夜間に焼き上げ朝食までに配達!パン屋さん〈ぱん工場 寛〉が気になる!
2018.11.02

朝食に焼き立てのパンを! 夜間に焼き上げ朝食までに配達!パン屋さん〈ぱん工場 寛〉が気になる!

焼きたてが命のパンを、朝食に間に合うよう夜間に焼き上げ、毎日自転車で配達する〈ぱん工場 寛〉。そんな世にも珍しいパン屋さんをご紹介します。
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話題のパン屋さんがあるのは、雑居ビル内!?

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まさかここじゃないでしょうねってトコにあるパン屋。都立大学の駅近く。カラオケスナックや居酒屋が並ぶ雑居ビルの2階。

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ライトに「ぱん」と書いた紙が貼ってあるところが〈ぱん工場 寛〉だ。たった一人で開業してから、今年で丸12年になる。でも、なんでココ?

いまの〈ぱん工場 寛〉に至るまでとは?

店主・田中朋広さんのこれまでの道のりは、くねくね。

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スタッフとしても参加。2006年都立大学に〈ぱん工場寛〉オープン。妻は薬剤師として勤務。

大学を出て大手企業に勤めていたが、5年で脱サラ。センスがなくても力仕事ならできると、なぜかパン屋を目指す。修業するうち、奧さんが将来に備え、調理師免許をとってくれた。ちょうどその頃、薬局の経営に誘われたため、いったんぱんの方は休止。その間に奥さんが大学に再入学、薬剤師の免許をとってくれた。何という快挙。すごい奥さんだ。ひと安心の田中さん、いよいよパン屋へと大きく舵を取ることに。

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自宅近くに現在の場所を見つけ、工場を構える。わずか3坪、10㎡ほどの場所に大型のパン焼きマシンがドンドンと2基。それだけでも暑苦しく、圧迫感があるが、ここが田中さんの戦場だ。

最初の頃はまったく売れず。向かいのスナックのママさんはじめ、同じビルのお店の人が買ってくれて、お客さんのおみやげにしてくれた。そのおかげで、少しずつ客が増えていった。

朝食に間に合うよう夜間に焼き上げ、配達し続ける。

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パンは朝、焼きたてを食べてもらいたいからと、牛乳屋さんみたいに朝までに自転車で配達する。以前はこの工場での販売もしていたが、今は配達のみ。

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食ぱんは1斤270円、丸ぱん5個180円、ぶどうぱん250円、バナナぱん1斤470円(各税込)。家庭の朝食に間に合うよう朝6時までに配達する。雨の日も風の日も、配達は休まない。

「うちのパンは油脂を使ってないんです。油脂が入ると食べやすいし、『しっとり』が長持ちするけど、あきやすい」。そこでたどり着いたのが、継続的にリピートしてもらうためにはシンプルなのが一番いいということ。愚直にパンを作り続け、配達し続ける日々。世にも稀なパン屋である。

(Hanako特別編集『おいしいパンのこと、すべて。』/photo:Taro Hirano text:Michiko Watanabe)

2021年4月1日以降更新の記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。ただし、引用元のHanako掲載号が1195号以前の場合は、特に表示がなければ税抜価格です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。

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