の床やテーブルに使用されている木材は、すべて再利用したものだそうです。確かによく見ると所々に“歴史”を感じるものがありました。また、店内に1席だけ設けられたブランコ式の「スイングシート」は、ブランコをこぐことで、電力が発生して、テロワールの地層をモチーフにした壁がじんわり光る仕組み。サステナブルを全身で感じることができる空間です。
私はペアリングメニュー「テロワール」(※前日までに要予約。お一人様11,187円)をいただきました。〈テルモン〉の「レゼルヴ・ブリュット」と「レゼルヴ・ロゼ」のグラスシャンパンを飲み比べることができ、キャビアのタルト、ジェラールブルーチーズ、サントモールチーズ、コンテチーズなどとのマリアージュが楽しめます。見た目以上に食べ応えがありました。
女性1人でも気軽に立ち寄りやすいシャンパン・バー。ぜひ訪れてみてください。
〈シャンパン・バー by テルモン(The Champagne Bar by TELMONT)〉
■東京都港区赤坂1-12-33 ANAインターコンチネンタルホテル東京3階
■03-3505-1185
■水〜金17:00〜21:00(20:00LO)、土11:30〜21:00(20:00LO)、日・祝11:30〜18:00(17:00LO)
■https://anaintercontinental-tokyo.jp/dine/champagne-bar/