TVでも活躍中! 「失恋から立ち直るなら…」悩める女子が人気尼さんに恋愛相談!仏教の教えをヒントに。 LEARN 2020.01.04

恋愛、仕事、お金、人間関係…尽きることない悩みの数々。ひとりで考えるのもいいですが、人の助言に耳を傾けることも大事。そこで、女性としての目線に仏教の教えをプラスした人生のヒントを、尼さんに聞きました。Hanako『幸せを呼ぶ、神社とお寺。』「尼さんに聞いてみよう。」よりお届け。

〈前橋厄除大師 蓮花院〉(群馬県前橋市)「悩みが生まれたり、辛いと思ったら、仏様に手を合わせ自分と向き合って」

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【PROFILE】
1981年 群馬県生まれ
1998年 大学で経営学を学ぶ
2002年 民間企業に就職
2004年 仏門へ入り、尼僧となる
2005年 前橋厄除大師 蓮花院副住職に就任

前橋厄除大師 蓮花院の住職の娘として生まれる。大学時代は経営学を学び、その後一般企業へ就職。24歳で仏門に入り、尼僧となった。前橋厄除大師 蓮花院に戻り、『ぶっちゃけ寺』(テレビ朝日系列)や、地元インターネット番組に出演するなど、仏教と幅広い世代の人々の接点を増やすために邁進。現在は副住職。「寺の魅力は人の魅力」がモットーで、日々を綴るブログ「宥心さんの縁側」も更新中。

Q.かれこれ1年半も彼氏がいません。いいなと思う人がいてもなかなか相手にされず、恋愛から遠のいているようで焦ります。(IT業界人事29歳)

A.恋愛から遠のいているとはいえ、結果的に相手にされなかったとしても、いいなと思う人ができるというのは素敵なことだと思います。いいなと思う心の動きは、見た目にしろ、性格や行動にしろ、相手の良いところが見えたからだと思います。心のトキメキを感じることができるのであれば、あとは出逢うべき人とのご縁を待つのみです。私は、今の夫とお付き合いする前には、お見合いや友人の紹介などいろいろな人を紹介していただきましたが、うまくいかない人とはどう頑張ってもうまくいきませんでした。そんな時には、「仏様やご先祖様が選んでくれているんだな」と思うようになりました。「出逢うべきご縁を迎えるために、今回はきっとダメだったんだなー。ご縁が無いのも良いご縁」と思いました。きっと相談者様も、良いご縁のための今だと思いますよ。

1年半は、相談者様にとっては長いのでしょうか? 人それぞれですが、その間に自分自身の変化はありましたか? 目に見える形でなくとも、仕事や趣味、家族や人への接し方など、自分を取り巻く環境を見つめ直してみましょう。

昨日と今日の変化はわからなくても、去年より何か出来るようになったこと、頑張っていることはありますか? どんなことでも、自分の自信に繋がるような経験を積み重ねて待ちましょう。

Q.別れた夫のことが忘れられません。納得して別れたので、よりを戻したいわけではないのですが、この気持ちをどう処理すればよいのでしょうか。(プランナー32歳)

A.とても素敵な方だったのですね。楽しかったと思える想い出が沢山あることは素敵だと思います。仏教では、「諸行無常」という言葉があります。全ての事象は、常ではありません。変化し続けています。それは虚しいということだけではなく、新しくなっていくことでもあります。

私は今の夫と出会えたのも、それまでの経験があったからだと思いますし、昔の彼との想い出があるから、今の夫をより一層大切に思います。過去のことは良い想い出だったなーと懐かしく振り返るだけです。カサブタも取れて、傷もうすくなりました。寂しいなんてもう思いません。相談者様も、きっとまたお互いに大切に思い合える人と出会った時に、前の夫に感謝できるような形で過去を懐かしく思うことができるのではないでしょうか。一分一秒、過ぎたことは既に過去に違いありません。相談者様が優しい気持ちで過去を振り返る日が来ますように、今の日常が楽しく輝きますように、お祈り申し上げます。

本日の教訓

一.慈しみの言葉や行動で接しよう。

二.全ての事象は変化し続けている。

三.自分と向き合う時間を作る。

Hanako『幸せを呼ぶ、神社とおてら。』特集では、尼さんのアドバイスを多数ご紹介しています!

1180号

(Hanako1180号掲載/photo : Maruo Kono illustration : Chiiko Hoshino text : Satoko Muroga, Rio Hirai)

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