BARをもっと、カジュアルに。 【動画レシピ付き】〈トランジット ジェネラル オフィス〉バーテンダーの谷田 歩さん&水口 拓也さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜 LEARN 2020.05.18

お酒業界での広報歴11年!児島麻理子が、実力派の若手バーテンダーをご紹介します。ステイホームが続く中、現在多くのバーが休業中となっています。そんな中、2人のバーテンダーがおうちでバーの雰囲気が楽しめるカクテル動画を届けてくれました。過去にコラムに登場している〈dunhill BAR〉や〈MUSIC BAR〉を運営する〈トランジット ジェネラル オフィス〉所属のバーテンダー、谷田 歩さんと水口 拓也さんをご紹介します。

「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」は、バーをもっと身近に楽しんでいただくため、情報発信をしていますが、新型コロナウィルスの感染防止のため、おでかけが難しい状況が続いています。おでかけについては状況をみて判断いただき、すぐに行けなくても収束した後にどこに行こうかなと思いを巡らせていただければ幸いです。

一人目のバーテンダーは…谷田 歩さん

児島さん連載 第10回

お一人目は第4回に登場した谷田 歩さん。現在は〈トランジット ジェネラル オフィス〉の本部に所属し、店舗のカクテル開発に携わっています。〈dunhill BAR〉の白シャツと変わって、チェックのシャツの谷田さんはリラックスした雰囲気。ステイホーム中はどのような過ごし方をしていたのでしょう?「在宅勤務をしながら、家事全般に取り組んでいました。あとは体のトレーニングですね。SNSで腕立てをリレーしていく”プッシュアップ チャレンジ”が回ってきたのもやりました」。
自宅ではカクテルのインスピレーションになるものをインターネットで調べたり、今後の店舗での営業スタイルについて想いを巡らせていたといいます。「その場で顔を合わせるということが、より特別で贅沢なことになっていくんだろうな、と感じています。バーは新しい生活様式に合わせた距離感やスタイルに変わっていくと思いますが、だからこそプライスレスな経験ができるように接客を重視していきたいです」。

本日のカクテル「ジャスミン コールド ブリュー ジントニック」

■材料
ジン…30ml
自宅で作るジャスミンコールドブリュー…45ml
トニックウォーター…適量

■レシピ
1.まずは、ジャスミン コールド ブリューを作る。市販のジャスミンティーとコーヒーの粉を10:1の割合で漬け込み、一晩(8時間くらい)寝かせて、コーヒーフィルターで濾して粉を取り除いたら、容器に入れて完成。3日間程度保存可能。
※今回は〈Little Darling Coffee Roasters〉の「エチオピア シャキッソ ハニープロセス」を使用。
2.氷の入ったグラスに全ての材料を入れて、マドラーで混ぜる。

児島さん連載 第10回

コールドブリューとは、”水出しコーヒー”のこと。ジャスミンティーのほかにはココナッツウォーターなど、コーヒー粉を漬け込んでフィルターで濾すとさまざまなコールドブリューが出来上がります。これぞバーテンダーさんらしい一手間のテクニック。昼はノンアルコールで、夜はアルコールを入れて…とアレンジも効きます。カヌレなど甘めのお菓子とも好相性です。
「ひとつ新しいことをやってみると、新しい自分の習慣ができるきっかけになると思います。時間があったらやろうと思っていることは、時間ができてもやらないものなので、まずはやってみることが大切。トレーニングでも、まずは数分やることで習慣は作られるので。このカクテルを作ることが、新しい世界を開く突破口となったらいいなと思います」 。元格闘家らしいストイックなコメントをいただきました。まずは今日このカクテルを作ることから始めましょう!

二人目のバーテンダーは…水口 拓也さん

児島さん連載 第10回

第7回に登場した代々木〈MUSIC BAR〉でヘッドバーテンダーを務める水口拓也さん。今年でバーテンダー歴は10年になります。「こんなに自宅で過ごすのは初めてで、改めて料理を楽しんだりしています。料理に使うスパイスや材料からカクテルのアイデアが生まれたり、こうした状況ながらいい時間は過ごせています。いまバーテンダーはそれぞれいろいろなものを吸収しているタイミング。発信したいものがうずうずしているので、バーが再開した後のバーカルチャーは面白いと思います!」

本日のカクテル「A.Y.B.風レモンサワー」

■材料
ウォッカ…30ml
フレッシュレモンジュース…15ml
シロップ(粉砂糖でも可)…5ml
レモンピール…1/2
ソーダ…適量

■レシピ
1.ブレンダーやミキサーにソーダ以外の全ての材料を入れ、レモンピールが細かくなるまで攪拌する。ストレーナー等で濾して、レモンサワーの素を作る。
2.氷を入れたグラスにレモンサワーの素を注ぎ、ソーダで満たす。

児島さん連載 第10回

〈MUSIC BAR〉で多くのカクテルをプロデュースしている水口さんが今回教えてくれたのは、お店で出しているオリジナルレモンサワー「A.Y.B.SOUR」を自宅でも簡単に作れるようにアレンジしたもの。お店ではこれに数種類のスパイスやハーブ、自家製ビターズも使用しますが、このレシピでも十分に美味しく楽しめます。コツはレモンの白い部分が残らないようにキレイに切り出すことと、ブレンダーでしっかり攪拌すること。レモンピールを攪拌することで、レモン感とビターな風味があるので、アテがなくても美味しく、また味の濃い洋食とも楽しめる1杯です。
「店舗再開後のバーの世界はより面白いものになると思うんです。こうした状況になってテイクアウトカクテルが始まったり、家でもカクテルを楽しむ方がいたりと、これまでは秘密の場所だったバーが開かれた存在になっています。家でもカクテルを作るようになると、お店のものとの味の違いやバーテンダーの手さばきなどにより目がいくと思います。お店でお会いできる時を楽しみにしています」。

パワーアップしたバーテンダーさん達に会いにいける日まで、自宅でホームカクテルに挑戦して、ぜひポジティブな時間を!

水口さんのいるお店はここ。

代々木 MUSIC BAR

第7回に登場した広川 祐太郎さんとともに〈MUSIC BAR〉のカウンターに立つ水口 拓也さん。レンガ壁のバックバー、3,000枚を超えるレコードから流される音楽など、都会のバーならではの体験ができる。

〈MUSIC BAR〉
◾︎東京都渋谷区代々木1-28-9
◾︎03-6276-8440
◾︎18:00〜03:00(月〜土)、18:00〜0:00(日・祝)
 ※コロナウィルス感染防止のため現在営業休止中。再開は6月上旬予定。
 ※営業再開後も、情勢に応じて営業内容が変更になる場合があります。

〈トランジット ジェネラル オフィス〉の公式サイトでは、簡単カクテルレシピを随時公開予定!

【本日の一言】
早く2人のバーテンダーに会えますように!

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