憧れは、バレリーナのような美しさ。 『かぐや姫』の舞台裏に潜入!第一幕の演出や衣装を特別にご紹介します。【バレリーナ金子仁美のきれいなカラダのつくり方】
バレリーナ金子仁美さんが、ベールに包まれたバレリーナの生活と、日常でできる簡単ストレッチやトレーニングをご紹介します。第20回は特別編!先日、行われた世界初演『かぐや姫』の裏側をリポートします。(記事トップ画像:©︎JPD)
新潟に拠点を構える〈Noism Company Niigata〉の芸術監督・金森 穣さんが〈東京バレエ団〉のために振り付けをしてくださる『かぐや姫』は3幕構成の作品。2021年に第一幕、2023年に二幕そして全幕を上演する予定です。
私が第一幕で踊った役は、幕あきの見せ場でもある女性群舞・緑の精のソリストです。衣装はこのような感じ。ソリストはコール・ド(群舞)に比べてヒラヒラが多く付いてます。
24人の女性は冒頭に海を、後半は竹を表現します。〈東京バレエ団〉の群舞(コールドバレエ)は昔から日本を…むしろ世界を代表する美しさと言われるほど評価されてきました。古典バレエではカラダに定着した音楽に、みなさん同じ振り付けで列を合わせたまま踊りますが、今回の金森さん振り付けの群舞は、音楽はバレエでは馴染みのないドビュッシー、そして1カウントずれで動く振り付け、バレエの形を軸にしながら体を限界まで使うなど、頭もカラダもフル回転!振り付けをひとつひとつ覚えるだけでとても大変でした。ですが、このような機会に恵まれ、世界初演作品に出演できていることにとても喜びを感じています。全幕完成するまで、しっかり金森さんについていけるよう頑張ります!
11月20日(土)はNoismの本拠地新潟で『かぐや姫』と『ドリーム・タイム』を上演しました。私はどちらの作品にも出演させていただくことができ、素晴らしい経験をさせてもらいました。
次の舞台はクリスマスの名物『くるみ割り人形』。私は昨年に続いて主役のマーシャを東京、広島、鳥取の3箇所で踊らせていただきます。昨年は怪我をしながら取り組んだ作品でしたので、今年は気持ちを新たに、しっかりと踊りきりたいと思います。以上、金子仁美でした!また来月、お会いしましょう。