![](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5506_main-1024x410.jpg)
「おとちゃんどうだった?」第5回 お久しぶりです、村東さん!そしてインコのおとちゃん美容師になるの巻
手作りのおもちゃをインコのおとちゃんに贈り、その反応を飼い主であり、カメラマンでもある村東剛さんから教えてもらうこの企画。今回のおもちゃのテーマは「ビューティーサロン」。果たしておとちゃんは、おもちゃを気に入ってくれたのか?
あの人が、Hanako編集部にやってきました。
そうです、それは誰あろう…
![村東さん 村東さん](https://img.hanako.tokyo/2017/08/FullSizeRender-15-2.jpg)
![IMG_5704 IMG_5704](https://img.hanako.tokyo/2017/08/IMG_5704.png)
村東さんです!
おとちゃんの飼い主であり、この連載のカメラマンでもある村東剛さん。普段は関西にお住まいですが、この日は東京に用事があり、Hanako編集部に寄ってくださったのです。
私「わーお久しぶりです!」
村東さん「久しぶりやね〜元気でした?」
私「いつもおもちゃ、ギリギリだったり手抜きだったりですいません」
村東さん「はいはい、僕もがんばってるよ」
冒頭、ひとまず謝ったところで、話題はすぐおとちゃんの近況に。
私「おとちゃん、元気ですか?」
村東さん「元気ですよ」
私「この連載がおとちゃんの負担になっていないか心配で」
村東さん「おもちゃが気にいらないことはあるけど(ズバリ)、無理はさせてないから心配しないでええよ。はい、おみやげです」
![IMG_5724 IMG_5724](https://img.hanako.tokyo/2017/08/IMG_5724.jpg)
おとちゃんグッズをいろいろいただきました。うれしいうれしい!
せっかくの機会なので編集長にも村東さんをご紹介。
![FullSizeRender-17 FullSizeRender-17](https://img.hanako.tokyo/2017/08/FullSizeRender-17.jpg)
※写真を撮り忘れました。
編集長「いつも夜中に編集部でおとちゃんページのゲラを見て癒されています」
村東さん「そう言っていただけると嬉しいです」
編集長「……そうか。僕はいつも誌面のかわいいおとちゃんの写真ばかり見ていたので……」
![IMG_5704 IMG_5704](https://img.hanako.tokyo/2017/08/IMG_5704.png)
編集長「ちょっと想像していた方とは違いました笑」
村東さん「よく言われます笑」
あはは。すいません村東さん、ウェブでもいじっちゃって。笑
本題へ行きましょう。
よりよいおもちゃを作るには。
それから村東さんと話したことはもっぱら、おとちゃんが喜んでくれるおもちゃとは何ぞや?ということ。最近のおとちゃんがどんなことに興味があるのか、何が好きなのか。村東さんが教えてくれるニューでホットなおとちゃん情報をもとに議論は白熱。
おもちゃのアイディアを紙に書き出していきます。
![IMG_5726 IMG_5726](https://img.hanako.tokyo/2017/08/IMG_5726.jpg)
森?
![IMG_5727 IMG_5727](https://img.hanako.tokyo/2017/08/IMG_5727.jpg)
おとちゃんがいっぱい。
村東さん「うーん。おとちゃんが楽しく遊べて、写真に撮ってかわいく、テーマも面白い…ええのないかなあ」
アイディアはポロポロ出るものの、議論は迷走。なかなかコレ!と思う具体的な案には行き着きません。
私「ついにあの奥の手を使う時がきたか…」
実は私には、ずっと腹に温めていた奥の手がありました。
そもそも。
私がおとちゃんと出会ったのは2015年のこと。Hanakoに異動する前、別の雑誌での取材がきっかけでした。
当時私は、村東さんの写真集『インコのおとちゃん』が好きすぎて、「インコのいる朝を取材する」という半ばこじつけのテーマで、関西の村東さんの家を訪問したのです。(当時の編集長に感謝。)
そのときに接したおとちゃんのかわいさは、筆舌につくし難いものがありました。部屋に入ってきた私を見て「誰?」って感じでちょっとツンと冷たくしてみるおとちゃん。でもそれから肩や頭に乗ってきたり、レシートを楽しそうにかじかじしたり、朝の水浴びをしたりするおとちゃん。
いい子やわあ! 賢い子やわあ!
と私まで関西弁になって涙するほどかわいかったのです。
そのとき、私がおとちゃんへのおみやげに持っていったのが、このおもちゃでした。
![FullSizeRender-16 FullSizeRender-16](https://img.hanako.tokyo/2017/08/FullSizeRender-16.jpg)
ビニールの紐に、ビーズをくくりつけたこのおもちゃ。これを好きなインコさんは多い(私調べ)。村東さんが袋から出すやいなや、おとちゃんは初めて見るおもちゃにも関わらず、サササとすばやく近寄ってきました。
![8169add18e93b0f7c94cd8e7fbe321c5 8169add18e93b0f7c94cd8e7fbe321c5](https://img.hanako.tokyo/2017/08/8169add18e93b0f7c94cd8e7fbe321c5.jpg)
↑その時の写真。シマシマセーターは村東さん。
おとちゃん気に入ってくれたんやなあ。うれしいわあ。と男泣きしていると、さらに後日、村東さんから「あのおもちゃ、おとちゃんがこんなにバラバラにしました」とメールが。
![GMY4510 GMY4510](https://img.hanako.tokyo/2017/08/GMY4510.jpeg)
↑メール添付用にデータを軽くしてあったので、ちょっと画像が荒いかしらん?
つまりこういうことです。
ビニールの紐×ビーズ=大ヒット、の法則。
場面を編集部に戻しましょう。
私「いつか私がおみやげにした、ビニール紐を素材に使うのってどうでしょう」
村東さん「おとちゃん、あの紐の結び目をほどいたり噛んだり、好きやもんね〜。”散髪”なんかおもしろいんちゃうかな!」
私「あっ、おもしろそう!」
村東さん「ビニール紐を髪にして、ビーズで飾り付けとか〜ええよね」
![IMG_5737-1 IMG_5737-1](https://img.hanako.tokyo/2017/08/IMG_5737-1-e1502374134853.jpg)
私「こんな感じですか?!」
村東さん「ばっちりやね!(ビシッ!)」
私「決まりですね!!」
こんなヘタクソな絵でも、私たちには見えました。同じビジョンが!
そうして出来上がったのがこちら。
![DSC5450 DSC5450](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5450.jpg)
(以下、撮影・村東剛さんです)
テーマは「おとちゃんビューティーサロン」。
おとちゃんはビニール紐が大好き、と聞きつけたビニール髪のお客たちが、美容室に押し寄せました。
![DSC5492 DSC5492](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5492.jpg)
ヒゲとリーゼントのダンディ。
![DSC5496 DSC5496](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5496.jpg)
金髪フワフワロングのおじょうさま。
![DSC5493 DSC5493](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5493.jpg)
アーティスト感が醸し出るボーイ。
![DSC5494 DSC5494](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5494.jpg)
謎の生き物。
ダンディから謎の生き物まで、個性的なお客さんの予約でいっぱいです。
おとちゃんどうだった?
では、カリスマ美容師・おとちゃんの1日に密着するドラマ風でいってみましょう。
開店早々、4人のお客さんが押し寄せたおとちゃんビューティーサロン。まずはひとりひとりの髪の状態をチェックしていきます。
![DSC5881 DSC5881](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5881.jpg)
ふむふむ。アーティスト風の彼は、ちょっと髪が傷んでいるようですね。ケアをしてあげないと。
![DSC5880 DSC5880](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5880.jpg)
ダンディなおじさまは、伸びすぎだけれど艶のある、いいおヒゲです。
![DSC5967 DSC5967](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5967.jpg)
ヒゲが気に入ったのか、まずはダンディに焦点を定めたおとちゃん。アシスタント(村東さん)の助けを借りつつ、丁寧に整えていきます。
![DSC6004 DSC6004](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC6004.jpg)
リーゼントの形も整えて…
![DSC6008 DSC6008](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC6008.jpg)
ここで出ました!おとちゃんの得意技「足掛けヘアーセット」。足をかけられるダンディ側はハラハラですが、この技により、ダンディさんはいっそうパリッと、ダンディ増量に仕上がったのでした。
あっというまに一人目の接客を終えたおとちゃん。続いてアーティスト風な彼のヘアセットにとりかかります。
![DSC5624 DSC5624](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5624.jpg)
ところが、彼は髪が傷んでいて硬く、なかなか噛み切れません。
![DSC5645 DSC5645](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5645.jpg)
しばらくがんばっていたものの…
![DSC2234square DSC2234square](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC2234square.jpg)
諦めてランチ休憩。カリスマ美容師たるもの、オンとオフの切り替えは大事です。
![DSC5710 DSC5710](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5710.jpg)
午後になると、金髪おじょうさまの髪のからまりを丁寧にほどきます。
![DSC5712 DSC5712](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5712.jpg)
長いからやっかいですね。
![DSC5855 DSC5855](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5855.jpg)
あら、この髪飾り素敵ですね、なんて世間話をしたあと…
![DSC5606 DSC5606](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5606.jpg)
今度は別のお客様のお召し物に興味しんしん。帽子、ちょっと破壊しちゃってます。
![DSC5947 DSC5947](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5947.jpg)
ひとしきり帽子の質感を楽しんだ後、カットにとりかかります。実はこの人の髪の毛は、いつかおとちゃんが熱中した、あのおもちゃと同じ素材。
![DSC5878 DSC5878](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5878.jpg)
さすがおとちゃん、それがわかったのか、手際よく毛先をカットしてビーズを外していきます。さあ、ここからが腕の見せどころです!
![DSC5877 DSC5877](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC5877.jpg)
って、あ、あれ?おとちゃん?
![DSC6162 DSC6162](https://img.hanako.tokyo/2017/08/DSC6162.jpg)
なんと、ここで定時がきてしまいました。颯爽とビューティーサロンをあとにするおとちゃん。残りの仕事はまた明日。おいしいものを食べて、ゆっくり休んでね。
![IMG_5739 IMG_5739](https://img.hanako.tokyo/2017/08/IMG_5739.png)