渋谷 渋谷スクランブルスクエア DOWN TO TOWN

アートチームSIDE COREによるEVERYDAY HOLIDAY SQUADの個展。 〈SHIBUYA SKY〉で開催。アーティスト視点の渋谷を見る『DOWN TO TOWN』。 Learn 2022.05.26

〈渋谷スクランブルスクエア〉の展望施設〈SHIBUYA SKY(渋⾕スカイ)〉。46階の屋内展望回廊〈SKY GALLRY〉で、匿名アーティストグループ、EVERYDAY HOLIDAY SQUAD(エブリデイ・ホリデイ・スクワッド)の個展『DOWN TO TOWN(ダウン トゥ タウン』がスタートしました。初日の5月20日(金)にキュレーションを担当したアートチームSIDE CORE(サイドコア)によるアーティストツアーに参加しましたので、その様子をレポートします。

地上229メートルから街との循環をつくる〈SHIBUYA SKY〉のエキシビジョンシリーズ。

〈SKY GALLRY〉の入り口。
〈SKY GALLRY〉の入り口。

2019年11月にオープンした〈渋谷スクランブルスクエア〉。その14階・45階・46階・屋上の展望施設〈SHIBUYA SKY〉はアクセスのいい場所から渋谷周辺を見渡すだけでなく、街との循環もテーマになっています。46階部分にある〈SKY GALLRY〉で開催されるエキシビションシリーズは今回が4回目です。

5月20日からスタートした『DOWN TO TOWN』はSIDE CORE(サイドコア)のキュレーションによる、匿名アーティストグループ EVERYDAY HOLIDAY SQUAD(エブリデイ・ホリデイ・スクワッド)の個展です。

SIDE COREは高須咲恵、松下徹、西広太志の3人からなるアートチームです。「都市空間における表現の拡張」をテーマに、路上から美術館までさまざまな場所で作品制作や展覧会を開催してきました。EVERYDAY HOLIDAY SQUADは、SIDE COREとともに活動する匿名アーティストグループで、ストリートカルチャーの視点から都市空間やそこにあるルールに介入していく、遊び心あふれたアート作品を制作しています。

日々変わり続ける渋谷の変化を取り込んで地図に。

ネズミはSIDE COREがよくモチーフに使っています。
ネズミはSIDE COREがよくモチーフに使っています。

『DOWN TO TOWN』は、日常の意識とは異なるスケール感や視点で街を知覚する体験を提供。再開発が進む渋谷において、時間の流れにもフォーカスし、かつて何があって、どんな出来事があったかという時間の変遷を見ようとします。

会場内にはネズミが繰り返し登場します。ネズミは、アーティスト自身のモチーフで、ネズミの表現はフランスでナチスに抵抗したレジスタンスを表すほか、アート界でも用いるアーティストが多数います。〈SHIBUYA SKY〉から見ると人が小さく見えることとも関連しています。

最初の作品について解説する松下徹。左端の「街を美しく!!」の文字に見覚えがありませんか?
最初の作品について解説する松下徹。左端の「街を美しく!!」の文字に見覚えがありませんか?

最初に迎えてくれるのは、渋谷に限らず街でよく見る地図看板に落書きされたような作品です。渋谷全体の地図の上に、コミカルな絵が描かれています。渋谷では看板や建物に落書きされては消され、さらにまた落書きされ、そのうち建物がなくなったりということが再開発で繰り返されていることをイメージした作品です。

向かって右から、宇田川町、渋谷2丁目周辺、道玄坂。
向かって右から、宇田川町、渋谷2丁目周辺、道玄坂。

次は3つの立体的な作品で、棚のように見えますが実はこちらも渋谷の地図。右から宇田川町、中央が渋谷スクランブルスクエアのある渋谷2丁目周辺、左が道玄坂です。棚には周辺で撮られた写真が置かれたり、関連するモチーフが描かれています。棚に街の記憶が置かれているのだとか。

夜の工事現場のような映像には、渋谷がいつも工事中であることも示唆しています。
夜の工事現場のような映像には、渋谷がいつも工事中であることも示唆しています。
黄色いヘルメットに反射板などを身につけたスケーターが画面の中を疾走!
黄色いヘルメットに反射板などを身につけたスケーターが画面の中を疾走!
渋谷 渋谷スクランブルスクエア DOWN TO TOWN

細長く、変則的に繋げられたモニターに映し出された映像作品には、工事現場と働く人が映っているかに見えます。実はスケートパークとスケーターです。夜になると向かい側にあるガラスに映像が映って、夜景の中で工事のような風景やスケートで疾走する人がいるように見えることも狙ったとのこと。

望遠鏡は桜ヶ丘方面にひとつと、
望遠鏡は桜ヶ丘方面にひとつと、
代々木公園方向にもうひとつあります。
代々木公園方向にもうひとつあります。

会場から望遠鏡越しに見る作品がふたつ用意されています。固定された望遠鏡をのぞくと、近隣のビルに設置された作品が見えるというもの。設置場所の施設の特別な協力により実現し、『DOWN TO TOWN』として街を見下ろすことで楽しめる作品です。どんな作品がどのビルに設置されているか。ぜひ会場で確かめてみてくださいね。

アーティストの視点で見た渋谷のガイドマップを持って、地上へ。

大人とほぼ同じ大きさのネズミの人形は、SIDE COREの作品によく登場します。メンバーが来ていた服を身に纏っているそう。
大人とほぼ同じ大きさのネズミの人形は、SIDE COREの作品によく登場します。メンバーが来ていた服を身に纏っているそう。

最後の作品は、渋谷川がテーマのひとつ。渋谷を流れる渋谷川が、キャットストリートの下などを地下で暗渠として流れていることをご存知の方も多いでしょう。EVERYDAY HOLIDAY SQUADが渋谷川の暗渠を探検したときの写真と、大きな地図、そして大きなネズミの人形が並びます。

展示された地図は、配布もされています。
展示された地図は、配布もされています。
ガイドマップを手に、渋谷を歩いてみたくなります。
ガイドマップを手に、渋谷を歩いてみたくなります。

地図はガイドになっていて、アーティストの視点で、主に渋谷川沿いのスポット43カ所を紹介しています。有名なスクランブル交差点に伝説的なグラフィティ作品があることや、華やかな再開発の陰で無くなったものや残ったものなどが歴史も含めてが紹介されています。

ガイドマップは、1人1枚持ち帰ってOK。高い場所から鳥瞰図的に渋谷の街を眺めたあとで、地図を手に地上の渋谷を歩くことで、街との循環を促しています。

展覧会を見てから〈SKY STAGE〉に上がると、眺めを見る視点が変わりそう。
展覧会を見てから〈SKY STAGE〉に上がると、眺めを見る視点が変わりそう。
暗渠から地上に出た渋谷川も上から見えます。
暗渠から地上に出た渋谷川も上から見えます。

46階の渋谷、地上、そして地下という異なる高さにからの視点と、かつてそこにあったものを可視化するような時間軸が異なる視点が経験できる『DOWN TO TOWN』。

〈SKY GALLRY〉へは〈SHIBUYA SKY〉の当日入場チケット、または年間パスポートが必要です。展示を体験してから、屋上展望空間〈SKY STAGE〉に上がって、街を見下ろすとこれまでとは違った視点で渋谷の街を見られそうです。

SKY GALLERY EXHIBITION SERIES『DOWN TO TOWN』
■東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 46F SKY GALLERY
■~2022年7月24日(日)
■10:00~22:30(最終入場 21:20)
公式サイト

※入場にはイベント当日のSHIBUYA SKY入場チケット、もしくは年間パスポートが必要です。
※最新の営業時間は公式サイトをご確認ください。

Videos

Pick Up

YUNO TAKEMURA PinterestヘアメイクアーティストYUNO TAKEMURAさんがPinterestを使う理由。ヘアメイクアーティストとしてサロンワークを中心に活動するYUNO TAKEMURAさん。私生活では、ヨガを取り入れるなど、充実したライフスタイルに憧れるフォロワーも数知れず。そんなパワフルな彼女の好奇心を日々育んでいるのがビジュアル検索ブラットフォーム。 「ブログやSNSが流行り出したのが学生時代。自然と昔からアウトプットやインプットができるツールに触れてきました。そのうちに、ピンタレストも使うようになり、気がつけば8年目。“五感派”の私にとって、すぐに言語化できない段階の感情や脳内のイメージをビジュアルによって整理してくれるピンタレストはとても便利です」 2021年に独立し、フリーになった彼女。同時にプロダクトブランド〈HOPE〉をローンチしたり、結婚披露宴のコーディネートもはじめ、活躍の幅を広げている。 「〈HOPE〉では自分が使いたいと思うものを展開しています。昔の人が使っていた“カンザシ”を、どれだけ現代のライフスタイルに溶け込ませることができるか考えた時にもピンタレストを利用しました。例えば、最初の段階では、漠然とカンザシを作りたいけれど、どういうデザインにしたいかは自分でも見えていないんです。でも、誰に使ってもらいたいか、どういう自分が身に着けたいかというイメージは頭の中にある。そんな時に、ピンタレストを開けば、どういったライフスタイルに自分が惹かれているのかがビジュアルとして上がっているので、本当に求めているディテールが明確になっていきます。そうやって探索していくうちに、想像を遥かに超えて、新しいマインドにも気づかせてくれるので、プロダクトのデザインも着地していきます。そんなふうに、求めているものをより具体的に形にしていくために、ブランドディレクションやウェディングコーディネートの仕事、そして自分自身のビジョンを思い描くビジョンボードをピンタレストで作ってます」。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.26 PR
ホールに入ってすぐの天井には大きなシャンデリアが。
6630個(!)のクリスタルガラスはアルコールのしずくを表している。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.1「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2022.12.26 PR
Pinterest_WEB連載-3見て、考えて、作って。ピンタレストはもの作りのパートナー。美しく盛り付けられたお菓子の写真が人気を博し、SNSで計15万人以上のフォロワーを持つフードデザイナーのAi Horikawaさんは、お菓子作りはもちろん、ビジュアル制作まで手掛けている。高校生(!)のときから10年以上使っているピンタレストは、もの作りの基礎体力をつけ、今のキャリアを築くためのツールであり「もの作りのパートナーです」という、彼女のピンタレストライフとは。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.12 PR
Pinterest_WEB連載_#2-1ピンタレストは自分の視野や世界を広げるツール。人物やトラベル、企業などの広告撮影で活躍しているフォトグラファー、もろんのんさん。昨年、フリーランスになるまでは、会社員と兼業していた。そのキャリアの過程を聞いてみると。 「もともとカメラが好きというよりは、友人とのおでかけの延長線上に写真があったんです。学生時代から、『日光の紅葉を見に行こう』『国営ひたち海浜公園のひまわりを撮りに行こう』と、さまざまなところへ出向き、撮影したカットをSNSに載せていたら、Hanakoさんからお声をかけていただいて。写真の仕事を始めて8年目です」 独学でカメラを勉強してきた中、ピンタレストがおおいに役立ってきたそう。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。 Learn 2022.12.19 PR