マンゴー王国台湾で10連休はいかが? カップいっぱいのマンゴー5種類食べ比べできる!台北〈atre〉で「マンゴーフェス」がスタート。 FOOD 2019.04.27

ゴールデンウィークの到来のこの瞬間、台湾は待ちに待った「マンゴーシーズンが開始」で、街のいたるお店がオレンジに色づく。今年2月、Hanako編集部は繁体字で日本の情報を発信するメディア「Hanako.Taiwan」を立ち上げた。今回、編集部では台北の〈ナインパレットパーラー/Breeze 南山〉とコラボして「マンゴーフェス」を開催することになった。さっそくハナコラボ台北のメンバーであり、パティシエのサイ・イーチンさんとマンゴーの買い付けに同行した。

〈atre〉「マンゴーフェス」

「お財布を気にせず美味しいマンゴーを思う存分、食べてみたい」そんな日本人女性の願いを叶えようと、台湾の最南端、枋山市へと向かう。台北から新幹線で2時間半ほどで、終点の左営に到着。そこからさらに車で1時間半、やっと屏東県(ビントン)枋山市(ファンシャン)にたどり着いた。枋山は台南の玉井と並んで2大マンゴーの産地と言われる地。特に名産の品種「愛文」(アイウェン)は、甘味と酸味のバランスが絶妙で「クイーンオブマンゴー」の異名を持つ。糖度は15度以上なので、フルーツトマトよりも甘いマンゴーだ。今回、訪ねたマンゴー農家の甘永康(ティン・ヨンカン)さん。我々の到着を待ち朝収穫したばかりの「愛文」を切り分けてくれた。

鮮やかなオレンジが印象的な「愛文」。クイーンオブマンゴーらしくキラキラしていた。
鮮やかなオレンジが印象的な「愛文」。クイーンオブマンゴーらしくキラキラしていた。

ハナコラボ台北のメンバー、イーチンさんは「マンゴーはどんなスイーツに向いているかと聞かれますが、私は生のまま食べるが好きです。この『愛文』はまさに極上。強い甘さと香りなのですが、酸味があることでどんどん食べられちゃう」と嬉しそう。

「愛文」の品種が書かれたパッケージで産地から直送される。
「愛文」の品種が書かれたパッケージで産地から直送される。

イーチンさんは台湾で大人気のベーカリー〈明明ベーカリー〉を営む。かつて台湾のライフスタイルショップの代表格だった〈VVG〉や〈小器食堂〉でパティシエとして活躍した。彼女もマンゴー選びに参加。やはり彼女も愛文を大推薦。

マンゴーが育つには理想の畑で、とびきりのマンゴーが育っていました。

〈atre〉「マンゴーフェス」

甘さんのトラックに乗って畑へ出かけた。マンゴーの郷、枋山市はいたるところでマンゴー畑を目にすることができる。大きな道路の脇にある木にさえ果実を保護する袋がかけられていた。でも、甘さんはマンゴーをより健全なところで育てたいと山に畑を作った。枋山は台湾最大のリゾート、墾丁(カンディン)前から1時間のところにあり、山に登るとマンゴーツリーと真っ青な海が見渡せる。

マンゴーの郷、枋山市に入るとマンゴーのモニュメントが出迎えてくれる。高雄から台湾鉄道でさらに南下すると最南端の枋山の駅に到着する。台湾鉄道で行くか、新幹線の終点、左営駅からタクシーなどで移動する方法が一般的。いずれにしても枋山はちょっとした秘境である。
マンゴーの郷、枋山市に入るとマンゴーのモニュメントが出迎えてくれる。高雄から台湾鉄道でさらに南下すると最南端の枋山の駅に到着する。台湾鉄道で行くか、新幹線の終点、左営駅からタクシーなどで移動する方法が一般的。いずれにしても枋山はちょっとした秘境である。

「台湾は農薬の規制が厳しく、収穫の4週間前には散布が禁止されています。私はできるだけ農薬を抑えて、消費者が安心できるマンゴーが作りたい」と甘さん。自分のポケットマネーで農道を整備し、マンゴーツリーの水やりも行う。果実に多少、黒い斑点が入ってもそれが農薬を抑えたものだと知れば、台湾の消費者は安心できる農作物をこぞって買ってくれるという。

買い付け隊は左営駅から車で移動。途中でカゴに山盛りにされたマンゴーをうる販売所がいくつも立っていた。中でも看板が可愛いい店に寄り道した。
買い付け隊は左営駅から車で移動。途中でカゴに山盛りにされたマンゴーをうる販売所がいくつも立っていた。中でも看板が可愛いい店に寄り道した。

炎天下の農作業に加えてマンゴーシーズンの夜は、山に猿やイノシシが出て果実を狙うために、マネキンや音を使って撃退する。全てはマンゴーのためというが、これほど気を使った育てた「愛文」は、日本人にとっては驚くばかりの値段で市場に卸していた。

Hanako.Taiwanが台北でコラボする「マンゴーフェス」ってなに?

〈atre〉「マンゴーフェス」

〈ナインパレットパーラー/Breeze 南山〉とHanako.Taiwanがコラボする「マンゴーフェス」はゴールデンウイーク限定のメニューのこと。クイーンオブマンゴーの「愛文」を始め、台湾から調達した5種類のマンゴーを食べ比べることができる。

5種類のマンゴーにソフトクリームをプラス、「真夏」ソフト220台湾ドル。
5種類のマンゴーにソフトクリームをプラス、「真夏」ソフト220台湾ドル。

タピオカをベースにして、1カップに溢れんばかりに好みの種類を入れられる「真夏」(250台湾ドル)、モリモリマンゴーの上にソフトクリームを乗せた「真夏」ソフト大(220台湾ドル)を始め、マンゴーもソフトも味見したい人向けのソフト小も用意した。本場、台湾で市場から直送されたマンゴーを思う存分に味わおう。

マンゴーマイスターに台湾マンゴーについて教えてもらいました。

木村久絵

〈ナインパレットパーラー/Breeze 南山〉では台湾マンゴーの疑問に答えるべく、マンゴーのスペシャリストもスタンバイ。お店で接客に当たるマイスターの木村久絵さんは今回、集めるマンゴーを探すために何度も市場に足を運んだ。台湾マンゴーの特徴について聞いてみると「まずは価格の安さが挙げられます。そして、産地から消費者の元に届く時間が短いので新鮮そのもの。台湾は亜熱帯、熱帯に属しているので、路地で育てることになりンゴーは必然と上質になります」と木村さん。要望があれば台北市内の誰もが入れる市場の情報なども教えてくれるそうだ。店頭でもマンゴーの果実も販売するので、市場に行く時間のない人は店頭で購入してはどうだろうか。さあ、今年の連休はマンゴー王国、台湾へ!

【Hanako.Taiwan×9 Palette Parlorコラボ】
「マンゴーフェス」 5種類のマンゴー食べ比べ
■期間限定4月27日(土) ~ 5月12日(日)
■台北市信義区松智路17號 No.17 atre 2階ナインパレットパーラー/Breeze 南山
■11:00 ~ 21:30 (木・金・土・祝祭日の前日は22:00閉店)

*マンゴーの種類は天候や仕入れの状況から、マンゴーの種類と仕入先が異なる場合があります
*1台湾ドル=約3.7円(2019年4月26日現在)

photo:Peng Chu Yuan  illustration:Takeshi Tomoda

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