沖縄のルーツを探る旅。 【保存版】沖縄で巡る、8つの世界遺産スポット。歴史と琉球ロマンを肌で感じる歴史旅行へ。 FOOD 2020.07.24

沖縄には、かつての琉球王国の栄華を物語る遺跡が多くある。世界遺産に登録された場所。 はるかなる琉球ロマンを追い求め、足を運んでみよう。

1.沖縄北部の人々の誇りが息づくやんばるの名城。〈今帰仁城跡(なきじんじょうあと)〉

〈今帰仁城跡(なきじんじょうあと)〉

世界遺産に登録されている沖縄本島最北のグスク。古期石灰岩を積み上げてつくられたという石垣が見事な志慶真門郭(しじまじょうかく)からは美しい海が見える。また寒緋桜の名所としても知られ、2月上旬の桜まつりは多くの人でにぎわう。

〈今帰仁城跡()〉
■沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101
■0980-56-4400(今帰仁城跡管理事務所)

2.絶景を眺めながら琉球のドラマに思いを馳せる。〈中城城跡(なかぐすくじょうあと)〉

〈中城城跡(なかぐすくじょうあと)〉

グスクのなかでもとりわけ眺望が美しいといわれており、東に太平洋、西に東シナ海、北に勝連半島、南に知念半島などを見渡すことができる。ペリー提督一行が来琉し、調査測量などを行った際、石積み技術の高さに驚嘆したというエピソードも。

〈中城城跡(なかぐすくじょうあと)〉
■沖縄県中頭郡中城村大城503
■098-935-5719(中城城跡共同管理協議会)

3.凛々しい佇まいが往時の繁栄を物語る。〈勝連城跡(かつれんじょうあと)〉

〈勝連城跡(かつれんじょうあと)〉

15世紀に海外交易で名を成した阿麻和利(あまわり)が居城した勝連城。地形を利用した石積みは流麗にして優美。標高100mの頂上からは中城湾を一望することができる。元日の日の出スポットとしても人気。続日本100名城にも選定されている。

〈勝連城跡(かつれんじょうあと)〉
■沖縄県うるま市勝連南風原3908
■098-978-7373(勝連城跡休憩所)

4.名将の思いが刻まれたグスクに機能美が宿る。〈座喜味城跡(ざきみじょうあと)〉

〈座喜味城跡(ざきみじょうあと)〉

15世紀に活躍した武将、護佐丸が北山征伐後、軍事的要塞として築城。堅牢な石垣が特徴的でヨーロッパの古城を思わせる佇まい。城壁の上からは本部半島や東シナ海に浮かぶ島々を望み、夕景の美しさに胸を打たれる。

■沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6
■098-958-3141(世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム)

5.賓客をもてなす心が息づく王の別邸。〈識名園(しきなえん)〉

〈識名園(しきなえん)〉

王家の別荘と中国からの冊封使をもてなす迎賓館として1799年につくられた。“心”の字をくずした形の池のまわりを歩きながら景色の移ろいを楽しむ廻遊式庭園で、人々の心を癒す工夫が随所に。

■沖縄県那覇市字真地421-7
■098-855-5936(識名園管理事務所)

6. 14の聖地をめぐる東御廻りのスタート地点。〈園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)〉

〈園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)〉

琉球王国時代に国王が外出する際、安全祈願をした礼拝所。石門の向こうには木々が茂り、門前で祈りをささげる人も多い。もとは竹富島の西塘という人によってつくられたが、戦災を受け、後に修復された。

■沖縄県那覇市首里真和志町1-17-3
■098-917-3501

7.王族の儀式が行われた唯一無二の聖域へ。〈斎場御嶽(せーふぁうたき)〉

〈斎場御嶽(せーふぁうたき)〉

琉球王国から続く最高の聖地。琉球王国の最高神女、聞得大君(きこえおおきみ)の就任儀式もここで行われた。荘厳な雰囲気が漂う御嶽からは神が宿るといわれる久高島を望むことができる。

■沖縄県南城市知念久手堅539
■098-949-1899(緑の館・セーファ)

8. 1501年に築かれた王族の巨大な陵墓。〈玉陵(たまうどぅん)〉

玉陵

ここには琉球王朝の王家が眠り、しばしば玉御殿とも表記された。墓の形は沖縄に伝わる破風墓の原型とされており、沖縄県の建造物初の国宝に指定されている。見学前に玉陵の成りたちがわかる奉円館(管理事務所の地階)を訪れるのがおすすめ。

■沖縄県那覇市首里金城町1-3
■098-885-2861(玉陵管理事務局)

(Hanako特別編集『沖縄 たからものを探す旅へ』photo : Kengo Tarumi text : Keiko Kodera)

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