SNSで人気爆発中！ 台湾発のあまじょっぱいサンドイッチ〈洪瑞珍〉の三明治

シンプルなビジュアルだが食材の組み合わせが珍しく、チーズの塩味とバタークリームの甘みが複雑なおいしさを生み出している。端正なフォルムは機械任せと思ってしまうけれど、均一に塗ったクリームも美しい断面も、全て鍛錬を積んだスタッフの技術によるもの。4枚のパンは内側と外側で違う工房から仕入れ、ふわふわだけど崩れないバランスになっている。

「元は台湾の伝統菓子を作っていて、初代オーナーは日本人の職人の下で腕を磨きました。そのとき魅了された日本のものづくりの精神は今も受け継がれています」と広報の楊舒婷さん。

1947年、フランスのサンドイッチを真似たところから始まり、アメリカのバターや日本のマヨネーズなどさまざまな要素を取り入れて発展。長らく伝統菓子の陰にいたが、香港のインフルエンサーがブログで取り上げて一気に人気が爆発した。そして2023年、初代からの念願かなって日本へ。地域に合わせたレシピを考え、定番7種に加え週替わりの2種、そして各地でのポップアップショップでも独自のメニューを考案している。「たとえば青森ならりんご。どこに行っても、そのときしか食べられない味がありますよ」