【山口|下関】愛犬も嬉しい温泉旅行って? 山あいの美景とグルメと温泉に癒される、〈川棚グランドホテルお多福〉の休日。

【山口|下関】愛犬も嬉しい温泉旅行って? 山あいの美景とグルメと温泉に癒される、〈川棚グランドホテルお多福〉の休日。
【山口|下関】愛犬も嬉しい温泉旅行って? 山あいの美景とグルメと温泉に癒される、〈川棚グランドホテルお多福〉の休日。
TRAVEL 2026.05.18
山口県下関市の温泉旅館、〈川棚グランドホテルお多福〉に愛犬同伴で食事ができるスペシャルダイニングが誕生。種田山頭火など往年の旅人が愛した美しい景色と、この地ならではの絶品グルメで、特別な一日を過ごせます。
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“下関市の奥座敷”と呼ばれる川棚温泉は、東になだらかな山、西に響灘を望む風情ある温泉地。この静かな街には、俳人・種田山頭火や世界的なピアニストのアルフレッド・コルトーが長く滞在し、その魅力を知って永住を求めたという逸話がある。

この川棚温泉の最老舗として180年以上前に誕生した温泉旅館が〈川棚グランドホテルお多福〉だ。なめらかな弱アルカリ性の美人湯を満喫できる温泉と、フグや瓦そばなどの土地に根ざした絶品グルメ、モダンなデザインの美しい部屋やラウンジを備えており、往年の旅人たちのように長く滞在したくなってしまう特長ばかりだ。

〈川棚グランドホテルお多福〉では、2010年に愛犬と一緒に過ごせる「わんファミリー」がスタート。2025年にはさらに一戸建ての温泉付き客室「わんファミリー温泉付山荘」も誕生した。さらに2026年今夏にはわんファミリー奥座敷ひとえ、かさねもリニューアルオープン予定。犬専用足洗いシンクや、部屋への穏やかなスロープ、専用ケージやアメニティなどの設備が揃う特別な客室棟だ。

さらに「愛犬と一緒に食事がしたい」という声を叶えるために2025年11月にオープンしたのが、「わんファミリー留狗留(るくる)」だ。ここでは下関名物のふく料理をはじめ、夕食・朝食を愛犬とともにリラックスして過ごすことが可能になった。名前の由来は川棚温泉の北に位置する「狗留孫山(くるそんざん)」から。狗留孫山の自然を映す空間デザインで、愛犬とともにチェックインができるレセプション機能も備えている。レセプションからレストランまでのアプローチはスロープになっており、カートでの移動にも優しい。

名物のふく料理は、近隣の南風泊市場に水揚げされる国内産のとらふぐのみを使用。「とらふくフルコース」では、熟練の調理人が仕上げる透けるように美しいふくさし、にこごり、唐揚げ、そしてあらの旨みがたっぷり溶け込んだふくちりなど、ふぐの本場・下関ならではのふぐの魅力を余すところなく楽しめる。

また忘れてはならないのが、山口川棚温泉名物の瓦そば。長府藩の毛利綱元が川棚温泉を気に入って本陣を構えた。まちの暮らしに身近だった瓦で庶民がいろんなものを焼いて食べたことから、この「瓦そば」が生まれたと言われている。こちらは本館ダイニング「瓦そば本店 お多福」で食べることができるが、こちらのこだわりは、実際に家の屋根でのっていた瓦を使用すること。素焼きのもので、少なくとも十数年は天日にさらされ、鍛えられたものを使用すると、保温性がよく、じっくりとお焦げができていくのだという。

「瓦そば本店 お多福」で食べられる瓦そば。1人前1,320円。 ※画像の瓦そばは2人前

朝食後や夕食後に心をほどいてゆったりとくつろぐなら、2023年に誕生した「Cafe & Lounge 楓山文庫」へ。地域に伝わる伝統工芸やアートに囲まれ、下関の名店〈CRAFTSMAN COFFEE ROASTERS〉監修のスペシャルティコーヒーをはじめ、ドリンクとスイーツがいただける。ラウンジを彩るモダンなヴィンテージの家具もひとつひとつが美しく、眺めているだけでも飽きない。

川棚温泉の湯は、弱アルカリ性の「ナトリウム・カルシウム塩化物温泉」。皮膚にほどよく膜を作ってしっとりと潤いを保ち、角質の新陳代謝を促す、美肌づくりに嬉しい温泉だ。川棚の地を愛し、永住を願った俳人・種田山頭火にちなみ「山頭火」と名付けられた大浴場には、種田山頭火が川棚で詠んだ句を始め、120の俳句がレイアウトされている。内風呂では大きな窓が配置されて抜けのいい景色が楽しめ、広い露天風呂も格別な心地よさ。この旅館の看板とも言える温泉の魅力は、ぜひ何度も入って満喫してほしい。

大浴場「山頭火」。窓の外の景色も美しい。

周辺には川棚温泉の守り神である青龍を祀る松尾神社や、建築家・隈研吾が手がけた〈川棚温泉交流センター 川棚の杜〉と「杜の足湯 興龍泉」など、街には歩いて楽しいスポットがたくさん。何より、川棚平野と響灘、そこに浮かぶ厚島(愛称・孤留島)を一望できる絶景スポット「青龍湖(舟郡ダム)」では、川棚の街全景を見渡しながら、この地を愛した山頭火やコルトーの想いにひたることもできる。

川棚の風景。中心に見えるのが響灘に浮かぶ厚島。厚島はピアニスト、アルフレッド・コルトーにちなみ「孤留島(こるとう)」とも呼ばれている。


川棚温泉には、ただ“泊まる”だけではない、この土地の景色や湯、食、そしてゆるやかに流れる時間そのものに身を委ねる贅沢がある。新たに誕生した「わんファミリー留狗留」によって、その豊かな時間を愛犬と分かち合えるようになった〈川棚グランドホテルお多福〉。山頭火やコルトーがこの地に心を寄せた理由をたどりながら、大切な家族とともに過ごすひとときは、きっと日常を離れたかけがえのない旅の記憶になるはずだ。

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川棚グランドホテルお多福

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