Hanako1701

小島聖さんが今、子どもにあえて「ごめんね」と言わない本心。 母から私、そして子どもへ。受け継ぐのは“当たり前のこと”後編。 Learn 2023.04.07PR

映画、ドラマ、舞台と俳優としてキャリアを重ねる傍らで、40代で妊娠・出産を経験した小島聖さん。現在は、5歳となる子を持つ母としても自身の役割をこなしている。撮影当日も「このあと、幼稚園へお迎えにいかないといけないから」と撮影スタジオまでリュックにマウンテンバイクというカジュアルなスタイルでやってきた小島さん。スタッフとも「お迎えのあとは公園に行かないと。公園でするママ友たちとの会話ってなかなか難しいよね」と屈託なく話す。普通のわたしたちと変わらない“ママ業”について小島さんは、どのように感じ、日々を過ごしているのか。そして、子どもへと受け継いでいきたいものへの選び方のまなざしについてお話を伺いました。

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子どもが生まれて変わってしまうことに抗いたい気持ちがある。

ーー子どもを持ってから仕事の仕方、時間の使い方は変わりましたか?

「……うーん。そうですね。まあ実際に、どうしたって子どものために時間を割かないといけないし、大きく変わった、と言ってしまえばそうなんですが。でも、それを認めたくない、産む前と変わりたくない、変わってないと言いたいという反抗心が私にはあるんです(笑)。言い方に語弊があるかもしれないんですが、私は特別、子どもが好きだということがなくて。なんというか、子どもを持った以上は何をおいても子どものことを優先させないといけない、という考え方に懐疑的で。だって、みんなそれよりも優先させたいことややりたいことがあるじゃないですか。“お母さん”になったらそれがダメなことで、子どものことが常に最優先でないといけない、という考え方には、ちょっと心の中で抗いたい気持ち、葛藤したものがずっとあります」

ーー小島さんは、お子さんが生まれたあと、すぐに舞台に立たれました。その後も毎年コンスタントに舞台、映画作品などに出演されています。数々のお仕事をする中で、育児と仕事の両立について迷うことはありますか。

「私は今の仕事が好きなので、出産後も芝居を続けたいと思っていました。前編でも話した通り、母の助けや主人のサポートもあってできることもとても多いです。でも、やはり“私には子どもがいるのに”と苦悩する瞬間もたくさんあって。たとえば、稽古に行かないといけないから、人に預けるときもあります。子どもは“行かないで”“お母さんといたい”と泣くときだってある。そういうときに“ごめんね”と思うのが本当に辛くて、辛くて。仕事なんだから仕方ないし、後ろめたさを持つ必要なんてない、と思うんですが、やっぱりどこかで自分は間違っているのかもしれない、と悩んでしまうんですね」

後ろめたさを持つよりも一緒にいる時間は目一杯、向き合えればそれでいい。

ーーそれは働く母親はみんな感じていることかもしれません。

「だけど、最近それをやめようと思ったんです。子どもに対して“ごめんなさい”って思うことをやめようと思ったらすごく楽になれた。テレビの番組でスタイリストの大草直子さんが『(家族に)ごめんと言うのをやめた』というのをみて、あ、そっかって、なんだかすごく納得して。大草さんも3人のお子さんがいながら、お仕事をバリバリとされている。その姿をみて、自分がやりたくてやっている仕事なんだし、仕事はできるなら前向きに楽しくできたほうがいいんだと気付いたんです。家族に対して“ごめんね”と思って日々過ごすよりも楽しめることは楽しくやっているほうが子どもに対して誠実なのではないか、と思いました。それ以来、心がすごく楽になった。いや、実際にそんな私に対して子どもや主人がどう思っているかはわからないんですけれど(笑)。でも、なんだか無駄にイライラとすることもなくなったし、一緒にいる時間は逆に楽しく目一杯向き合ってあげられるようになったと思います」

ーーお子さんも、そういうやりたいことをやっているお母さんの背中をみるのがいいのかもしれません。

「どうなんですかね。そういう話を素直にするのも大事なのかもしれません。母から受け継いだのが“当たり前のこと”だったように、子どもに伝えたいことも“ありがとう”が言えるようになってほしい、とか当たり前のことばかりです。そういう話を自然とできたらいいですね。最近では、子どもがいいコミュニケーションのハブになってくれているな、と感じることも多いです。子どもは私の母とも、何の境界線もなく仲良くしてくれる。前編でお話した通り、私と母は結構、距離感のある親子関係だったので。なんだか素直に話せないところがあるんです。でも、子どもを通すとスッとほぐれる感じがして。自分が伝えるのが難しいことも、子どもの口から言ってもらうとスムーズに伝わることがある。なんで、こんなことにわだかまりがあったのだろう、ということがふわっと消えていく時間があって。子どもがいてくれるありがたさを感じます」

Hanako1725

今、まさにランドセル選びに迷っている真っさい中です。

ーー5歳、6歳、そして小学生へと年齢が進んでいくと、だんだんコミュニケーションの取り方も変化していくのでは、と思います。ものを選ぶときも、お子さんといろいろお話をされるのでしょうか。

「そうですね。基本的には子どものいいと思うもの、好きなものを尊重したいと思っています。でも、今日みせてもらった〈+CEL〉のランドセルのようにこだわって作っているものの良さも伝えていくことができたら、とも思いますね。今、年長さんなので、ランドセル選びは目下の悩みです。昨年末に二子玉の高島屋ではじめてズラーッと並んでいるランドセルをみて、気になるものをしょってみてもらったけれど、まだコレがいいなとは決められていなくって」

実際に背負ってみて背中のフィット感を確認。背負った際に最も軽く感じる垂直状態を保つように設計された背面クッションは空気の通り道がありフィットしつつも通気性よくムレ感も軽減。
実際に背負ってみて背中のフィット感を確認。背負った際に最も軽く感じる垂直状態を保つように設計された背面クッションは空気の通り道がありフィットしつつも通気性よくムレ感も軽減。
中もしっかりチェック。「シンプルでいながらしっかりとした作りなのがいいですね。柚木沙弥郎さんが描き下ろしたカブセ裏のデザインも素敵です」。
中もしっかりチェック。「シンプルでいながらしっかりとした作りなのがいいですね。柚木沙弥郎さんが描き下ろしたカブセ裏のデザインも素敵です」。

ーー〈+CEL〉のどこがいいと思われましたか?

「とにかく軽くてびっくりしました。自分が背負っていた当時のランドセルの重さをしっかりとは覚えていませんが、もっとどっしりとしていた印象があります。あとは背負い心地が良いというお話を聞いていて。それは実際にとてもいいなと思いました。私は登山をするのでリュックの背負い具合にはちょっとうるさいんです(笑)。街中で、だらっと背負っている人をみかけるとちょっと気になってしまうほど。リュックはしっかりと背筋に沿って背負わないと、体に負担がかかってしまうし、見た目も美しくない。きっとランドセルも同じだろうから、背筋にぴっと寄り沿ってくれる設計がされているというのはとても大事だと思いました」

ーー〈+CEL〉のランドセルは、肩ベルトが付け根部分から少し立ち上がっているので、背負った時には背中の高い位置で重心が安定し、体から離れにくくすることで、背負い心地良くしています。

「まだまだ6年間もつかうものってイメージがつかないことばかりです。色もどれがいいんだろう。私は昭和の人間なのでランドセルといえば黒や赤でしょう、と思ってしまいますが今日、みせていただいたキャメルもネイビーも素敵ですね。そういう色選びも子どもと相談できたらいいですね。〈+CEL〉のランドセルをみせていただいてよかったです。まだ先のことと思っていましたが、急に実感が湧いてきました(笑)。小学生になるとまた幼稚園に送り迎えをしていた日常から大きく変わりますよね。それもまた楽しめたらと今は思います。ただ、ますます増えていく子どもの溢れるエネルギーとどこまで付き合えるのか(笑)。こっちは下がっていく一方ですからね。多くのお母さんたちと一緒にそこは頑張って、ついていけたらと思います」

〈+CEL〉ファーストコレクションとなる2024年モデル「PLAIN(プレーン)」。ブラック、ネイビー、キャメル、レッドの4色。各66,000円(無地)、77,000円(かぶせ裏柚木沙弥郎デザイン)
https://www.cel.family
〈+CEL〉ファーストコレクションとなる2024年モデル「PLAIN(プレーン)」。ブラック、ネイビー、キャメル、レッドの4色。各66,000円(無地)、77,000円(かぶせ裏柚木沙弥郎デザイン)
https://www.cel.family

(衣装クレジット)
ロングシャツ52,800円/ピースタイトスカート57,200円(ユーモレスク TEL:03-6452-6255)サファイアのネックレス55,000円/ナチュラルダイアのリング106,700円/イエローサファイアのリング106,700円/イエローサファイアのリング91,300円(モナカ ジュエリー|MONAKA jewellery 表参道 TEL:03-6434-7816)

photo:Keisuke Fukamizu styling:Reiko Ogino hair&make:Takeharu Kobayashi text & edit:Kana Umehara

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