自分へのプチご褒美に! 時間を忘れちゃう!心ゆくまで読書が楽しめる、こだわりのブックカフェ6軒〜その2〜 FOOD 2017.04.10

食事も読書も楽しめて寛げるのが魅力のブックカフェ。しかし、今回2回にわたってご紹介するのは、そのジャンルのツウな本が揃っていたり、作家や作品にちなんだメニューが楽しめたりと、さらに本好きさんのツボを刺激するお店ばかり!是非、あなたのブックカフェを見つけてみて下さい。

4.〈KAIDO books & coffee〉/新馬場

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かつて旅人でにぎわった旧東海道の宿場町に、品川育ちの佐藤亮太さんを中心にオープン。商店街の古書店や全国の自治体・サポーターの応援を受け、旅や街道、ローカルの魅力が詰まった本10,000冊以上が集まった。カフェで楽しめるコーヒーの豆も、佐藤さんが旅先で出会ったロースターからお取り寄せ。旅心が騒ぐカフェです。1階では各地の魅力に焦点を当てたイベントを不定期で開催。

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北海道から沖縄まで地域ごとにまとめられた2階書棚の前での佐藤さん。本の多くは古書で購入可能だ。

『恐山 死者のいる場所』南直哉著
『恐山 死者のいる場所』南直哉著
『エンデュアランス号漂流』アルフレッド・ランシング著、山本光伸訳
『エンデュアランス号漂流』アルフレッド・ランシング著、山本光伸訳

この二冊は「未訪の地域をリアルに感じることができる、ウチらしい本」と佐藤さんがセレクト。

アボカドや生ハムチーズたっぷりの「サンドイッチ」(600円)、「アメリカーノ」(390円)
アボカドや生ハムチーズたっぷりの「サンドイッチ」(600円)、「アメリカーノ」(390円)
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「ドリップコーヒー」470円などドリンクはテイクアウト可。

5.【閉店情報あり】〈HEIMAT CAFE〉/武蔵小山

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オーナーがヨーロッパで出会ったブックレストランを再現。心の郷愁をテーマにしたカフェは、初めてなのにどこか懐かしい。学芸大学の古書店〈sunny boy books〉高橋和也さんが選書した本も絵本や小説、料理やアートなど様々だが、人の手のぬくもりを感じさせるものばかり。ほっとする味わいの料理とともに気持ちが安らぐ。店内の書架に並ぶ約1,000冊の本は雑誌も書籍もすべて購入可能。

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店名のHEIMAT(心の郷愁、故郷)はウンガレッティの詩の一節からとられたもの。

『ロマンティックに生きようと決めた理由』永井宏著
『ロマンティックに生きようと決めた理由』永井宏著

「カフェが必要な理由はここにすべて書いてあります」(高橋さん)。

『ウンガレッティ詩集』河島英昭編・訳
『ウンガレッティ詩集』河島英昭編・訳

「人生もひと休みが大事だと詩人は教えてくれます」(高橋さん)。

「オリジナルハンバーガー」(1,000円)
「オリジナルハンバーガー」(1,000円)

バンズは地元の人気店〈コミネベーカリー〉に特注。

「カフェラテ」(550円)
「カフェラテ」(550円)

6.〈Bookcafe days〉/渋谷

国内外の名作が常時500冊ほど楽しめる。本の売り上げの一部は国内外の子供たちの支援に充てられている。
国内外の名作が常時500冊ほど楽しめる。本の売り上げの一部は国内外の子供たちの支援に充てられている。

店主は図書館や専門店でたくさんの児童書に触れてきた小島ちふみさん。短い言葉と絵で多くのことを表現する絵本の魅力を伝えたいとブックカフェを開業した。「同じ人でも、読む年齢により印象が変化するのも絵本のおもしろさ」と小島さん。大人になった今だからこそ響くものもあるはず。まずは1冊を開くことから始めよう。国内外の名作が常時500冊ほど楽しめる。本の売り上げの一部は国内外の子供たちの支援に充てられている。

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持参の本と交換して持ち帰れる「交換本」のコーナーも。

『ジョゼフのにわ』チャールズ・キーピング著、いのくまようこ訳
『ジョゼフのにわ』チャールズ・キーピング著、いのくまようこ訳
『ぞうさんのおだんご』ヘルメ・ハイネ著、北杜夫訳
『ぞうさんのおだんご』ヘルメ・ハイネ著、北杜夫訳

この2冊は絶版。「絶版になっても時を経て出会える。古書ならではの魅力です」(小島さん)。

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「しそご飯のオムライス」850円は青ジソの爽やかな香りと半熟卵、トマトソースが好相性。

米麹で作った「甘酒」(600円)
米麹で作った「甘酒」(600円)

(Hanako1127号掲載/photo : Yoko Tajiro text : Mutsumi Hidaka)

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