優秀なチョコレートは地方から生まれる。 地方ショコラトリーが話題!ローカルチョコレートブランド3選【北海道・新潟・出雲】

FOOD 2021.02.04

今、地方のショコラトリーが熱い。都心とはまた違った個性を打ち出し、豊かな感性で作るチョコレートはハートフル。今回はそんな彼らのチョコレートの魅力にフォーカスしてみよう。1月28日(木)発売号Hanako「ときめく!スイーツ大賞2021」よりお届け。

【北海道】〈オホーツク・ショコラッティエ〉

〈オホーツク・ショコラッティエ〉

オホーツク活火山のミネラル豊富な水源がもたらす野菜とフルーツの恵みをぎゅっと詰め込んだチョコは、美幌の豊かさを物語る逸品。和種ミント・あやなみとエスプレッソを重ねたり、網走産のさくらんぼを贅沢に搾ったりと、組み合わせのセンスが光る。上から、あやなみ、ゴルゴンゾーラピカンテ、シェリー、すだち。ショコラセレクションボックス4種入り1,600円。

〈オホーツク・ショコラッティエ〉

■北海道網走郡美幌町青山北1-1
■0152-73-0360
■9:00~18:00 土日祝休
■完全予約制

【新潟】〈SWEETS ESCALIER〉

上・ボンボンショコラセサミほうじ茶200円。下・タブレットは「ペルークスコ75%」「ニカラグアチュノ66%」ほか各1,250円(各税込)。シェフがカカオ産地に想いを馳せ描いたパッケージも上記アカデミーで金賞を受賞。
上・ボンボンショコラセサミほうじ茶200円。下・タブレットは「ペルークスコ75%」「ニカラグアチュノ66%」ほか各1,250円(各税込)。シェフがカカオ産地に想いを馳せ描いたパッケージも上記アカデミーで金賞を受賞。

2015年から独学でビーントゥバーを学び、2018・2019・2020年には英国開催の「アカデミー・オブ・チョコレート」で金賞ほか多数の賞を受賞した実力派。

〈SWEETS ESCALIER(スイーツ エスカリエ )〉

■新潟県新潟市東区大形本町5-1-53
■025-278-7785
■11:00~18:00 木休

【出雲】〈La chocolaterie NANAIRO〉

左・低温乾燥させた出雲産プルーンをトッピングした季節のチョコレート2,160円(各税込)。右・ショコラスプレッド1,188円。
左・低温乾燥させた出雲産プルーンをトッピングした季節のチョコレート2,160円(各税込)。右・ショコラスプレッド1,188円。

豆の買い付けから選別、焙炒、製造、包装まで全工程を自社で行うショコラトリー。試行錯誤を繰り返して古き時代の製法にこだわる。タブレットは定番のほか出雲の旬を映した季節限定チョコレートも販売。一度の製造は30キロ限定だから二度とお目にかかれない味も。

〈La chocolaterie NANAIRO(ラ ショコラトリ ナナイロ)〉

■島根県出雲市斐川町坂田1934
■0853-25-7676
■10:00~19:00 無休

わざわざ訪れたくなる、魅力あふれるローカルチョコ。

優秀なチョコレートは地方から生まれる。そんな噂がささやかれるほど今、地方で個人が営むショコラトリーが注目されている。その多くはチョコレートのおいしさや奥深さに衝撃を受けたショコラティエが、自分もその魅力を表現したいと個人で始めた店だ。例えばビーントゥバーの場合、カカオ豆を個人で輸入し自家焙煎。豆の買い付けから包装、販売までを自社で行う。一方ショコラティエとして活躍する個人店でも、地元ならではの食材や調味料を巧みにアレンジし、都心では生まれなかった郷土の風を感じられるチョコレートを作り出している。

そんなショコラティエの店は、店主の発想が枠にはまらない。だから店の作りからパッケージまで、今まで見たことがないような驚きとセンスがチョコレートに宿っている。

今回紹介している店は、百貨店のバイヤーたちも注目する人気店ばかり。いつか自由気ままに旅に出かけられる日が来たら、こんな地方のショコラトリーを巡る旅に出てみてほしい。取り寄せて食べてもおいしいけれど、現地でいただけば、その驚きは倍増。改めて日本ショコラの魅力と、世界に通用する実力を再認識できるはずだ。

“スイーツエキスパート”な20人の審査員。

審査員
(Hanako1193号掲載/photo : MEGUMI styling : Mari Nagasaka text & edit : Kimiko Yamada)

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