イベントライター道玄坂まりこがセレクト!「おこぼれイベントメニュー」 第4回 7月29日(土)~30日(日)に行くべき、観るべきイベントは?
人生のさまざまな坂をのぼっておりて転げ落ちて。それでもたくましく生きていきたいみなさんのために、いま行っておきたいアツいイベントを独断と偏見で紹介する連載。今回は小さいものと怖いものに注目よ。
ミニミニサイズに胸キュン!
突然だけどあなたが高校生だった頃、何にハマってた?私はねプリクラにめちゃくちゃハマってたの。放課後にはゲーセンに行って撮って、週末になったら友だちとカラオケに行ってゲーセンにいって撮って。なんであんなに撮って飽きなかったのかしらってくらい一生分撮ったわね。プリクラは言わずもがなプリントクラブの略だけど、世の中にはたくさんの魅力的な「クラブ」が存在するわね。表参道の〈PASS THE BATON GALLERY〉では、ジュエリーと小さいものに特化した「東京小さいものクラブ」というアンティークのイベントが始まったわよ。精巧に作られた小さなアイテムがずらりと並んでいるこの展示。プリクラにはハマってないけど、シルバニアファミリーが好きだった人やミニチュアダックスフントが好きな人にオススメよ!
「東京小さいものクラブ ~world antiques jewelry & wonderful small world~」
〈PASS THE BATON GALLERY〉
■東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館B2F パスザバトン表参道店内
■03-6447-0707
■7月27日〜8月6日
■11時〜21時(日・祝〜20時) 期間中無休
おどろおどろしいアノ世界!
『水木少年とのんのんばあの地獄めぐり』より「閻魔大王」2013年水木プロダクション蔵 通期展示 © 水木プロダクション
さて、まもなくお盆ね。我が実家では猫が提灯を倒す、仏壇のお供え物を落っことすというイベントの日でもあるんだけど、ご先祖さまの魂をお迎えする大事な日。そもそもお盆とは釜蓋朔日(かまぶたついたち)といって、地獄の釜の蓋が開く日のことを指すんですって。「え〜!地獄の蓋って開くんかーい」って驚いた人、実際に行ったことがなくてビビってるでしょうから、地獄がどんなものか三井記念美術館で開催中の「地獄絵ワンダーランド」でしっかり勉強すべし。そもそも地獄とは、仏教の世界観から生まれたもの。悪行をなせば、現世よりもっとひどい苦界へ堕とされると言われていて、その恐ろしい世界の筆頭として描かれてきたのが地獄なのよ。この展示では、日本人が思い描く地獄の元となったと言われる、源信の「往生要集」が展示されているほか、近世以降に描かれた「たのしい地獄絵」や水木しげる先生の「のんのんばあ地獄めぐり」などを並べて、さまざまな地獄を見られるわよ。そんなおどろおどろしい絵ばっかりイヤだって人も大丈夫。最後には極楽の世界を描いた作品が登場します!
|往生要集 源信著 紙本墨摺 6冊鎌倉時代・建長5年(1253)
龍谷大学図書館蔵 前期・後期各3冊展示|
|地蔵十王図 紙本着色 13幅のうち10幅 江戸時代 東京・東覚寺蔵 通期展示|
「地獄絵ワンダーランド」
〈三井記念美術館〉
■東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
■03-5777-8600
■10:00〜17:00
■前期〜8月6日 後期 8月8日〜9月3日 月曜休 8月14日(月)は開館。