大切な人とのデートにも 特別な日に行きたい一軒。料理、ワイン、空間が人気の都内フレンチ店3軒
料理も飲み物も美味しい、おしゃれな雰囲気も抜群。そんなデートにぴったりなお店、知っていますか?今回は、こんなお店に連れて行ったら喜ばれる都内のフランス料理店をご紹介。次の記念日や誕生日デートはここで決まり!
1.料理、ワイン、空間が調和して、おいしい音色を奏でる。〈calme〉/池尻大橋
都内屈指のグランメゾンで出会い、時を経て再び同じ店で働くことになった、オーナーの佐野敏高さんとシェフの植松裕喜さん。ビル街ながら、中目黒へと道がのびる広がりのある景色に一目惚れしてこの地を選んだのだそう。料理は、「おいしいとシンプルに思えるものを」とシェフ。これまで培ってきたクラシカルな技法を踏襲しつつ、崩して軽やかに仕上げている。
6品4,900円のコースから。「柔らかな白イカ サフラン香るイカ墨のリゾーニ 秋風の見たもの」(手前)、「美味 豆乳ブランマンジェオマールのコンソメゼリーずわい蟹と雲丹」。グラスワインは約40種、グラス700円~。オマール海老のうま味が舌の上でとろける「コンソメゼリー」や、イカの墨やエンペラなどのエキスが凝縮した「イカ墨のソース」など、ふくらみのあるソースのおいしさが際立つ。
(Hanako1120号掲載/photo:Shin-ichi Yokoyama text:Yumiko Ikeda)
2.ガストロノミックな料理が一品からでもOKの気軽さ!〈Dʼetraison〉/自由が丘
昨年4月にオープンした〈Dʼetraison〉があるのは、駅周辺の喧騒から少し離れた坂の上。車も人も常に行き交うバス通りに面しているが、半年近く経って存在を知った近所の人もいるほど、さりげないたたずまい。オーナーシェフ・三田幸輔さんにとって、自由が丘は勝手知ったる土地。駅のそばではない場所を選んだのは、少しの間でも人混みから解放される時間を過ごしてもらいたくて。1人用のメニューブックを用意していることこそ、「気兼ねなく1人でも食事をしてほしい」という、シェフの思いの表れだ。
料理はすべて夜のアラカルト、1人分のポーション。「本日のテリーヌ サンマ」1,000円。仏産のセップ茸やモンサンミッシェル産のムール貝など上質な食材を使いつつ、サンマの肝の苦みが秋の訪れを感じさせるテリーヌや、青海苔が風味よく香るリゾットなど、ほっとする味に出合えるのも、日本人なら気持ちが安らぐ要素。
コンフィしてからグリルすることで、ジューシーで肉の味が濃厚に。ビストロに寄る気軽さで、レストランクラスの極上の美味に出合える店の登場は、自由が丘グルメに新たな流れを作るきっかけになるはず。
ワインはグラス800円~、ボトル3,600円~。水土日のランチは、2,800円、3,400円、シェフのおまかせ5,000円の3コース。
(Hanako1143号掲載/photo : Kayoko Aoki, Michi Murakami text : Yukari Akiyama, Yumiko Ikeda)
3.木漏れ陽のなかで味わう美しく繊細な一皿。〈CRAFTALE〉/中目黒
木々の緑を額縁で切りとったような眺望が印象的な人気フレンチ店。オーナーは、〈シャトージョエル ロブション〉出身の大土橋真也シェフ。木々の緑を額縁で切りとったような眺望が印象的な人気フレンチ店。オーナーは、〈シャトージョエル ロブション〉出身の大土橋真也シェフ。ランチ・ディナーともに料理はコース1種類のみで、供される8品それぞれにシェフこだわりのテーマが用意される。ランチは土日のみ。コース8品7,000円。
秋の物語を表す、ぶどうが主役の前菜。ぶどうをイメージしたフォアグラムースの赤ワインゼリー包みと、ぶどうとカブのスライスで包まれた甘エビのタルタル。珍しいハーブや小さな野花、果物なども使いながら、季節感や食材を主役に見立てた一皿一皿はどれも繊細で優しい味わい。
重厚感のある大理石プレートにアジアの世界観を表現したメイン。骨つきラムのソテーと焼きアボカド、ロメインレタスをコリアンダー、ココナッツソース、タイバジルと共に。料理自体はもちろん、供された後に語られる“物語”を楽しみに訪れる人も多い。
(Hanako1143号掲載/photo : Shinsuke Matsukawa, Yuko Moriyama, Kenya Abe, Daiki Katsumata text : Makiko Inoue, Yukina Iida, Hiroko Yabuki, Mariko Uramoto)