写真は、対馬〈烏帽子岳展望台〉。和多都美神社から車で5分ほど。駐車場から120mの階段を上ると、浅茅湾(あそうわん)に点在する島々が一望できる。ぜひ晴れた日に訪れたい。

すべては、“気”のいい場所から。 宗教人類学者・植島啓司さんが語る!幸せをよぶ、開運聖地とは? Learn 2023.01.19

30年以上をかけて地球を巡り、聖地の根源や古い信仰の痕跡を訪ねて実地調査してきた宗教人類学者・植島啓司さん。多くの人が祈りを捧げる神社仏閣、圧倒的な存在感を示す巨石や奇岩、清らかな水が流れる湧き水や滝、古来、独自の文化と自然を継承してきた島…。日本列島には、世界でも類を見ないほどパワースポットが集結している、と語ります。いい運を引き寄せ、明日への人生を拓くアクションを起こしてみましょう。12月26日発売 1217号「開運聖地」特集からお届け。

写真は、対馬〈烏帽子岳展望台〉。和多都美神社から車で5分ほど。駐車場から120mの階段を上ると、浅茅湾(あそうわん)に点在する島々が一望できる。ぜひ晴れた日に訪れたい。
写真は、対馬〈烏帽子岳展望台〉。和多都美神社から車で5分ほど。駐車場から120mの階段を上ると、浅茅湾(あそうわん)に点在する島々が一望できる。ぜひ晴れた日に訪れたい。

真の聖地とは、人が“気持ちいい”と感じる場。

「聖地とは“神の降り立つ場”深山の巨石群や滝など特別な気配を感じさせる場なのですが、行き着くのに不便なため、里に祈りの場が設けられることが多く、これが神社仏閣となったわけです。現代では両者とも聖地と呼びますが、やはり真の聖地に立つと感覚がまるで違います。温かい何かに包まれているような幸せな気分に。文字通り“気”のいい場所なのです。水平線を見渡す海辺や創作物に触れられる美術館なども、現代の聖地といえるのでは」(宗教人類学者・植島啓司さん、以下同)

不変にして万物の根源。石は聖域を示す目印。

「聖地の目印は“石”。地上にある多くのものは、時とともに変化します。川は流れを変え、森も環境によって様子を変えます。しかし石は変わりません。しかも地球の記憶をたどれば大気層も水も、岩石であるマグマの働きから生まれたもの。太古の人々も石に万物の根源たる力と、不変の生命力を感じたのでしょう。世界中で巨岩や奇岩は神の降り立つ目印とされ、中には命の危険を感じるところも。修験者や僧侶にとっては、それを押しても聖なる力を感得したい場だったに違いありません」

すべてを清め包み込む、懐の深い水の力。

「石に次ぐ要素は“水”です。日本ではことさらです。調査で訪ねた聖地の多くで“水”の気配を感じました。清らかな流れはすべての穢れを洗い清めるものとされ、湧き水や滝、川は古くから禊の場に。中でも滝は特別な存在です。地層のズレである断層にできることから、水と大地の力を同時に感得できると、その多くが聖域とされています。実際に滝の聖地に行ってみるとマイナスイオンに満ちていて、とても気のいい場所。水しぶきを浴びていると心が洗われるようです」

聖地では心静かに。情報に頼らず五感を開く。

「聖地を巡るようになって、感覚が鋭くなった気がします。真の聖地か否かピンとくる。場の力を感じるためには、自身の身体感覚に集中することが大切です。おしゃべりは意識を日常に引き戻してしまい、気が散るので禁物。事前の下調べも必要最低限に抑え、白紙の状態で現場のリアルを感じてください。往復の時間を含め、できればスマホも手放して。徒歩しか手段がなかった昔ほどではありませんが、遠く不便な道のりを経てたどり着く頃には、素の自分と向き合うことができているはずです」

祈りと願いは異なる。聖地で人生を拓くために。

「今や神社仏閣は、学業成就や縁結びなど願望を口にする場となっていますが、本来は祈りを捧げる場。願いと祈りは似て非なるものです。願いが自分のためであるのに対し、祈りは世の中全体や他者のためのもの。聖地に立ってまっさらな気持ちで場の力を感得すると、不思議と生かされていることへの感謝と世の平安を祈る気持ちが湧いてくる。それがまわりまわってあなたの運を開き人生を拓く力となる。そんな原初の信仰の姿に立ち戻ることが、混迷を極める今の時代こそ大切です」

photo:MEGUMI text:Mutsumi Hidaka

Videos

Pick Up

YUNO TAKEMURA PinterestヘアメイクアーティストYUNO TAKEMURAさんがPinterestを使う理由。ヘアメイクアーティストとしてサロンワークを中心に活動するYUNO TAKEMURAさん。私生活では、ヨガを取り入れるなど、充実したライフスタイルに憧れるフォロワーも数知れず。そんなパワフルな彼女の好奇心を日々育んでいるのがビジュアル検索ブラットフォーム。 「ブログやSNSが流行り出したのが学生時代。自然と昔からアウトプットやインプットができるツールに触れてきました。そのうちに、ピンタレストも使うようになり、気がつけば8年目。“五感派”の私にとって、すぐに言語化できない段階の感情や脳内のイメージをビジュアルによって整理してくれるピンタレストはとても便利です」 2021年に独立し、フリーになった彼女。同時にプロダクトブランド〈HOPE〉をローンチしたり、結婚披露宴のコーディネートもはじめ、活躍の幅を広げている。 「〈HOPE〉では自分が使いたいと思うものを展開しています。昔の人が使っていた“カンザシ”を、どれだけ現代のライフスタイルに溶け込ませることができるか考えた時にもピンタレストを利用しました。例えば、最初の段階では、漠然とカンザシを作りたいけれど、どういうデザインにしたいかは自分でも見えていないんです。でも、誰に使ってもらいたいか、どういう自分が身に着けたいかというイメージは頭の中にある。そんな時に、ピンタレストを開けば、どういったライフスタイルに自分が惹かれているのかがビジュアルとして上がっているので、本当に求めているディテールが明確になっていきます。そうやって探索していくうちに、想像を遥かに超えて、新しいマインドにも気づかせてくれるので、プロダクトのデザインも着地していきます。そんなふうに、求めているものをより具体的に形にしていくために、ブランドディレクションやウェディングコーディネートの仕事、そして自分自身のビジョンを思い描くビジョンボードをピンタレストで作ってます」。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.26 PR
ホールに入ってすぐの天井には大きなシャンデリアが。
6630個(!)のクリスタルガラスはアルコールのしずくを表している。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.1「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2022.12.26 PR
Pinterest_WEB連載-3見て、考えて、作って。ピンタレストはもの作りのパートナー。美しく盛り付けられたお菓子の写真が人気を博し、SNSで計15万人以上のフォロワーを持つフードデザイナーのAi Horikawaさんは、お菓子作りはもちろん、ビジュアル制作まで手掛けている。高校生(!)のときから10年以上使っているピンタレストは、もの作りの基礎体力をつけ、今のキャリアを築くためのツールであり「もの作りのパートナーです」という、彼女のピンタレストライフとは。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.12 PR
Pinterest_WEB連載_#2-1ピンタレストは自分の視野や世界を広げるツール。人物やトラベル、企業などの広告撮影で活躍しているフォトグラファー、もろんのんさん。昨年、フリーランスになるまでは、会社員と兼業していた。そのキャリアの過程を聞いてみると。 「もともとカメラが好きというよりは、友人とのおでかけの延長線上に写真があったんです。学生時代から、『日光の紅葉を見に行こう』『国営ひたち海浜公園のひまわりを撮りに行こう』と、さまざまなところへ出向き、撮影したカットをSNSに載せていたら、Hanakoさんからお声をかけていただいて。写真の仕事を始めて8年目です」 独学でカメラを勉強してきた中、ピンタレストがおおいに役立ってきたそう。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。 Learn 2022.12.19 PR