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2021.12.07

第37回 連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」 【シンガポール】昔懐かしいローカルベーカリー(Old-School Bakery)巡り!在住ライターおすすめの絶品ベーカリー3選

結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第37回は、昔懐かしいローカルパン屋にフォーカス。Old-School Bakeryで丁寧に作られる食パンや惣菜パンからは、手作業にこだわる店主の熱意が伝わります。

こんにちは。娘が3歳を迎えたのですが、これがなかなかな偏食っぷりを発揮していて、パンばかり食べます。なかでもピーナッツバターを塗った食パンや、あんぱんやソーセージパンなどの惣菜パンが彼女のお気に入り。昨今、おしゃれなブーランジェリーが増えているシンガポールですが、彼女好みのパンが並ぶのは、昔ながらのパン屋(こちらの人は〈Old-School Bakery〉と表現します)。

というわけで、近ごろのわたしは、「Old-School Bakery」めぐりをしております。ちなみに「Old-School Bakery」は、そう多くあるわけではありません。家族によって地元密着型で経営してきたこういったパン屋さんは、後継者問題などから、むしろ減少傾向に。だからこそ、おいしくいただいて、応援したい。そんな想いをこめて、愛する3軒をご紹介します。

1.〈Sing Hon Loong Bakery(シン・ホン・ルーン・ベーカリー)〉

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まずご紹介するのが24時間営業の〈Sing Hon Loong Bakery〉。国内の有名カフェや屋台などに卸も行っており、多いと日に1000本近い食パンを焼き上げるのだそう。オーナーのライ・チー・ペンさんは、パン店を営む家に生まれました。お父様が亡くなられ、家業を引き継いだライさんは、生地を捏ねる作業は機械に頼るも、それ以外はすべてを手作業で行うことを信条にしてきたと話します。

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ライさんの自信作である食パンは、開封すると、小麦の香りがふわりと鼻腔をくすぐる、食欲をそそる仕上がり。食感はやわらかく、むっちり。トーストせず、ジャムも何もつけず、パンの旨みだけで十分楽しめるのですが、我が家では、この食パンを卵液にじっくりと浸してフレンチトーストにして贅沢に味わうことも。

また、定番のあんぱんは、優しい甘さの、ねっとりとしたあんこが美味。こんがり焼けたパン表面との相性が抜群です。食パンは1袋に1斤入って3.4ドル(約285円)、あんぱんは1個1ドル(約84円)と、なんだか申し訳なくなってしまうほどお財布に優しいプライス。ついつい、あれこれ買いこんでしまいます。

〈Sing Hon Loong Bakery(シン・ホン・ルーン・ベーカリー)〉
■住所:4 Whampoa Drive, Singapore 327715
■アクセス:MRT・North South Line(赤)「Novena」駅から徒歩約18分

2.〈Jie Traditional Bread Bakery(ジエ・トラディショナル・ブレッド・ベーカリー)〉

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シンガポールの繁華街、オーチャード地区の名物であるアイスクリームワゴン。人気の理由は、アイスが虹色のパンにサンドされていて、ルックスが可愛いから。この虹色食パンに出会えるのが、〈Jie Traditional Bread Bakery〉です。虹色といっても、フレーバーがついているわけではなく、あくまで小麦の味がたっています。特徴的なのは食感で、ものすごくエアリー。ふわっっっふわ! ゆえに、そのままいただくよりは、カヤジャムやピーナッツバターなど、味や食感に厚みや重さのあるジャムを塗るのがおすすめ。店頭にジャムがあり、購入時に塗ってもらうことも可能です。

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ちなみに色合いは、緑×ピンク、ピンク×黄色など豊富にそろいます。お店は午前7時から営業していますが、スタッフによると、「虹色パンの焼き上がりは午後2時半。そこからさらに、冷まして、ミミの部分をそぎ落とす作業などがあるから、好みの色が選べるベストタイムは午後3時ころかな」とのこと。早い時間に来訪しないよう、くれぐれもご注意を。

〈Jie Traditional Bread Bakery(ジエ・トラディショナル・ブレッド・ベーカリー)〉
■住所:123 Upper Paya Lebar Road, Singapore 534837
■アクセス:MRT・Circle Line(黄色)「Tai Seng」駅から徒歩約4分

3.〈Serangoon Garden Bakery & Confectionery(セラングーン・ガーデン・ベーカリー&コンフェクショナリー)〉

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惣菜パン好きに知られる名店が〈Serangoon Garden Bakery & Confectionery〉。こちらは屋台なのですが、屋台という小さなスペースでありながら、生地づくりから焼成まで、すべての作業をここで行っています。計量する人、成形する人、焼き上がりをチェックする人、出来上がりを運ぶ人……と、スタッフの動きの無駄のなさは、見ていて惚れ惚れするほど。

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代表メニューは、ランチョンミートをはさんだパン。ふかふかのパンにほんのり甘みがあり、ランチョンミートの塩味のバランスが絶妙。スパイスのきいたカレーパンも、パン生地との相性が非常によく、おすすめです。常に列ができており、午後2時ころには売り切れ終いとなる同店。とはいえ昼すぎまではひっきりなしにパンが焼き上がり、アツアツを購入することができるのも魅力。持ち帰って冷めてしまうのがもったいなく感じられ、購入したら、屋台の椅子にかけてその場でかぶりついています。

〈Serangoon Garden Bakery & Confectionery(セラングーン・ガーデン・ベーカリー&コンフェクショナリー)〉
■住所:49A Serangoon Garden Way, Serangoon Garden Market #01-45, Singapore 555945
■アクセス:バス停「Serangoon Garden Circus」から徒歩約1分、中心部から車で約20分

T. Ayako
T. Ayako / フリーランスエディター

「シンガポール在住の元Hanako編集者。MRT(地下鉄)の新路線・Thomson East Coast Lineが部分的に開通し、新駅が開設されたエリア散策を楽しむ日々。カフェが急増中のUpper Thomson駅周辺に注目中」

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2021年4月1日以降更新の記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。ただし、引用元のHanako掲載号が1195号以前の場合は、特に表示がなければ税抜価格です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。
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