廃棄されていたはずの食品たちが、おしゃれなメニューに生まれ変わる! 11月6日までの期間限定!〈プルマン東京田町〉に「Re-Food. スペシャルプレート」登場。 LEARN 2019.10.31

食品ロスを減らす活動を行う団体〈Re-Food.〉が外資系ラグジュアリーホテル〈プルマン東京田町〉とコラボして、“行き場を失った”4社の食品を利用した6種類のメニューを開発。「Re-Food. スペシャルプレート」として、〈プルマン東京田町〉にて10月31日〜11月6日の7日間限定で提供されます。メニュー提供に先駆け、10月30日の「食品ロスの日」に開発メニューお披露目イベントが開催されました。

「食品ロス」削減に取り組む団体〈Re-Food.〉。

Re-Food. 食品ロス

日本では、年間2,759万トン※もの食品廃棄物等が捨てられていて、このうちまだ食べられるのに廃棄される食品、つまり「食品ロス」は年間643万トン※にも及ぶのだそう。
※農林水産省及び環境省『平成28年度推計』より。

そんな中〈Re-Food.(リフード)〉は、日本の食品ロスを少しでも減らすべく、廃棄される予定の商品の無料提供など、さまざまな活動を行なっています。今回、4つの食品メーカーから“行き場を失った”食品を集め、環境保全に向けて取り組んでいるホテル〈プルマン東京田町〉の協力を得て、6種類のメニューを開発しました。

〈プルマン東京田町〉にて、『1日だけの特別なフルコース』を開催。

プルマン東京田町

今回〈Re-Food.〉が開発した6種のメニューをお披露目するイベント『1日だけの特別なフルコース』が、10月30日の「食品ロス削減の日」に〈プルマン東京田町〉にて開かれました。

プルマン東京田町

〈Re-Food.〉の代表大北潤氏もイベントで登壇され、食品ロスとは何なのかを解説。今回、さまざまなメーカーや工場、農家の方々から集めた食品ロス食材を、プロのシェフの力を借りることにより「食材に新たな命を吹き込んでほしい」という想いから、「Re-Food. スペシャルプレート」をプルマン東京田町にて提供することになったのだそう。

食品ロス食材を単にメニューとして提供するだけでなく、“付加価値を付けて食品を生まれ変わらせる”ことを意識している点に新しさを感じました。

プルマン東京田町

食品ロス削減アドバイザーという資格を持つ、料理研究家の島本美由紀氏も登壇し、“家庭でできる食品ロス削減方法”について紹介していただきました。

食品ロスの半分の割合を占める家庭では、1人当たり年間22,000円もの金額のまだ食べられる食品が廃棄されているのだそう。そのうち一番多い食品は、野菜だそうです。

プルマン東京田町

教えていただいた、“家庭でできる食品ロス削減方法”はこちら。

1.ほうれん草や小松菜などの葉物野菜は、冷蔵庫に立てて保存する。
こうすれば、1週間はピンと新鮮なまま保存できるのだそうです。

2.パプリカやゴーヤなど種のある野菜は、取り除いてから保存する。
種のある野菜は種や周囲のワタの部分から傷むので、ワタも含めて種は取ってから保存した方が新鮮なまま長持ちするのだとか。

3.モヤシは野菜室ではなく、冷蔵室またはチルド室で保存する。
モヤシは実は他の野菜よりも低い温度で保存しなければいけないそうで、野菜室よりも温度が低い冷蔵室またはチルド室で保存すれば3日は持つのだそう。

モヤシの保存など、知らないことが多く勉強になりました。確かにモヤシは野菜室に入れておくと2日くらいで水が出てしまい、今までしょうがなく捨てていました。…まさに食品ロスで、反省です。

お待ちかねの「Re-Food. スペシャルプレート」を試食!

プルマン東京田町 Re-Food.

〈プルマン東京田町〉の料理長石井亮介氏の手により6種の「食品ロス」を6種のおいしいメニューに生まれ変わらせた、「Re-Food. スペシャルプレート」をいただきました。

「水耕栽培のリーフ野菜と規格外レンコンを使った、Re-food. ジャーサラダ」。
「水耕栽培のリーフ野菜と規格外レンコンを使った、Re-food. ジャーサラダ」。

食品ロスを削減するために計画栽培を実現する水耕栽培で育てた葉野菜や、規格外で食品ロスになったレンコン、生ハムをアクセントに使ったサラダ。食材そのものの味をしっかり味わってもらうため、味付けはカシスマスタードホイップクリームとオリーブオイル、塩胡椒とシンプルに。

プルマン東京田町 Re-Food.

全体的に、シンプルでさっぱりとした味付け。オレガノやガーリックでローストするいうひと手間を加えてあって、規格外のレンコンもおいしく味わえました。

「お魚マリネのフリット串、万能ねぎとジンジャーソースのせ」。
「お魚マリネのフリット串、万能ねぎとジンジャーソースのせ」。

神奈川県川崎市にある中央卸売市場に入荷された魚のうち、サイズや傷が原因で販売することができなくなったものを活かしたメニュー。魚をマリネし一口サイズに仕上げたフリットを、パプリカやシシトウと合わせて串焼きにし、万能ねぎと生姜を合わせたスパイシーなソースをのせて。

プルマン東京田町 Re-Food.

マリネされた魚のフリットは、柔らかくてジューシーな味わい。見た目も華やかでちょっと贅沢な気分になります。

「カリカリスマイリーポテトではさんだ、ミニ照り焼きチキンバーガー」。
「カリカリスマイリーポテトではさんだ、ミニ照り焼きチキンバーガー」。

殺処分されてしまう採卵鶏をパテに利用して、スマイリーポテトをバンズにしたミニハンバーガー。スライストマトとチェダーチーズと一緒に、可愛い笑顔のポテトで挟むことで、食べながら気持ちもほっこりと和んでしまいます。

プルマン東京田町 Re-Food.

ミニハンバーガーと言えど、しっかり厚みのあるハンバーガーをポテト2枚でサンドしているので、食べ応えはあります。チキンはしっかりした食感でさっぱりした味なので、濃いめの味付けのソースが相性抜群でした。

「とろけるコーヒームース 〜コーヒーキャビアを添えて〜」。
「とろけるコーヒームース 〜コーヒーキャビアを添えて〜」。

賞味期限の迫ったインスタントコーヒーを活かした、口の中でとろけるほど柔らかいコーヒームースをタルトに。高級食材のキャビアをコーヒーで再現したコーヒーキャビアを添えて、ビターな大人のデザートに仕上げています。

プルマン東京田町 Re-Food.

見た目が本当にキャビアのようで、どうやってできているんだろう?と思わせられる、楽しいスイーツ。賞味期限間近でもコーヒーの風味は損なわれておらず、しっかり感じました。

「ストロベリーのクレープロール 〜ブルーベリーのせ〜」。
「ストロベリーのクレープロール 〜ブルーベリーのせ〜」。

賞味期限の迫ったクレープ生地を活かした、クレープロール。ストロベリーの優しい甘さとブルーベリーの上品な甘さを一緒に楽しめます。

プルマン東京田町 Re-Food.

賞味期限間近でもモチモチ食感のクレープ生地に、ふんわりしたクリームがたっぷりサンドされていますが、甘過ぎずペロリとひと口でと味わえました。

「ザクザク新食感パフェ 〜イチゴトリュフ ホイップクリーム包みのせ」。
「ザクザク新食感パフェ 〜イチゴトリュフ ホイップクリーム包みのせ」。

賞味期限の迫ったストロベリーホイップクリームを活かした、ストロベリーのトリュフを可愛くトッピングし、3種のサクサクチョコを使ってミニパフェに。

プルマン東京田町 Re-Food.

まん丸のトリュフの見た目が可愛く、豪華なミニパフェ。イチゴチョコ、抹茶チョコ、チョコと、食べ進むうちに3種の色々な味に出会えるのが楽しかったです。

今回「Re-Food. スペシャルプレート」をいただいて、一見すると全部フィンガーフードなので「少ないかな?」と思っていたのですが、いただいてみるとスイーツが3種もあって満足感がありました!

「食品ロス削減メニュー」というと地味な印象になりがちですが、こんなおしゃれなビジュアルのメニューに生まれかわっていて、食品ロス削減の新たな可能性を感じさせられました。ぜひ「Re-Food. スペシャルプレート」を味わいながら、おいしく食品ロスについて考えてみませんか?

プルマン東京田町 Re-Food.

「Re-Food. スペシャルプレート」提供概要
■東京都港区芝浦3-1-21 プルマン東京田町2F
■03-6400-5855
■15:00〜17:00
■10月31日〜11月6日の7日間限定。1日10食限定1,800円で提供(事前予約制。予約方法は上記の電話またはメールkasa@pullmantokyotamachi.comにて受付)。

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