就職や転職の武器にしたい。本当に役立つ資格とは?|働く女性のための転機の準備
「いまの仕事をブラッシュアップさせたい」「就職や転職の武器にしたい」など、資格を取得したい理由は人それぞれ。せっかくなら、本当にためになる資格を選びたいですよね。そこで読者を代表して、実際に資格を持つハナコラボパートナーにインタビュー。資格を選んだきっかけや勉強術など、参考になる話が盛りだくさん! また、世の中にはどのような資格があり、キャリアに活かせるのかも一緒に考えてみました。
FILE #1 横谷佳世子さん×日本化粧品検定
自信がついて、仕事がより充実したものに。
コミュニケーションディレクターとして、企業の戦略から運用まで様々な領域で仕事をする横谷佳世子さんが、資格を取得した理由は、会話の引き出しを増やすため。
「化粧品やコスメに関する仕事が増えてきた際に、感覚だけではない、理論に基づく知識を身につければ、コミュニケーションの中でたくさん語れるかなと。資格は、幅広い知識を効率よく得られるシンプルな近道だと思いました。階級は迷わず、最高難度の級をチョイス。仕事の繁忙期と重なり、想定していた勉強時間は確保できませんでしたが、移動時間は勉強すると決めて参考書をひたすら読んだり、過去問や模擬テストは早めに解いておいて、できなかったところを重点的に勉強しました」
資格取得後は、当初の目的通り、確信を持って相手にアウトプットができるようになった。
「化粧品ブランドの記事校正では、ある程度の確度で修正指示ができるようになったため、薬事担当の方の手間を少し減らせるようになりました。また、ブランドの本国である外国語の原文を日本語表現に直すとき、世界観はそのままに、薬事に留意しながら直せたのも大きかったですね。会話とアウトプットの幅が広がりました」
そのほか、仕事以外でも話のネタになる資格には興味があるそう。
「趣味が高じて、『サウナ・スパ健康アドバイザー』と『C.P.A.チーズ検定』を取得しました。会話のきっかけになります」
FILE #2 石井保子さん×アロマ空間コーディネーター
プロデュースをする上で“香り”が一つの武器に。
アロマ空間デザインとは、精油が持つ機能性と、インテリアやカラー、BGMなどの空間要素であるデザイン性を掛け合わせた、“質の高い空間”を演出すること。
「きっかけは、箱根のホテルで体験した香りの空間演出。香りがあることでどのような空間ができ、感情が生まれ、記憶に残っていくのか興味を持ち、資格を取得しようと決めました。実際に勉強してみると、香りは機能性とデザイン性の側面から選定していくため、ターゲットやコンセプトに合わせた空間をイメージしなければいけない。それを香りで表現し、言葉で伝えなければならないのはむずかしかったです」
取得後は、目的に合わせたアプローチができるように。
「アロマ空間は、その場に行くことで体感できるもの。香りは時間の経過と共に定着し、その場の空気を変えたり、癒しや活力を与えるきっかけになります。そのため、顧客満足度の向上やブランディングができたり、空間づくりの知識が増えました。また私の場合、これまでの経験とアロマ空間デザインを掛け合わせて提案することが多いため、香りがオプションのときもあれば、香りをきっかけにトータルプロデュースをさせていただく機会が増えたのは良かったです。あとは、香りを通して嗅覚を意識することが多くなり、鼻が敏感になった分、味覚も鋭くなった気が(笑)」
次は「瞑想コーチ」が目標だそう。
FILE #3 星子莉奈さん× PRプランナー
実践的なスキルを学び、自分流にアレンジ!
以前、百貨店のPRとして勤務していた際、上司にすすめられて准PRプランナーを取得した。
「そもそもPRに資格があること自体知らなくて。PRってなかなか評価基準のない職業なので、資格を持っていることで箔がつくし、将来フリーになったときに役立つかなと思い受験しました。内容は主にPRの歴史や仕事内容。当時、私は自社の情報を外部に流す『社外広報』というポジションでしたが、同じ社内にいる『社内広報』の仕事内容は知らなくて。勉強したおかげで、社内広報の業務にも対応できる知識が身につきました。広報・PRは企業によって立ち位置や仕事内容は変わるので、例えばメディアリレーションを築く方法とか、実践的なスキルを学べたのは一番のメリットですね」
フリーになった現在は、知識を自分らしくアレンジしている。
「クライアントによっては広報の知識が身についている代表の方もいるため、PRプランを考えるときは“なんとなく”ではなく、しっかりと内容を伝えています」
今後の目標は、飲食店を担当することが多い星子さんならでは。
「現在はマーケティングやディレクターの仕事もしているので『ワインエキスパート』を取ってワインのペアリングの提案ができたら。また、飲食店の撮影ディレクションを担当する機会も増えたので、『フードコーディネーター』でテーブルコーディネートの勉強がしたいです」