BARをもっと、カジュアルに。 汐留〈Bar The Society〉のバーテンダー・南木 浩史さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

LEARN 2022.02.14

お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第40回目の登場は、汐留〈Bar The Society〉の南木 浩史さん。ホテルバーは誰にでも開かれたものであるという想いのもと、ノンアルカクテルから海外の方に向けたカクテルまで、幅広く展開しています。

汐留〈Bar The Society〉のバーテンダー・南木 浩史さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

海外のバーにいるようなサプライズを感じさせてくれるのは、バーテンダーになってほどないころに滞在したニューヨークやヨーロッパの影響も強く受けてます。
「若い人でもクラシックカクテルを知っていて、バーやバーテンダーとの付き合い方も文化として浸透しているのが魅力的でした。カクテル名もジョークや直接関係のない名前などもつけていて、カクテル名=単語じゃないんだ、とその当時発見もありましたね」。
楽しみ方を提案しながらも、南木さんの味わいの作り方は緻密で本格的なものです。古きを学んで、新しさを生み出しながら、素材の組み合わせのベースにしているのはなんと”数学”。バックヤードの「カクテルラボ」は、さまざまな素材に混じり、温度や細かいグラム数、チャートや魔法陣のような数列のメモがあり、まさに研究室の趣きです。

汐留〈Bar The Society〉のバーテンダー・南木 浩史さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

「元々数学が好きなのですが、カクテルは数学の要素があるなと思います。素材ひとつひとつに数字のようなものがあって、それを足し算したり、掛け算したり。味を因数分解して考えたりもします。フルーツで骨格を作った後に、ヴィネガーで甘みを引いて、飲み疲れないようにするなどですね」。

汐留〈Bar The Society〉のバーテンダー・南木 浩史さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

天から授かった感性を武器に、業界内では仲間のバーテンダーを集め、料理用のフルーツ素材をカクテルで使うプロジェクトを立ち上げるなど、バーテンダーの可能性を広げている南木さん。最近注目しているのは、ノンアルコールのカクテルである”モクテル”だそう。
「ホテルバーはどんな方でも楽しんでもらうための場所。宿泊でいらした場合、子供連れだったり、カップルで来たけど片方が飲めないとか、いろんなパターンがあるんです。そんなときにも飲めない人が楽しめない状態を作らないように、モクテルは充実させようと思っていて。だから僕のカクテルを飲んでる最年少は5歳なんですよ。小さなお客様に初めてのバーデビューをしてもらっていますね」。

汐留〈Bar The Society〉のバーテンダー・南木 浩史さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

味が単調になりがちなモクテルは、味の整合性をずらすことで、複雑さを作ったりで、特別な気分を演出。お酒に似たものではない新たな価値を生み出しつづけています。子供から外国人まで、真摯に向き合う南木さんの活躍にこれからも期待です!

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